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プラトニックな不倫とは?証拠を押さえて慰謝料や離婚裁判で有利に立つ方法

パートナーの背後に怪しい気配がするけれど、誰かと肉体関係を持っている雰囲気ではない。もしそう感じるなら、パートナーはプラトニック不倫をしているのかもしれません。

本記事では、プラトニック不倫をする理由や証拠、パートナーがプラトニック不倫をしたときの対処法などを解説します。慰謝料請求できるケースや調査事例もありますので、ぜひ最後までお読みください。

プラトニック不倫とは

プラトニック不倫とは「一線を越えない不倫の恋」のことです。具体的には、既婚者が他の異性と肉体関係なしで交際することを指します。また、プラトニック不倫の相手は「セカンドパートナー」と呼ばれます。

プラトニック不倫はあくまで一般的な用語です。肉体関係を伴う「不貞行為」のような、法的用語としての定めはありません。そのため明確な不倫ではなく、友達以上恋人未満のような関係として扱われがちです。

プラトニック不倫をする理由

どうして心を惹かれているセカンドパートナーと、肉体関係のないプラトニック不倫をするのでしょうか。本項では、一線を越えない5つの理由について解説します。

妊娠する可能性がないから

不倫によって女性が妊娠した場合、すべての関係者を巻き込む大問題となります。どのような選択をしても、法律的、経済的な次のリスクが生じます。

男性が不倫関係を強制的に断つ 女性からの慰謝料、認知、養育費請求
話し合いで不倫関係を解消する 認知、養育費請求
不倫の事実が配偶者に露呈する 配偶者からの離婚、慰謝料請求

このようなリスクを避けるため、あえて妊娠する可能性がないプラトニック不倫を選ぶカップルもいます。

異性として見られたいから

プラトニック不倫に走るきっかけの一つに「夫・妻に異性として見られたい」が挙げられます。パートナーから異性として扱われなくなると、人は年齢や結婚年数に関わらず、寂しさを感じるものです。プラトニック不倫の相手がいれば、たとえ肉体関係がなくても寂しさが満たされます。

夫婦生活が長くなるにつれて、パートナーを異性と意識する機会が減りがちです。子どもが生まれれば、男と女より「パパとママ」の役割が強くなるのも仕方ありません。もうパートナーを異性として見られない、という思いから、プラトニック不倫に走るケースもあるでしょう。

心の安らぎが手に入るから

パートナーが仕事や家事に忙しく、すれ違いが続くと「自分を優先してくれない」と不満が募ります。特に子どもが小さく手がかかる時期は、その不満を口にもできません。しかし「パートナーに特別扱いされたい」という気持ちを抱くのは自然なことです。

そのようなときに心を許せる異性がいると、どうしても会いたい気持ちが募ります。しかし見方を変えれば、プラトニック不倫に陥るハイリスクな状態です。

誰かに深く理解してほしいから

たとえ夫婦関係が良好でも、人はパートナーに見せられない弱みや疲労を抱えることがあります。そのような状態で何でも話せる異性に出会えば、プラトニック不倫が始まるかもしれません。

弱みや疲労を分かってもらえることで「この人は自分を深く理解してくれる」と感じることもあるでしょう。その気持ちが恋愛感情につながったとき、プラトニック不倫のリスクが急上昇してしまいます。

肉体関係がないぶん罪悪感が少ないから

プラトニック不倫をしていても、肉体関係がないことを理由に「悪いことはしていない」と言い張る人がいます。「だから何も問題ない」と、セカンドパートナーの存在を肯定してしまうのです。

いくら本人の罪悪感が少ないとはいえ、プラトニック不倫もパートナーへの裏切りです。「肉体関係がある不倫より、精神的なつながりで成り立つプラトニック不倫の方が罪深い」と考える人もいます。

プラトニック不倫のリスク

不貞行為に当たらないとはいえ、プラトニック不倫は一定のリスクを伴う行動です。

本項では、プラトニック不倫に潜む代表的なリスクを3つ紹介します。

肉体関係に発展する可能性がある

精神的なつながりから始まるプラトニック不倫ですが、その状態がいつまでも続くとは限りません。手をつなぐ、キスをするなどの触れ合いが発展して、一線を越えてしまう可能性があるからです。

男と女である以上、性行為は本能に起因する自然な成り行きといえます。最初はそのつもりがなくても、相手からの強い要望で肉体関係が始まるかもしれません。そこへ行きつけば、もうプラトニック不倫とは呼べなくなります。

破局したときの精神的ダメージが大きい

前述したとおり、プラトニック不倫の動機には「心が安らぐ」「自分を深く理解してもらえる」というメンタル的な要素があります。

そのような相手と破局した場合、精神的ダメージは相当なものです。そのダメージに耐えきれず、ストーカー行為などの問題行動を起こすこともありえます。

周りからの評価が下がり立場が危うくなる

プラトニックとはいえ不倫は不倫です。発覚すれば周りからの評価が下がり、立場が危うくなることは避けられません。肉体関係がないから不倫ではないと主張しても、信じてもらえるかどうかは疑問です。

