社内不倫とは、同じ会社に勤めている者同士が職場で不倫することをいいます。
- 上司(既婚者)×部下(独身)
- 上司(既婚者)×部下(既婚者)
- 上司(独身)×部下(既婚者)
- 同僚(既婚者)×同僚(独身)
- 同僚(既婚者)×同僚(既婚者)
このように、社内不倫では、既婚者×独身のケースと既婚者×既婚者のダブル不倫のケースがあります。
目次
社内不倫のリスクやデメリット
社内不倫でもほかの不倫同様に慰謝料が発生したり、泥沼に発展したりすることは同じですが、社内不倫の場合、ほかの不倫と大きく異なるのが、社内バレしたときのリスクの大きさです。
以下で説明するとおり、社内不倫がバレてしまうと、社内での信頼が失墜する可能性が高まります。
さまざまな不倫がある中でも、社内不倫は高リスクの不倫であるといえるでしょう。
社内不倫のデメリットには、不倫をしている本人のデメリットと会社にとってのデメリットの2種類があります。
それでは、社内不倫のデメリットについて、それぞれ詳しくご紹介いたしましょう。
社内不倫をしている本人のデメリット
社内不倫をしている場合、本人のデメリットには、家庭内でのデメリットと社内でのデメリットがあります。
家庭内のデメリットには、以下の2つがあります。
- 慰謝料を請求される
- 離婚をしなければならなくなる
場合によっては、慰謝料を請求されなかったり、再構築を選んだりすることもあるでしょう。ですが、慰謝料を請求されたり、離婚にいたったりすることも多いのが実情です。
次に社内でのデメリットですが、以下の6つがあります。
- 口頭注意される
- 部署異動を言い渡される
- 左遷される
- 懲戒解雇される
- 同僚や会社からの信頼を失う
- 出世に差し支える
社内不倫以外の不倫であれば、家庭内のデメリットしかありませんが、社内不倫をした場合、社内でのデメリットが6つも多くあります。
社内不倫をすることで、せっかく積み上げてきたキャリアを棒に振ってしまうこともあるでしょう。社内不倫は些細なきっかけでスタートすることが多いものであり、不倫をしている本人たちは社内恋愛くらいの軽い気持ちでいるものではありますが、思いとどまることが何より大切です。
社内不倫の会社にとってのデメリット
社内不倫は本人にとってのデメリットだけでなく、会社にとってもデメリットがあります。社内不倫の会社にとってのデメリットには、以下の3つがあります。
- 不倫の被害者(夫または妻)が不倫相手の処分を求めて、会社に接触してくる可能性がある
- 会社が管理責任を問われる
- 不倫をした社員の処分をしなければならない
いくら会社員として優秀で会社が重宝している人材であったとしても、社内不倫が明らかになった場合には、会社は処分をせざるを得ません。会社としても大きな損失をこうむることになるでしょう。
社内不倫は家族を裏切るだけでなく、会社も巻き込んで大きな不利益を生むものだということを忘れないようにしなければなりません。
社内不倫を解決するには?
社内不倫を解決するには、不倫を辞めさせる必要があります。不倫の証拠がない状態で問い詰めてもはぐらかされるだけです。社内不倫を解決したいと思ったら、まずはしっかり証拠を集めましょう。
社内不倫が泥沼化した場合、裁判に発展することもあります。そのときのためにも、裁判にも耐えうる証拠を集めておくことが大切です。
証拠を集めたら、不倫をしている配偶者に証拠を見せて、不倫を認めさせなければなりません。不倫を認めてからが本当の勝負で、慰謝料の請求などを行っていくことになります。
社内不倫を辞めさせることができたら、離婚をするか再構築をするかは、不倫をされた被害者が決めることです。どちらかを選んで進めていくことで社内不倫の解決に向かいます。
上司と不倫していそうなときは「素行調査」
上司との不倫が怪しいときは、まずは証拠を集めましょう。素人が証拠を集めるのは至難の業です。素人の方ができるとすれば、スマホやLINEのパスコードを解読して、不倫相手とのやりとりを押さえることでしょう。
ただし、配偶者であっても、勝手にスマホを覗く行為はプライバシーの侵害になる可能性もあるので、非常にリスキーでもあります。
そして、不倫現場を押さえるために尾行をするのは、素人にはほぼ無理だといえます。そんなときは、探偵に素行調査を依頼することも検討してみてください。素行調査では、不倫現場の尾行など行い、裁判でも使える証拠を押さえてくれます。
素行調査とは?
