パートナーの浮気調査を1ヶ月依頼した場合、いくらぐらい費用がかかるのか気になる方も多くいらっしゃると思います。また、調査費用を抑えられる方法があれば、知りたい方も多いでしょう。
この記事では探偵に1ヶ月浮気調査を依頼した場合の費用相場から料金の内訳、浮気調査を安く抑えるポイントをまとめました。浮気調査を安く抑えようとするあまりに失敗してしまうケースも紹介するので、最後までご覧ください。
目次
探偵に1ヶ月間浮気調査を依頼した場合の費用相場
探偵が毎日調査を行うとして、1ヶ月間(1日8時間×30日の合計240時間)の浮気調査を依頼した場合、費用は約280万円〜480万円ほどかかるでしょう。この費用は探偵の料金体系で多い「時間報酬型」において、1ヶ月間毎日調査を行うことを前提にして計算しています。
時間報酬型は、探偵が調査を行った時間に対して費用が発生する料金体系のことです。想像以上に高いと感じたかもしれませんが、実際はあらかじめ調査対象者が浮気をしそうな日を予測して調査を行うため、1ヶ月間の浮気調査費用よりも安くなるケースが多いです。
また、240万~480万というと料金に倍の開きがあります。こちらは後ほど解説しますが、探偵社の料金にはそれほど各社に差があるということになります。時間単価は変えれませんが、調査対象となる方の行動パターンやスケジュールなどを探偵に情報提供することで、調査時間自体を短縮することが可能となり、調査費用を相場よりも安く抑えられることができます。
探偵が1ヶ月間浮気調査を行うと発生する料金の内訳
探偵の浮気調査の費用に含まれているのは、尾行などを実際に行う探偵の人件費だけではありません。浮気調査を行ううえで発生した経費や手数料なども、調査費用に含まれます。ここでは浮気調査の料金内訳を解説していきましょう。
人件費
浮気調査の料金内訳で一番ウエイトを占めているのは、探偵が実際に調査を行う際の人件費となります。こちらは2名体制で1時間あたり1.5万〜2万円が費用相場です。
例えば1時間2万円の人件費だった場合、毎日8時間の調査を1ヶ月(30日)行えば人件費だけで480万円かかります。探偵社によっては、長時間の利用を前提としたパック料金を活用すると安くなったり、深夜や早朝に探偵が稼働するケースでは高くなったりもします。そのあたりは契約前に確認しておきましょう。
各探偵社によって浮気調査の費用が大きく変わってくるのは、人件費の部分が大きいといえますが、費用の安さだけで探偵社を選んだ場合、探偵の経験値や調査スキルが不足しているという可能性もあるため注意が必要です。また、必要以上に高すぎる場合にもその理由を良く考える必要があるでしょう。
必要経費
探偵が浮気調査を行ううえで必要となった経費も、調査費用として請求されます。浮気調査の必要経費として請求されるのは、次のようなものがあります。
経費の名称 | 経費の内訳 |
交通費 |
|
タクシー代 | タクシーを利用した場合の費用 |
車両費 | レンタカー代 |
宿泊費 | ホテルなどに宿泊する必要がある場合の費用 |
飲食代 | 尾行を行う際に飲食店などを利用する必要があった場合の飲食代 |
探偵社によっては基本料金にさまざまな必要経費が含まれているケースもあるので、不明点があれば見積もりの段階で聞いてみるといいでしょう。基本的に掛かった経費は調査対象者の行動とリンクするので、調査報告書と照らし合わせれば不明な経費が掛かっていた場合は分かる仕組みとなっています。
手数料など
たとえば、調査対象者が浮気相手と訪れた飲食店や行きつけのバーがあったとします。そのマスターに接触して聞き込みをしてほしい、そのお店に何度か通い、常連になって話を聞き出してほしいなどの要望があったとします。
このような場合は、尾行を行う料金とは別に潜入費用というような手数料がかかることがあります。調査対象者の尾行とは別で行う作業となるからです。このような調査は特殊調査とも呼ばれ、ケースバイケースで、その依頼内容に応じたオーダーメイドの調査となることがほとんどです。
