人は基本的に自分の思考、価値観をベースに物事を考えます。
「男性脳と女性脳は違う」と、なんとなく知っていても、何かの事象を考えるときには「自分軸」で捉えてしまうものです。
浮気についてもこの法則はあてはまり、夫基準の考え方では妻の浮気が見抜けない、なぜ浮気をしたのかについて考えが及ばないという問題が生じます。
これらのことを知らないままでは、妻の浮気に気づくことはできず、また未然に防ぐことはできません。
同記事では、男性の浮気とは違う女性の浮気についてや、妻に浮気される原因。妻に浮気されやすい夫の特徴について、数多の実態を見てきた現役探偵が解説します。
目次
男性とは違う女性の浮気の特徴
こちらは、恋活・婚活応援サイト「恋のビタミン」(結婚相談所サンマリエ運営)に記載されている調査結果です。
Q、浮気願望はありますか?
男性 | 女性 | |
絶対ない | 25% | 58% |
ある!そして実行した | 33% | 30% |
あるけど、チャンスが無い | 28% | 4% |
あるけど、勇気がない | 14% | 8% |
調査結果では「浮気願望がある」という男性が75%、女性は42%となっています。続いて「浮気願望がある」という方が実際に浮気をした割合を見てみましょう。
男性 | 女性 | |
実行した | 44% | 70% |
チャンスが無い | 38% | 10% |
勇気がない | 18% | 20% |
男性は浮気願望を持ちながらも、5割以上の人たちは実行できていない「浮気予備軍」なのに対し、女性は実際に浮気をした人が7割という結果になっています。
これは、願望があっても実行できない男性に対して、女性の場合は願望を持つと実行する確率が非常に高いと考えられます。
その理由の1つとして、夫と妻とでは浮気する根本的な理由に違いがあります。まずは男性と女性の浮気の特徴についてみていきましょう。
性的欲求がベースにない
男性の浮気は性的欲求が根本にあります。
これは男性の本能ですので、頭で考えているというより、「自然とそうなる」ものでしょう。
女性、妻の場合はそうではありません。昨今ではネットやマスコミ情報で「肉食女子」なる言葉も見られますが、実際は男性のそれとは少し違います。
「肉食」であっても、まずは相手のことが「好き」という感情があってのその先、というのが女性の本能です。
すなわち、女性は性的欲求があるから浮気するのではなく、夫との関係で精神的に満たされていないことが浮気の理由になります。
例外もありますが一般的には、妻は性欲で浮気をするのではなく、浮気相手の言動によって気持ちが満たされることで「好き」になって浮気に進むというのが構図です。
夫に不満がある
「妻に不満はないが浮気している」という男性は珍しくありません。何なら「妻を愛しているけれど浮気は辞められない」という夫もいるでしょう。
対して多くの妻は夫に不満がなければ浮気はしません。夫を心から愛しているならほかの男とお茶を飲むのも面倒くさいのが女性です。
妻が浮気をするのは夫に不満があるからです。「夫には何の文句もないけれど」と言いながら浮気する女性は、経済面や自由度の面など何かしらの側面では文句がないという意味で、何かそれ以外のことで文句があるから浮気をしています。
女性は本能的に複数の異性を受け入れるのが難しいため、本来、操を立てるべき夫を裏切るには何かしら自分が納得できる理由を持って浮気している可能性が高いのです。
本気度が高い
以前に比べると女性、妻の社会的地位は向上し、世の中の男女格差は小さくなっています。
とはいえ、浮気・不倫については女性が「する」側であった場合、男性がした場合に比べ離婚に至るケースが多いなど、何かと不利になる傾向があります。
それを理解している女性の場合は、ちょっとした出来心で浮気をするなどは多くありません。個人差はあるものの、「どうしても好き」という気持ちが高じて浮気をします。
夫の不倫や浮気は、妻が許せば元の鞘に収まることも多いのですが、妻の不倫は気持ちが入っているので、物理的な事情がなければ、元に戻りにくい特徴があります。
浮気をしている妻が考えていること
浮気をしている妻は何を考えているのでしょうか。状況や個人の性格によって多少の違いはありますが、3つのパターンを見てみましょう。
バレるはずがない
まずは「バレるはずがない」と考えているケースがあります。これは夫が自分に感心が薄いと感じている妻や、夫を甘くみている妻に多くみられます。
夫を操縦するのがうまいタイプや、一見夫を立てるタイプの女性に多いので、夫は本当に気づきにくいのが通常です。