素行調査とは、実際に社内不倫をしている証拠を尾行や張り込みをして押さえることをいいます。探偵に依頼すると、探偵が写真付きで調査報告書を作成するので、離婚裁判になったときにも証拠として使用することが可能です。
また、不倫相手の素性がわからない場合でも、備考や張り込みを行い、不倫相手の素性を暴くことができます。慰謝料の請求などでは、不倫相手の住所や氏名が必要となるので、不倫相手の素性についても素行調査で調べなければなりません。
配偶者の行動が怪しいと思ったら、自分で集められるだけの証拠を集めることも大切ですが、自分で証拠を集めるのには、限界があります。配偶者が社内不倫をしていそうだと思ったら、探偵に素行調査を依頼するのがよいでしょう。
素行調査の流れ
素行調査の流れは以下の通りです。
- 探偵社を探す
- 探偵社に無料相談する
- 探偵社で見積もりを出してもらう
- 探偵社の見積もりに問題がなければ依頼する
- 探偵が素行調査を実施する
- 素行調査の結果を探偵から報告してもらう
素行調査を依頼するときは、無料相談を利用し、どのような料金形態になっているか、どんな調査をしてもらえるのかなど、気になっていることを聞きましょう。
無料相談で見積もりを出してもらい、問題がなければ契約して素行調査を実施することになります。
素行調査の相場
素行調査の相場は、10~100万円 といわれています。
素行調査の相場に幅があるのは、素行調査が実施される日数によって変動するためです。社内不倫をしているかを確かめたい場合であれば、日数は少なくて済みますし、離婚裁判にも耐えうる証拠を押さえたい場合であれば、素行調査の日数は多くなります。
素行調査のメリットとは?
素行調査のメリットには、以下の4つがあります。
- 社内不倫を認めされられる
- 裁判を有利に進められる
- 慰謝料の金額をアップさせられる
- 離婚裁判を起こせる
素行調査では、離婚裁判にも耐えうる証拠を手に入れられます。その結果、不倫をしている配偶者を言い逃れができない状況に追い込むことが可能です。
また、しっかり証拠があることで慰謝料の金額などにも影響が出てくるので、素行調査を実施することには大きなメリットがあるといえるでしょう。
素行調査を探偵に依頼するメリットとデメリットとは?
素行調査を探偵に依頼することには、メリットとデメリットが存在しています。
それぞれ詳しくご紹介します。
1.素行調査を探偵に依頼するメリット
素行調査を探偵に依頼するメリットには、以下の2つがあります。
- 調査の成功率が高い
- 自分で調査をするときのような負担がない
社内不倫を解決するためには、証拠が必要です。中途半端な証拠では、不倫をしている配偶者にはぐらかされてしまったり、証拠が見つけられないように振る舞われたりして、解決に至らなくなってしまう可能性があります。そのため、決定的な証拠を取るために素行調査が重要になってきます。
探偵に素行調査を依頼すれば、調査の成功率は高いですし、自分で証拠を集めるときのような苦労もありません。社内不倫を解決したかったり、決定的な証拠がほしいときには、探偵に素行調査を依頼するのが一番であるといえるでしょう。
素行調査を探偵に依頼するデメリット
素行調査を探偵に依頼するデメリットには、以下の1つがあります。
- 費用がかかる
どうしても、自分で社内不倫の証拠集めをするのに比べて、探偵に素行調査を依頼すると費用がかかってしまいます。調査の日数にもよりますが、10~100万円の支出を覚悟しなければなりません。
素行調査にかかる費用は大金なので、用意するのに時間がかかることもあるでしょう。ですが、費用をかけてでも得られるものが大きいのもまた事実です。
素行調査の事例
もともと、残業のほとんどない会社で働いていたAさんの夫の帰りが急に遅くなるようになりました。Aさんの夫が言うには、残業が増えたということです。
しかし、Aさんの夫の様子を見ていると、怪しい行動が見受けられました。スマホをトイレや風呂場に持ち込むようになったのです。Aさんは夫が寝たのを見計らい、スマホを覗き見ました。そこには不倫相手とおぼしき女性とのやりとりがありました。どうやら、不倫相手の女性は会社の部下のようです。Aさんは不倫を辞めさせ、慰謝料を取ることに決めました。