また、探偵が浮気調査を終えたあとに作成する「調査報告書」の作成手数料が、調査費用のなかに含まれている場合もあります。調査報告書には調査対象者と浮気相手が写っている写真や行動履歴を記載した文章、必要に応じて音声や動画なども添付されて作成されます。
調査報告書は裁判になった場合に、浮気の証拠として重要視される資料のひとつなので探偵社の実力が問われる部分です。基本的には調査報告書の作成費用は、基本料金に含まれているケースがほとんどですが、別途手数料が必要とされている場合もありえるので確認してください。
浮気の証拠集めにかかる費用と期間は変動する
探偵に浮気調査を依頼した場合の費用や期間は、調査の目的や事前の情報によって大きく変わってきます。ここでは探偵に浮気の証拠集めを依頼した場合に、費用や期間が変動する要因を見ていきましょう。
依頼者の持ち込む情報量がポイント
依頼者の方が持ってきた調査対象者や浮気相手の情報量によって、調査期間が大きく左右されます。
基本的に探偵が行う浮気調査は、対象者が浮気相手と肉体関係があった事実を証拠として押さえるのが目的です。もし依頼者がパートナーと浮気相手がホテルに行く日がわかっていれば、1日で調査が終わるため費用も安くなります。
一方でパートナーがいつ浮気をするかわからない状態では、浮気の証拠を掴むまでに何度も調査を行う可能性があるので、結果として調査時間が長くかかり費用が膨れ上がってしまうことになります。
調査費用を抑えるには、パートナーの不自然な外出予定などを探偵に情報提供して、調査期間を絞ることがポイントです。しかしパートナーの情報を知ろうと必死になりすぎて、浮気調査を行っていることがバレてしまわないように注意しましょう。
浮気の事実確認だけを希望する場合は期間が短くなりやすい
「浮気をしているのか」という事実だけを知りたい場合は、浮気調査の期間が短くなりやすいといえます。
浮気調査が長引く理由のひとつが、誰もが浮気だと判断できる「肉体関係の事実」を証拠として押さえるのが目的だからです。基本的にラブホテルや自宅などに出入りする瞬間の撮影に成功するまで浮気調査は続きます。
しかし依頼者の中には「異性と二人っきりで食事をしただけでも浮気だ」と考える方がいて、それだけの証拠が掴めれば良いとの依頼であれば、調査目的のハードルが低いので期間も短くなります。
ただし、この調査結果をもとに離婚裁判や慰謝料の請求を行おうとしても、浮気の証拠として認められないため、そのような目的には使用できません。その点には注意しましょう。
離婚や慰謝料請求を考える場合は期間が長くなりやすい
離婚を前提として慰謝料請求も考えている場合は、裁判で有力となる証拠集めが必要となり期間が長くなりやすいといえます。パートナーに言い逃れをされないためにも、ケースによっては1つだけでなく複数回の浮気現場をおさえる必要もあるからです。
離婚裁判や慰謝料請求を考えた場合、依頼者が必ず勝てるレベルの証拠を掴むための確実な調査や、詳細な調査報告書の作成が必要なため、調査は期間が長くなる傾向があります。
浮気調査の費用を抑えるポイントと注意点
探偵に調査を依頼すれば、当然ですが費用が掛かってしまいます。できればその費用を抑えたいとお考えでしょう。ここでは浮気調査の費用を抑えるポイント、注意点を6つ紹介します。
調査の日を限定する
浮気調査の費用を抑えたいのであれば、探偵が調査を行う日を限定できるように情報提供しましょう。
調査料金が高くなってしまうのは、浮気をするタイミングが予測できず、調査が空振りになってしまうのが大きな要因の一つです。あらかじめ不審な予定がわかっていればその日に調査を行ったり、パートナーが1人で出かける日があれば、その日を狙って調査するなど、浮気をする可能性が高い日を限定することが大事です。
あえて留守にすることで、パートナーが浮気しやすい環境を作り、その期間を探偵に浮気調査してもらう方法も効果的です。やみくもに調査を依頼するのではなく、浮気しそうな日に限定して調査を依頼することで、効率よく証拠を掴むことができ費用も抑えられます。
依頼前に可能な限り情報を揃える