裏を返せば、表向きは非常に良い妻で、夫が「うまくいっていたのに急に離婚を切り出されて驚いた」ということになりやすいでしょう。
バレたくない
「浮気がバレたらどうしよう」「バレたくない」と考えているケースがあります。
離婚したくない妻や、夫に対して恐怖心があるタイプ、自分をよく見せたい妻などに多く見られます。
バレたくないので、夫に優しくしたり自分を抑えるような行動に出たりするのがこのタイプの特徴です。基本的に離婚したくないがベースにありますので、夫の対応次第では浮気を辞めさせることも不可能ではないでしょう。
バレても構わない
離婚を念頭に浮気している妻や、夫を見下している妻は「最悪の場合はバレても構わない」という開き直りの思考を持っています。
主に経済的に自立している妻や、子どもがいないケースなどで多くみられます。このタイプの妻は、扱い方を誤ると逆ギレする可能性がありますので、対処には注意が必要です。
浮気しやすい妻の特徴
何事においても「可能性がゼロ」という事象はありません。
浮気も同様で「うちに限ってはあり得ない」という考えは危険です。とはいえ、浮気の可能性は人によって大小違いがあり、浮気しやすい女性には特徴があります。
ここからは、実際に調査を行ってきて感じた「浮気しやすい妻の特徴」をご紹介します。
さみしがり屋
人間は誰しも「さみしい」という気持ちがどこかにありますが、それは考え方や行動で埋めていくのが通常です。
しかし、中には誰かにそれを何とかして欲しいと考える「さみしがり屋」のタイプがいます。さみしがり屋の女性は、夫や家族では埋まらない孤独感を埋めて欲しくて浮気に走ります。
「構ってほしがり」タイプも同様です。
遊びが好き
遊び好きな妻は、浮気の危険があります。
飲酒が好きで外で飲む機会が多いタイプや、グループの会合に誘われたら断らないタイプなど。出歩く機会が多いということは出会いの機会もたくさんあるので、浮気の可能性が高まります。
人を信用しやすい
大人になると友人であっても、適切な距離感で付き合うものです。
しかし中には他人を必要以上に信用して、ずぶずぶの関係になりやすい女性がいます。そのような妻は、気持ちの境目がつけられずにそのまま浮気・不倫になってしまうことがあります。
何かにハマりやすい、心配性ですがるものを探してしまう妻は、このタイプの可能性がありますのでご注意ください。
生活力が乏しい
「妻は専業主婦で経済力がないから大丈夫」と考えるのは間違いです。
経済力のある女性は、自分の財産を背負っていますので案外、浮気・不倫をしにくかったりします。
反対に生活力が乏しいタイプは、他人に守ってもらう術を身につけていますので、夫以外でも自分に良いことをしてくれる男性とふらふらと距離が縮まり、そのまま浮気してしまうことがあります。
浮気されやすい夫の特徴
夫婦関係において浮気はする方が悪いのは当然です。しかし、浮気される夫には特徴があり、それが原因のひとつになっていることもあります。
ここでは浮気されやすい、いわゆる「サレ夫」の特徴についてみていきます。
妻を見下している
妻を見下している夫には大きく二つのパターンがあります。
ひとつは「妻に何かができるはずがない」と妻の人格を見下しているケース。もうひとつは「妻は自分のことが好きだから」または「夫婦なのだから」と、夫が根拠のない自信を持っているケースです。
いずれの場合も、口に出そうと出すまいと妻にはその心が伝わっています。男性によっては愛情の1つとして妻を低く評価する人もいますが、残念ながらそれが正当に妻に伝わることは希です。妻を見下している夫は、サレ夫になりやすい傾向があります。
何事も当たり前と考える
何事も当たり前ととらえる思考のある夫は浮気される可能性があります。
家事や育児はもちろんのこと、「夫が帰るまでに帰宅して当然」「夫の実家に一緒に行くのが当たり前」など、自分の価値観で物を押しつけるタイプの男性は、妻に不満の種を植え付けています。「妻なのに」「女のくせに」という考えも同様です。
常に夫の「当たり前」を押しつけられた妻は、その枠の中からふと外を見てしまったときに浮気に走ることがあります。
男としての魅力が薄い
耳が痛い話しですが、正直なところ浮気される夫は男としての魅力が薄い人が多いのが現実です。
ここで言う「男の魅力」とは、見た目が人よりカッコイイ、色気がある、経済的に特出している、などではありません。
サレ夫たちが持たない魅力とは、清潔感や男として人間としての自信、男性特有の包容力などです。
これらは元々の性質というより、妻に対して気を抜いていることが根本にあります。家庭で気を張り続けるのは難しいですが、妻に気遣いがなくなると「男としての魅力が薄い」と判断されて、浮気されることになります。
