某マッチングサイトで知り合った女性と俗にいうパパ活を行っていたのですが、相手女性の要求が増えてきたこともあり最初から少し違和感もあったので良い機会だと思い、別れようと告げたら突然態度が豹変しました。
その後脅迫めいた内容のメッセージが送られてくるようになり、現在は電話もメッセージも拒否していますが、それでも共通の知人を通じての伝言などでプレッシャーをかけてきます。手口が慣れているので今後が少し不安です。このような場合、御社でどんな対応が可能でしょうか?
承知しました。まず脅迫めいた内容というのはどの程度なのかを確認させてください。
そしてその内容次第では脅迫罪が成立する事案かもしれませんが、警察や弁護士にはすでに相談されていますか?まだの場合これから介入させることはお考えですか?
現段階で警察に相談する事は考えていません。
弁護士には少し相談しましたが、内容的には脅迫とまではいかないレベルだと言われました。
メッセージの内容や知人を通じての伝言を資料としてまとめてきましたのでご確認ください。
承知しました。拝見させていただきます。
目次
脅迫とは
刑法上の脅迫とは他人に恐怖心を与えることとあります。「殴るぞ」「殺すぞ」「家に火をつけるぞ」など、相手に恐怖を感じさせるために行われた言動はこれに当たります。
また、脅迫とされる言動で恐怖を与え財産を交付させることを「恐喝」と言います。
ただし相手の受け取り方やニュアンスなどでも言葉の意味合いは変わってくることもあり、例えば些細な口喧嘩でもつい口癖のように「殺すぞ」などと口走る人もいます。
このことから刑法上では「脅迫罪」が成立するかを判断することは難しい部分もあり、財産を交付させることを目的に脅迫とされる言動で恐怖を与える「恐喝罪」が成立するかに重きを置いているという傾向があるようです。
一般的に「脅迫」をする理由には「恐喝」が目的というケースが多くあると思います。
つまり最終的には「お金が目的」で「恐怖を与える」ことが殆どですが、恐喝をする人間が馬鹿正直に「お金を払わないと殺すぞ」などと言う事はありません。
大体は嫌らしいやり方で恐怖を与え、相手側からお金で解決しようと行動させるよう企む訳ですが、拝見させていただいた資料から判断するに今回のケースは2通りのパターンが考えられます。
- お金が目的の脅迫
- 恋愛感情からの怨恨
どちらも良くあるパターンと言えますが、恋愛感情からの怨恨の場合はお金目的じゃなく、こちらの出方によっては相手が何をするか分からない恐怖感があります。
ですがそれを逆手にとって怨恨を演出した恐喝のケースもありますので、それは相手の属性を良く見極める必要があります。
また、おっしゃっていたようにプレッシャーの掛け方や、やり口が手慣れている感があるのは気になるので、そのあたりは相手だけではなく背後関係や裏で絵を描いている存在を把握してから、アプローチの仕方を変え慎重に対応する必要があると思われます。
そうなんです、、、プレッシャーの掛け方が非常に嫌らしくて、本当に本人が1人でやっているのか気になります。
相手の属性を見極める
パパ活をする女性にも様々な理由があると思いますが、基本的には金銭的な援助を目的としています。
違うのはその援助の額や、その為のアプローチの仕方になると思いますが、傾向として仲が深まると金銭的な要求を増やしてくるパターンは、言い方は悪いですが「良いカモ」と考えられている場合が多く、仲が深まると金銭的な要求より他の要求が増えてきた場合は恋愛感情などの要素が絡んでのことだと考えられます。
もし「良いカモ」と考えられていた場合、要求に応えられなくなり別れを切り出した途端に態度が豹変する可能性はあります。
そしてそういった際にどのような行動に出るかにはその人間の属性が大きく関係しており、まずはそこを調査する事が必要となります。
パパ活トラブルの内容
男性側が被害者となるパパ活のトラブルで多い事例は以下のようなものになります。
- 関係をバラすと脅された
- 女性の恋人や親族という人物から被害届を出すと脅された
- 妊娠したと多額の慰謝料を請求された
- 同意のうえだったのに不同意性交等罪で警察に言うと脅された
- 実は女性が未成年だったと言われ警察に行くと脅された
- 性行為中や裸の写真を盗撮され脅された
- お金や貴重品を盗まれた
- 逆にお金や貴重品を盗んだことにされた
実際に取り扱った事例
弊社で実際に取り扱った事例をご紹介します。※なお守秘義務に反しないよう、内容の一部に改変を加えております。
事例①
依頼者 | 40歳代男性(会社経営者) |
交際の経緯 | マッチングサイトで知り合った20代女性と、初めからパパ活という目的でお互い合意し交際していた。 |
トラブルの内容 | 女性から妊娠したと告げられ診断書を要求したら逆上、その後親戚を名乗る人物が現れ脅迫めいた行為に悩まされている。 |
希望する解決方法 | 事を荒立てたくないので示談金を支払って解決したい。示談書の作成など2度と関わらない旨の誓約が欲しい。 |
結果 | 相手女性および親戚の属性を調査後、接触を試み代理人を立てて交渉。その後、無事に和解が成立した。 |
事例②
依頼者 | 50歳代男性(自営業) |
交際の経緯 | マッチングサイトで知り合った20代女性と性交、現金5万円を支払った。 |
トラブルの内容 | 女性および親戚という男性から連絡があり、未成年だったこと、不同意性交等罪で警察に相談しようと考えていると脅されている。 |
希望する解決方法 | 事を荒立てたくないので示談金を支払って解決したい。示談書の作成など2度と関わらない旨の誓約が欲しい。 |
結果 | 相手女性および親戚の属性を調査後、和解交渉は難しいと判断し代理人を伴い警察に相談、その結果、女性は成人で親戚男性とは恋人関係であり、美人局の常習犯と判明した。 |
属性を見極める調査とは
属性を見極める為にはその人間の素の部分を確認しなければなりませんが、一般的に行われているパパ活で相手女性のことを何処まで把握しているのでしょうか?