ですが、スマホのやりとりだけでは、不貞行為があったことを証明することは難しく、Aさんは困りました。不倫を問い詰めるのにも慰謝料を請求するのにも決定的な証拠が必要だからです。
Aさんは探偵社を探し、素行調査を依頼することに決めました。素行調査を依頼した結果、Aさんの夫とスマホでやりとりをしていた女性Bさんが、ラブホテルの中に入っていくところを押さえられたのです。二人がラブホテルに入っていったのは、一度だけでなく数回に渡りました。確実に二人は不倫をしています。Aさんの希望は不倫を辞めさせて、慰謝料をBさんに請求することです。
そこでAさんの夫とBさんの不貞行為を押さえるのと同時に、Bさんの素性についても尾行と張り込みをして調べました。その結果、Aさんの想像通り、BさんはAさんの夫の会社の部下でした。二人は上司と部下という関係でありながら、社内不倫をしていたのです。Aさんは素行調査で得た証拠を元に夫に不倫を認めさせ、現在Bさんに慰謝料を請求中です。
このように、探偵に素行調査を依頼することで、慰謝料請求がスムーズに行った事例は多数存在しています。
素行調査をした後は?
素行調査をした後は、4つのパターンが待っています。
- 不倫相手と別れさせて再構築する
- 話し合いをして離婚する
- 離婚調停をして離婚する
- 離婚裁判をして離婚する
それでは、それぞれのパターンについて、詳しくご紹介しましょう。
不倫相手と別れさせて再構築をする
素行調査をした後、証拠を元に不倫を認めさせ、不倫相手と別れさせることに成功した場合、再構築を選択することもあります。
再構築とは、不倫をされた被害者が不倫をした配偶者を受け入れ、夫婦として関係を構築し直すことをいいます。再構築を選んだ場合には、不倫相手に請求できる慰謝料が下がってしまう可能性が高いです。
再構築を選んだ場合、不倫をされた被害者の傷が癒えるまで時間がかかりますし、不倫した配偶者をもう一度信じることなど、高いハードルが待ち構えています。ですが、子どもの養育のことなどを考えて、再構築を選ぶ夫婦も数多くいます。
ただし、一度再構築はしたものの、離婚をしたいと考えが変わることもあるので、再構築後の離婚についてもよく調べてから、再構築を選んだ方がよいでしょう。
話し合いをして離婚する
素行調査をした後、夫婦で話し合いをして離婚を選ぶこともあります。これを協議離婚といいます。
協議離婚の場合、慰謝料などの話し合いを当人同士で行わなければなりません。お互いが離婚に同意しており、冷静に話し合える場合にのみ有効な方法であるといえるでしょう。
離婚調停をして離婚する
素行調査をした後、離婚調停をして離婚することもあります。
離婚調停とは、正式には夫婦関係調整調停(離婚)といいます。離婚調停では、離婚について夫婦間で話がまとまらない場合、調停委員が間に入って、離婚の調整をします。離婚調停で話し合いがまとまれば、離婚が成立します。
離婚裁判をして離婚する
素行調査をした後、夫婦間で話し合いがまとまらない場合や離婚調停で離婚が成立しない場合に離婚裁判を行うことがあります。
離婚裁判の場合、双方の合意がなくても、裁判で離婚が認められれば、離婚することが可能です。ただし、離婚裁判の場合、判決が出るまで1~2年程度かかるため、覚悟しなければなりません。ですが、慰謝料の金額など納得がいくまで戦えるので、夫婦間で話し合いがまとまらない場合や離婚調停で離婚が成立しない場合の最終手段として覚えておくとよいでしょう。
まとめ
社内不倫が疑われる場合には、まず証拠を手に入れましょう。自分で証拠を集めるのもいいですが、探偵に素行調査を依頼することで、効率的に社内不倫の証拠を押さえられます。素行調査を自分で行う場合は、法律に触れるリスクもあるので十分注意して行いましょう。
社内不倫が発覚したら、どのような解決方法を取りたいかを考えることも大切です。再構築をしたいのか、離婚をしたいのかで、その後の取るべき行動が変わってきます。