妻の浮気に気づいたときにやってはいけないこと
妻が浮気しているらしい。そんなとき夫としては冷静ではいられません。しかしだからこそ、やってはいけないNG行動があります。
ここでは、妻の浮気に気づいた夫が、絶対にやってはいけないことについてみていきましょう。
焦って行動する
浮気について問い詰めたり、匂わせたり。または妻の持ち物をチェックするなど、感情に突き動かされ焦った上の言動は、まずは抑えてください。
妻が浮気をしたのが事実であるなら、その先にあるのは、修復か離婚かというのが一般的です。いずれに転ぶにしても、夫であるあなたが納得のいく結論に収まりたいはずです。
そうであれば、ここは冷静さが大切です。今だけの感情ではなく長い未来を見据えて行動してください。
そんなはずはないとやり過ごす
「妻が浮気しているかも」と思っても、いろんな気持ちやプライドが邪魔をして「そんなはずはない」とやり過ごしてしまう夫がいますが、それはかなり危険です。
人間が何か失敗をするときの要因のひとつに「思い込み」があります。「浮気している」「浮気していない」いずれにしても、思い込みで決めつけてしまうと良い結果にはなりません。
人間関係で正常を保つには、相手を信用するのと同じくらい、フラットな視点で相手を見ることが大切です。何かしらサインを得たなら、心に留めて注意深く妻を観察しましょう。
妻の浮気に気づいたらやるべきこと
妻の浮気に気づいたら、速やかに正しい行動を取ることが大事です。ここでは夫がやるべき行動について解説します。
しかるべき相手に相談する
1人で悩むと感情にさいなまれて良い答えに辿り着くことができません。しかるべき相手に相談することが大事です。
ただ、妻の浮気という非常に繊細な問題のため、これからのことを考えると身内や近しい友人には話しづらく、かといって不用意に誰にでも相談できることではないでしょう。
妻の浮気に直面して、どうしたらいいのか分からない夫はとても多いです。大切なのは良く考え冷静に判断するという事です。
探偵社にはこのようなケースのご相談をたくさんいただきます。実際に調査に入るか入らないかは後からのことです。また、探偵以外にも相談する専門家はいますので下記にご紹介します。
- 離婚カウンセラー
- 夫婦問題カウンセラー
- 弁護士
カウンセラーは離婚に特化した方や、復縁を目指す方、当然ですが本人の考えを尊重して相談に乗ってくれます。弁護士は離婚した場合の財産分与や親権、浮気に関しての慰謝料請求など、法的な知識サポートが可能です。
浮気調査のプロである探偵は、現在の状況整理と調査に関するアドバイスが可能となっています。まずはその判断をかねて無料相談などを利用してみるのも良いでしょう。
今後のことについて具体的に考える
妻の浮気・不倫に気づいたそのときは、そのことで頭がいっぱいになるかもしれません。
ポジティブに考えられる夫は少ないので、最悪の事態を想定して気分が落ち込んでしまい、具体的かつ建設的な未来を想像するのが難しいかもしれません。
しかし、夫としては自分にとって最も良い解決法を得たいはずです。そのために、これからどうしたいのかについてしっかり目標を持ちましょう。
- 妻とやり直したい
- 妻と離婚したい
- まず真実を確認したい
- 証拠が欲しい
- 自分を変えたい
やり直したい・自分を変えて妻を取り戻したいというポジティブな目標はとても素晴らしいです。しかし、そのためにはまず真実をしっかりと確認し、その上で現状の問題点などを考え見直していく必要もあります。自分には全く非が無く一方的に妻の問題というケースも当然あります。
また、真実を確認し原因を追究したら、復縁を目指していたがその気が無くなった。許せなくなり妻や浮気相手に責任追及をすることに決めた。など、考えが変わる方もいます。
いずれにしても大事なのは行動を起こすことです。そのうえでご自身が決めたことを受け入れることで、今後、後悔なく生活していけるでしょう。
まとめ
この記事では、妻の浮気について男性の浮気との相違点や妻側の考え方。浮気される夫の特徴をご紹介しました。
妻が浮気をするのは女性特有の理由があり、行動や思考にも女性ならではのものがあります。
これらを理解することで、妻の浮気を見抜いたり、また未然に防ぐこともできるでしょう。対処方法についてもご紹介しましたので、いざというときにお役立てください。
妻の浮気は他人事ではありません。また女性の浮気については「そのうち何とかなるだろう」という考えは通用しません。
深刻かつ冷静にコトを捉え、適切な対応をすることで、夫にとって最も良い解決に進みます。正しい判断で、速やかな解決を目指してください。