パートナーや浮気相手に関する情報量は浮気調査の効率性に影響します。効率よく調査を進められるかどうかで期間や費用が増減するので、可能な限り情報は多く揃えておきましょう。
情報が少ない、あるいは全くないという場合でも浮気調査を行うことは可能ですが、情報量が多いに越したことはありません。ただし情報収集に必死になりすぎて、パートナーに気づかれてしまわないように注意しましょう。
料金の見積りは複数の探偵事務所で比較する
できるだけ調査費用を抑えたいのであれば、複数の探偵事務所に見積もりを出してもらうほうが良いでしょう。
その際に重要とされるのは、ご自身で比較情報や判断材料を持ち、それを元に探偵社を選ぶ基準を定めておくことです。「安かろう悪かろう」という言葉があります。しかし安くても質の良い探偵はいますし、逆に高くても質の悪い探偵も存在します。以下では探偵を判断する基準などについての解説記事となりますのでよろしければ参考にしてください→浮気調査の依頼で失敗しない方法【知って得する情報や判断材料】
お得なパックプランを選ぶ
お得なパックプランを活用すれば、費用相場よりも安く抑えられます。時間報酬型の探偵事務所の場合、次のように調査時間が長いプランを選ぶことで、1時間あたりの調査費用が安くなるところもあります。
※調査員2名体制の料金
料金 | 1時間あたりの調査費用 | |
基本料金(4時間) | 78,000円 | 19,500円 |
24時間パック | 384,000円 | 16,000円 |
56時間パック | 784,000円 | 14,000円 |
120時間パック | 1,440,000円 | 12,000円 |
例えば離婚裁判や慰謝料請求を前提とした浮気調査は調査期間が長くなると想定して、長時間のパックを選んでおくほうがお得になる可能性もあるでしょう。浮気調査に必要な調査時間を考慮し、最適なパックプランを選ぶことで想定した費用よりも安く抑えられます。
依頼前から丁寧に対応してくれる探偵事務所を選ぶ
見積もり内容を丁寧に説明してくれる探偵事務所を選ぶことも、思わぬ追加費用を発生させないための重要なポイントです。
追加費用が発生しやすい経費についても、見積もりの段階でしっかりと説明してくれる探偵事務所であれば、追加費用が発生した場合でも想定内の費用におさまるでしょう。また、基本料金のなかに交通費などの経費が含まれている探偵事務所もあるので、見積もり段階で「どんな費用が含まれているのか」といった説明を丁寧にしてくれる探偵事務所を選びましょう。
調査の流れを細かく説明してくれる探偵事務所を選ぶ
見積もりで提示されたよりも結果的に高い金額を請求された、ということにならないためにも、どのような流れで調査を行うのか細かく説明してくれる探偵事務所を選びましょう。
探偵の調査は事前調査から始まり、実際に尾行などを行う本調査までいくつもの段階があります。段階ごとの調査の流れを細かく解説し、各段階ごとに必要になりそうな調査時間などもきっちり説明してくれる探偵事務所であれば、最適な料金プランを選べるでしょう。
逆に大雑把な説明しか行わない探偵事務所で「これなら短い期間で調査が済みますよ」と言われるがままに短期間の料金プランに設定したところ、料金プラン内で調査が収まらずに割高な延長料金が発生し、結果的に高くなってしまったというケースもあります。
浮気調査は絶対に証拠がつかめるものではないため、調査の流れを細かく説明してその通りに調査を行ったとしても、成果が得られない日があるのも事実です。とはいえ調査内容を丁寧に解説してくれる探偵事務所のほうが、想定を越えた費用になる可能性が低いのは確かです。
自力で浮気調査を行う際の注意点
探偵に依頼するよりも、自身で浮気調査を行うほうが費用は断然安く済みます。しかし自力で調査を行うのはさまざまなリスクがあります。ここでは自力で浮気調査を行う際の注意点を解説していきます。
相手にバレる可能性が高い
自力で浮気調査を行った場合、調査した相手にバレる可能性が高くなります。これはあくまでもプロの探偵が調査した場合と比較してということではありますが、知識や経験のない素人が浮気調査を行うことは簡単ではありません。