大体の場合、相手の携帯番号も分からず知っているのはLINEのみということがほとんどで、SNSが当たり前の現代社会に於いて、それはおかしくも無く珍しくもないごく普通のことなのです。
しかしLINEのみの情報からその人物のことを調べるのは限りなく不可能です。
パパ活を続けていく中での会話などから得た情報はありますが、はたしてそれは真実なのでしょうか。
確かに、そう言われると相手のことはLINE以外なにも分からないと言っても過言ではありません。
そこからどうやって相手のことを調べるのですか?
まずは相手女性の自宅を調べる必要があります。
属性を知る為その人間の素の部分を確認すると言いましたが、そのような調査を素行調査と言います。素行調査にはまず何よりも住居を確認するのが第一です。
住居を知れば同居人の有無も分かりますし、そこから勤務先を調べる事も出来ます。勤務先が分かればその職種によって、その人物の属性を判断する基準にもなりますし、そこから交友関係などにも繋がる調査に移行することも可能です。
LINEしか分からない女性の自宅を割り出す方法とは
LINEのIDから所有者の住所を割り出すことは民間の調査会社ではほぼ不可能です。
通常は1度接触の機会を作り、実際に対面してそこからの尾行を行うか、接触が難しい場合はパパ活サイトやアプリから女性に接触する形を取ります。
すでに依頼者自体が知り合ったサイトが分かるのであればそのサイトから、分からない場合でも本人の写真、またはLINEのアイコンなどから他サイトでの登録の有無を調べることが可能です。
そしてサイトでの接触が可能な状態になったら、工作員を実際に接触させ女性と会う段取りをします。
パパ活では最初から割り切りというような接触もありますが、まずは顔合わせのような意味合いで、お茶したり食事をしてその日はバイバイということも多いです。
工作員と別れた後は女性がどこに帰宅するかを尾行して割り出せば、まず第一の目標は達成となります。
割り出した自宅で属性を判断する
割り出した自宅が何処なのか?場所や広さ、分譲、賃貸、家賃、マンションなのか一戸建てなのか?などからも女性の属性が分かってきます。
戸建ての場合は実家か既婚者の可能性が高く、マンションなら広さや家賃でおおよその生活レベルを判断する基準となります。
同居者の有無と勤務先を判明させる
割り出した自宅の監視張り込みを行うことで、女性に同居人がいるのかということが分かり、女性の尾行を行うことで勤務先を判明させることが出来ます。
また、女性に配偶者や恋人と思われる同居人がいた場合は、その人物の属性も調べる必要があります。
なるほど、、、そこまで調べれば相手がどんな属性で、なんの目的で脅迫しているかが分かるということですか?
ある程度の属性は判断できますが、何の目的なのかは相手に直接聞いたわけではありませんので推測の域を出ません。
しかしそれは分からなくても最低限上記の内容を調査しておけば、後は相手側が今後どのような行動に出てくるのかを引き続き注意する必要がありますが、基本的には何もない限り放置という形でも大丈夫です。
放置で大丈夫なのですか?
はい。
今現在がなぜ不安なのかというと、相手側のことが何も分からなくて不気味だからです。
相手側のことを最低限でも判明させておけば、案外普通の人間だったなと思う事もあるでしょうし、もしヤバい奴だった場合でもそれを事前に知っておくことで対応が可能になります。
問題なのは不安で不気味に感じつつも放置していた結果、急に相手側から何らかの攻撃を食らったときにとっさの判断では最適な対応ができないということです。
調べた結果やばい奴だった場合は余計に不安になりそうですが、、、今までのケースでそういうことはありますか?
はい。
同棲相手が俗にいう半グレのような人物で「パパ活狩り」という「美人局」のような行為を繰り返していた事案などもあります。
なのでそういった背後関係なども事前に分かっていれば対応の仕方もありますし対策も打てるのです。
現状では警察を介入させるつもりはないと言われていましたが、場合によっては真っ先に相談するのは警察がベストという事案も当然あります。
そうですね。では早急に調査をお願いします。
まとめ
パパ活でのトラブルは急増しています。
内容的にあまり世間には知られたくないという事で事件が明るみに出ないケースを含めると相当な数が想像されます。
手口も段々と巧妙化されていて、慣れているつもりの人でも被害に遭う可能性があります。
当社に相談があるケースでは、何らかの事情があり出来れば内々で処理したいという要望が多くあります。
重要なのはまずは相手を知ることです。相手を知ることで安心できるケースや、更に危険度が増す場合もあります。
当社ではそのようなトラブルに於いて豊富な実績があり、放置するのが好ましいのか、ご自身で示談が可能なのか、弁護士を介入させるのが得策か、それとも真っ先に警察に相談するべきなのか、など様々な事例から得た経験則での対応が可能となっております。
お悩みの方は一度ご相談ください。