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浮気が発覚してからの対応
浮気がどのようにして発覚したのか状況にもよりますが、とにかくまず必要なことは冷静になることです。
離婚をするにしても、復縁を目指すにしても、動揺せず平静を装うことが重要です。どうしてよいのか分からない場合は特にそれが必要とされます。 なぜなら浮気問題はご自身やパートナーはもちろん、浮気相手や時には家族・親族を巻き込んだ問題に発展する可能性もあり、感情的になりやすく、また心の変化が起きやすい事案だからです。
問題と向き合う上で結果的にどのような選択を取るにしても、ご自身が1番納得できる形に決着するためには、浮気が発覚してからご自身が取る初動が大切になります。
結果的にどのような選択をすることになっても浮気の証拠は必要
結果的にどんな選択をすることになっても浮気の証拠は必要です。
パートナーを許すとしても浮気問題は相手がいることなので、そちらの対応や今後のためには証拠を元に取り決めを交わしておく必要があるからです。 離婚をするならさらに証拠の重要性は増します。
選択 | 証拠の重要度 | 理由 |
優位に離婚したい | ★★★★★ | 証拠があることで訴訟や交渉を優位に進めることが出来る |
慰謝料請求したい | ★★★★★ | 裁判で必ず勝てる証拠が必要となる |
離婚するかまだわからない | ★★★★ | いざ離婚するとなった際に備えることが重要 |
離婚はしないかも | ★★★ | 調査結果を見て心変わりするケースも多い |
有利に離婚する為に取ってはいけない行動
浮気の証拠収集には初動が重要と前述しましたが、ここからは有利に離婚をするためにはどのような対応が必要か、まずはどんな行動を取ってはいけないのかを解説します。
逆上して問い詰める
浮気が発覚したのです。許せない気持ち・悲しい気持ちが込み上げてくるのは理解できます。しかし逆上して相手を問い詰めるのは、取ってはいけない行動です。
問い詰めても何も証拠が無ければ、シラを切られたり証拠を隠滅されたりと警戒するだけで、その後調査をしても証拠が出にくくなる危険性があります。
いきなり別居する
浮気をしているパートナーと一緒に暮らせない気持ちはわかります。顔も見たくないと思うでしょう。
しかし別居をするとパートナーの情報が得られなくなりますし、別居後の証拠はすでに夫婦関係が破綻していたと主張される事があります。 ぐっと堪え浮気の証拠を掴むことに切り替える必要があります。
自分で証拠収集する
専門的な知識や技術が不足した状態で証拠収集をするのは逆効果になります。
パートナーのスマホや持ち物を調べたり、尾行をしてみたりと、自分で調査を行なったことが発覚した場合、警戒されてその後の調査が出来なくなる可能性があります。
疑わしいと思われる浮気相手に探りを入れたり追及する
例え確信していたとしても、証拠が無ければ何を言っても無駄です。運よく問い詰めた瞬間は認めたとしても、最終的に裁判で争うことになった際には否認してきます。
さらに証拠も無く問い詰めることで、相手には浮気がバレている事を自ら教えることになり、その後の証拠収集が難しくなります。泳がせて秘密裏に証拠収集をしましょう。
浮気が発覚した後の対応~調査前
浮気が発覚した時に取ってはいけない行動をお伝えしました。では浮気が発覚した後、どのような対応をすればよいのでしょうか?
ここからはパートナーの浮気が発覚し、まだ浮気調査を行なっていない状況での対応をご紹介します。
パートナーを勘ぐったり探ったりしない
浮気が発覚しても、絶対にパートナーを勘ぐったり探ったりしてはいけません。浮気をしている本人は、そのようなチェックに敏感に反応します。ご自身では大丈夫と思っていることでも実は相手に気づかれていることがあります。
冷静になり、水面下で証拠を集める必要があります。そのためには全く気づいてないふりをして、自由に泳がせて浮気をさせることが重要です。
専門家に相談する
まずは離婚に備えて、弁護士や探偵などの専門家に相談してください。 離婚したらどうなるのか?どのような条件で離婚できるのか?そのために何が必要で、誰に何を頼んだらよいのか?それにはどのくらいの費用が必要か?など、有利に離婚をするために考え、調べることが重要です。
親権や財産分与、慰謝料請求の手続きや交渉、代理人などには弁護士が、そのために必要な証拠収集を探偵が担います。
探偵に依頼する際に必要なことは?
基本的に相手への交渉などは証拠が揃ってから行います。まずは探偵への依頼が先になります。
ご依頼の際には、写真や参考資料等があればご持参ください。(写真・身長・体格・勤務先住所・交通手段・車種とナンバー等)ただ、無ければ構いません。重要なのは依頼前に無理してご自身で情報を収集しないことです。行うのはノーリスクで出来ることだけにしましょう。
例えば、パートナーの不審な言動や行動パターンの日記をつけることで、依頼時に効率的なプランを練ることが出来るかもしれません。
浮気が発覚した後の対応~調査中
探偵に浮気調査を依頼し調査が開始されてからは、一切目立った行動は慎むべきです。ただそれがわざとらしく感じるといけません。 ポイントはいい意味で調査に無関心でいることです。調査は証拠が固まるまで一定期間続きます。その日の動きに一喜一憂せず水面下で淡々と証拠を集めます。
- パートナーの動きを不自然に監視する
- 予定を過剰に聞く
- その日に浮気していたと報告を受け態度に出てしまう
- 浮気していたと聞いて逆上する
上記のような行動はNGです。以下で解説します。
不自然に監視したり予定を過剰に聞く
このようなケースは、何とか調査を早く終わらせようと願うことから、焦りが生じてつい取ってしまう行動の代表的な例です。
しかし、もともと嘘をついて浮気をしているパートナーですので、仮に予定を聞き出せたとしても、それが本当かどうか分からずに疑心暗鬼になってしまい、つい過剰になってしまいがちです。
特に調査の空振りが続いた場合などは焦ってしまう気持ちはわかりますが、それが余計に空振りが続いてしまう原因となることも多いです。あなたが監視しようがしまいが浮気をするときは必ずするのだと考え、あくまで自然にしてください。
態度に出たり逆上する
態度に出てしまう可能性がある場合は、過剰に調査報告を受けないという手段もあります。浮気をしているとわかっていても、それを実際に調べて調査報告として事実を聞いた場合、どうしても動揺してしまう方もいます。
特に浮気現場の写真を見た場合など、抑えきれなくなり帰宅したパートナーに逆上して問い詰めてしまうケースがあります。
しかしそうなるとその後の調査が継続できなくなる可能性があり、証拠も不足している状態で裁判をしなければならないなど、ご自身の利益を損失することになりますので絶対にやめてください。
客観的に見て「性行為が行われた」と判断される証拠を複数回集める
以下のような証拠は性行為が行われたと判断される物証となります。
- ラブホテルに出入りしている写真や動画
- マンションの一室など密室に一定時間滞在していた事が分かる写真や動画
- 車内などで行われている性行為の写真や動画
浮気が発覚した後の対応~調査後
客観的に見て浮気と判断される証拠を収集したら以下のようなアクションが可能となります。
- 優位に離婚したい
- 離婚して配偶者と浮気相手に慰謝料請求をしたい
- 離婚して配偶者のみに慰謝料請求をしたい
- 離婚して浮気相手のみに慰謝料請求をしたい
- 離婚はしないが浮気相手には慰謝料請求をしたい
- 離婚はしないが別居し婚姻費用を請求したい