さらに、浮気調査の場合は調査対象が自身のパートナーというケースがほとんどです。顔を知られていない浮気相手ならまだしも、1度でも姿を見られればパートナーにはバレてしまうでしょう。そう考えると自分のパートナーを尾行するのはほぼ不可能です。
相手の浮気現場を実際に見るためダメージが大きい
浮気調査は浮気現場を実際に見ることになるので、自身で行うのは精神的なダメージが非常に大きいです。
パートナーと浮気相手がデートをしている様子を、冷静に観察できるでしょうか?ラブホテルに入った際には出てくるまで何時間も待ち続ける忍耐力も必要になります。精神的に耐えられず感情的になって、その場で問い詰めてしまったら意味がありません。
そのようなことを考えると、やはり自分で浮気調査を行うことは現実的ではありません。
慰謝料請求や裁判で有利になる証拠が得られにくい
精神的なダメージを負いながら必死に集めた浮気の証拠も、残念ながら慰謝料請求の際や離婚裁判では証拠として不十分だったいうこともあります。
裁判で有利になる証拠というのは、客観的に見て肉体関係があったと判断されるものです。たとえばラブホテルに出入りしている瞬間を捉えた写真や動画が代表的な証拠となりますが、以下のような点に注意する必要があります。
証拠写真 | 言い逃れできてしまう理由 |
調査対象者と浮気相手の顔がはっきりしていない | 写真に写っているのは自分ではないと言い逃れされてしまう |
二人の顔ははっきりと写っているが周りが全然写っておらず何の建物に入っていっているのかがわからない | ラブホテルに入ったわけではないと言い逃れされてしまう |
ラブホテルに入った瞬間はあるが出てきたところは撮影できていない | 一瞬入っただけで利用していないと言い逃れされてしまう |
上記のような内容をクリアして証拠を撮影するのは、専門的な知識や経験が必要となり、一般の方が行うにはハードルが高いと言えます。
探偵の仕事が必要とされるのは、こういった証拠集めが一般の方では不可能に近いからだといえるでしょう。
効率的に浮気調査を行うには
浮気調査で収集する裁判でも通用する物的証拠の代表例は「ラブホテルに出入りしている瞬間を捉えた写真や動画」となりますが、この証拠を一般の方が撮影するのは難しいと感じたでしょう。しかし、浮気調査で必要なことはそれだけではありません。
よくご自身で調査を行うことを検討している方は、費用を節約することが1番の目的だとお考えでしょう。そしてそのためには上記で解説した内容をご自身の力で成し遂げる必要があると思うかもしれません。
しかしそのような必要は全くなく、専門的なことは専門家に任せてしまえばよいのです。それよりもあなたはご自身で無理なく行える範囲で、その決定的な証拠を補強するサブ的な材料を集めることと、もっと重要なことは調査時間を短縮するために、あなたでしかわからないパートナーの情報を集め、それを探偵に共有して効率的に調査プランを組み立てることです。
あなたが1人でリスクを抱え無理をする必要はありません。探偵を効率よく使う方法を考えましょう。
まとめ
浮気調査の費用をインターネットで調べると想像よりも高く感じるでしょう。その結果自力で浮気調査を行う方もいらっしゃいますが、失敗し、その後に探偵に依頼されるケースもあります。
しかし、自身で調査を失敗した後に探偵に依頼をしても、思うように結果が出ない可能性が高くなります。
浮気調査の費用は依頼者の事前情報によって大きく変わるため、情報がしっかり提供されていれば想定している費用より安く抑えられるケースが多くあります。情報収集は依頼者が行い、浮気の証拠集めは探偵が行うことで、調査は効率的に進み成功率もあがるでしょう。
多くの探偵社は無料相談を行っています。費用面について不安なことがあれば、事前に相談することで問題が解消するかもしれません。あなたが納得できる提案をしてくれる探偵は必ずいます。まずは相談してみて下さい。
※こちらからは浮気調査の徹底解説記事が確認できます→浮気調査の全体像~調査の基本から探偵に依頼する際の注意点まで【徹底解説】