特に職場がらみの相手なら、その影響はより深刻になります。会社の方針によっては、異動や左遷といった処分が下るかもしれません。何もない場合でも、周囲の批判や冷たい視線に耐えられず、自主退職に追い込まれる可能性があります。

配偶者がプラトニック不倫したときの対処法5ステップ

パートナーがプラトニック不倫をしていたと知って、冷静でいられる人はいないでしょう。つい動揺して強い言葉で責めたり、不倫相手に直談判したくなったりするものです。しかし、それでは何も解決できません。本項ではその対処法について、ステップごとに解説します。

1.冷静になる

パートナーのプラトニック不倫が発覚した直後は、ショックのあまり感情的になりがちです。しかし、冷静さを欠いては的確な判断ができません。落ち着きを取り戻すまで、少し時間を置きましょう。

自分の感情を整理したり、親しい人に話を聞いてもらったりしながら、気持ちを鎮めることが第一です。パートナーと話し合うのは、落ち着いて考えられるようになってからでも間に合います。

2.自力で証拠を集める

肉体関係がないプラトニック不倫を、パートナーが素直に認めるとは限りません。不貞行為に当たらないからと開き直り「悪いことはしていない」と言い張ることも考えられます。そのような場合は、できる範囲でプラトニック不倫の証拠を集めることも解決策の一つです。

ただしプラトニック不倫は精神的なつながりのため、不貞行為に比べて証拠が弱くなりがちです。無理に調べようとはせず、パートナーとトラブルにならない範囲に留めましょう。どのようなものが証拠になるのかは後述します。

3.確実な証拠を探偵社に掴んでもらう

パートナーがプラトニック不倫を認めず、自力での証拠集めも難しい場合は、探偵社に調査依頼をすることも可能です。プロの探偵は調査方法を熟知していますので、パートナーに気づかれることなく確実な証拠を掴めます。

ただし、探偵社が確実な証拠をつかんでも、プラトニック不倫では慰謝料請求が認められない場合がほとんどです。法的な理由となる不貞行為がないからです。

4.配偶者と話し合う時間を作る

気持ちが落ち着き、冷静さを取り戻したら、パートナーと話し合うタイミングです。なぜプラトニック不倫に至ったのか、これからどうしたいのか、まずはしっかりと話を聞きましょう。

そのうえでご自身がどうしたいのかを話し、夫婦関係の再構築を目指すのか、離婚に向けて動くのかを検討します。これからの人生を左右する選択ですので、納得がいくまで話し合うことが大切です。

5.慰謝料の請求や離婚について専門家に相談する

肉体関係を伴う不倫は、法律的に「夫婦の貞操義務違反」にあたるため、慰謝料や離婚の請求が可能です。しかし、これにあたらないプラトニック不倫は、慰謝料請求の理由に該当しません。

過去の判例の中には、例外的に慰謝料請求が認められたケースもあります。プラトニック不倫を理由に慰謝料請求や離婚をしたい場合は、専門家に相談してみてはいかがでしょうか。

プラトニック不倫の証拠になるもの

プラトニック不倫には、不貞行為における「ホテルに出入りする現場写真」のような、決定的な証拠となるものがありません。そのため大きな証拠を一つ探すより、小さな証拠を積み重ねるほうが有効なこともあります。

ただし、パートナーのスマートフォンや持ち物を勝手に調べることは、プライバシーの侵害と紙一重です。ご自身で証拠を集める際は、そのことを頭に入れておきましょう。

通話履歴

通話履歴のなかに、不自然なほど頻繁に連絡を取り合っている相手が見つかれば、プラトニック不倫の可能性が浮上します。それだけで証拠とはいえませんが、一つの手がかりにはなります。

なお、通話履歴は電話だけとは限りません。LINEやSkypeなど、アプリにも注意が必要です。

携帯電話に保存された写真や動画

パートナーの携帯電話を見られる状況なら、カメラロールをチェックしてみましょう。

2人で出かけた食事や観光地、旅行などの写真や動画が保存されているかもしれません。手をつないだり、キスやハグを匂わせたりといった写真や動画が見つかれば、プラトニック不倫の証拠になりえます。

探偵の調査報告書

探偵の調査報告書は、もっとも有効な証拠です。調査のプロである探偵は、何を調べればプラトニック不倫の証拠になるのか、根本的なところから熟知しています。また調査の経験とノウハウが豊富なので、効果的かつ効率的な調査が可能です。

第三者の目撃証言

第三者の目撃証言もプラトニック不倫の証拠になります。パートナーと共通の知人がいるなら、思い切って相談してみるのも一案です。プラトニック不倫と言いにくければ「最近、様子がおかしくて」と切り出しても良いでしょう。

ただし、目撃情報を集めていることがパートナーの耳に入れば、トラブルになることも考えられます。相談相手は信頼できる人を選ぶことが肝心です。

メールやSNSのやりとり

メールやSNSのやりとりをチェックするのも有効です。デートの行き先や旅行の相談など、ただならぬ関係を思わせるメールがあれば、プラトニック不倫の疑いが高まります。SNSに2人の関係を匂わせる投稿があるかどうかも確かめてみましょう。

Suica やPASMOの利用履歴

SuicaやPASMOの利用履歴は、電車やバスでの異動記録そのものです。

職場とは関係のない駅やバス停で頻繁に乗り降りしていれば、その近辺へ通っていることになります。家族が知らない習い事をしていることもありえますが、セカンドパートナーに会いに行っている可能性も否定できません。

レシートやクレジットカードの明細

パートナーが買い物をしたレシートやクレジットカードの明細に、プラトニック不倫の証拠が隠れていることがあります。

聞き覚えのない旅館やハイクラスなレストランのレシートは、セカンドパートナーと行った旅行や食事を匂わせます。同様に、異性向けのブランドが記されたクレジットカード明細にも注意が必要です。

プラトニック不倫で慰謝料請求できるケース

不貞行為を伴わないプラトニック不倫は、基本的に慰謝料請求ができません。しかし、過去にはプラトニック不倫でも、家庭を破綻させたとして慰謝料請求が認められたケースがありました。本項ではその例について見ていきます。

何度も隠れて会っていた

夫がプラトニック不倫の相手と頻繁に密会していたことを理由に、妻の慰謝料請求が認められた判例が存在します。不貞行為は確認できなかったものの、頻繁な密会が「婚姻関係を脅かす行為」と位置づけられました。

なお、この判例には「過去に同じ相手と不貞行為を伴う不倫があり、妻がそれを許したことで離婚を回避した」という事情があります。

単なる密会だけでは不貞行為があるとは限らず、慰謝料請求は難しいのですが、特殊な事情は考慮されます。たとえば次のようなケースです。

  • かつて肉体関係にあった
  • 深夜に密会を重ねている
  • 家庭生活に支障をきたすほど頻繁に密会している

婚姻関係を続けられなくなった

夫婦間には「婚姻共同生活の平和の維持という権利」があります。プラトニック不倫が、婚姻関係を続けられないほどの影響を与えた場合は、この権利の侵害になります。

不貞行為がないとはいえ、パートナーが他の異性に心を寄せていると知れば、平和な結婚生活など不可能です。そこから破綻が進み、客観的に見ても婚姻関係を続けられないほど絆が壊れれば、慰謝料請求が認められる可能性が出てきます。

不倫相手に高額なプレゼントを何度も贈っていた

パートナーがプラトニック不倫の相手に、何度も数万円単位の高額なプレゼントを贈っていたことから、慰謝料請求が認められた例があります。単なる友人や知人への贈り物というには、明らかに常識の範囲を超えていた金額と回数が、慰謝料を請求する理由として認められました。

高額なプレゼントを送り続けることは、家計の圧迫につながる問題です。プラトニック不倫は、夫婦関係を経済的に崩壊させるきっかけになりかねません。

メールで肉体関係が推測できるやりとりをしていた

男女間の「ずっと一緒にいたい」「今すぐ会いたい」といった親密なメールのやり取りは、肉体関係を推測させます。このようなやり取りが夫婦関係の崩壊につながれば、不貞行為の存在が疑わしいことから、慰謝料請求が認められるかもしれません。

調査事例

美奈子さん(仮名・48歳)は夫、大学生の長男、高校生の長女と4人で暮らす会社員です。夫と同じ会社の別支店で働く彼女は、同期の友人から「あなたの夫が取引先の女性と親密にしている」と聞かされました。突然の忠告に、美奈子さんはどうしていいのかわかりません。衝動的に夫の部屋を調べると、不審なものが2つ出てきました。

  • 女性向けブランドショップの高額なクレジットカード明細
  • 夫の好みにまったく合わないデザインのバッグ

しかし、どちらも浮気の証拠というには弱く、他に決め手となるものも見つかりません。美奈子さんは対処法を探すなかで、探偵社の無料相談の存在を知ります。思い切って訪ねてみた彼女は、不貞行為を伴わない「プラトニック不倫」の存在を初めて知りました。

探偵は美奈子さんに「もしプラトニック不倫だったときのために、小さな証拠を集めておいたほうが良い」とアドバイスをしました。彼女は夫のSNSをチェックしたり、同僚に話を聞いたりしながら、無理のない範囲での調査を進めました。

まとめ

プラトニック不倫は不貞行為がないとはいえ、夫婦関係に深刻なダメージを与える大問題です。パートナーにプラトニック不倫の疑いがあるなら、小さな証拠を集める、専門家に相談するなどの対応が必要です。

本記事の情報が、パートナーのプラトニック不倫に悩む方の参考になれば幸いです。

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