気軽に近くの相手と出会えるマッチングアプリを利用した浮気は、既婚者であることを隠せるため不倫を助長する一因となっています。
「夫が最近よくスマホをいじっている」「異性から疑わしい通知が届くようになった」など、夫の行動の些細な変化に気付いて浮気を疑うものの、確かな証拠がないため、悶々と悩んでしまう妻も多くいることでしょう。
この記事では、夫がマッチングアプリで浮気する理由、マッチングアプリを使った浮気の調査方法と集めるべき有力な証拠、証拠を揃えた後の対処方法、注意点、離婚事例まで徹底解説します。手遅れにならないうちに、適切な対応を検討することをおすすめします。
目次
マッチングアプリとは
マッチングアプリとは、スマートフォンアプリを通じて、共通の趣味を持つ友達や気の合う仲間、相性の良い恋人や結婚相手を見つけるためのサービスです。
利用者は、ユーザー登録の後、プロフィール写真や、年齢・性別、居住地、職業・収入、学歴、身長、結婚の意思・結婚歴・子どもの有無、趣味や価値観などを設定して、自己紹介文を作成します。それを基に、好みに合うユーザーを探し、お互いに興味を持った場合はマッチングします。
マッチングアプリによっては、GPS機能を使用した位置情報で近くにいるユーザーを探すことができるため、簡単にリアルでつながることができます。真面目な出会いを求めている人も多い一方で、浮気や不倫の手段として利用する人も増えています。
マッチングアプリは、匿名性が高いため既婚であることを隠しやすく、配偶者に知られずに浮気や不倫に手を染めやすい環境となっているのです。
マッチングアプリで男性が浮気する理由
マッチングアプリは手軽で便利な出会いのためのツールですが、男性が、浮気をする手段として選ぶ理由は、いくつかあります。それぞれ具体的に見てみましょう。
手間がかからない
マッチングアプリは、とても簡単に異性と出会えるツールです。プロフィールを作り、興味を持った相手とメッセージを交換するだけです。忙しい男性でも、お金や時間をかけたり、場所を移動したりせずに、手軽に浮気相手が見つかり、出会いの手間を最小限に抑えることができるのが魅力です。
手軽に欲求を満たしたい
マッチングアプリを利用する男性の中には、妻との関係に満足せず、単に浮気相手と性的欲求を満たしたいだけの人も数多くいます。マッチングアプリを利用すれば、容易に異性と関係を持つことができ、身近な場所で、手軽に欲求を満たすことができます。
誰にも知られることなく出会える
マッチングアプリは匿名性が高く、家族や友人・知人、職場の人など、誰にも知られることなく、気軽に出会いを求めることができます。既婚者男性が浮気相手を探す場合、匿名であれば、自分の行動を隠す必要もないため、堂々と浮気をすることができます。
浮気相手に既婚者だとバレずにすむ
マッチングアプリでは、プロフィールに既婚であることを明示する必要はありません。簡単に隠すことができるため、浮気相手に自分が既婚者であることを伝えずに、関係を構築、継続することができます。
短時間に複数の女性とマッチングできる
マッチングアプリを利用すると、ひとりずつにアプローチしなくても良いため、忙しい男性でも短時間で複数の女性とマッチングできます。効率的に浮気相手を見つけることができ、また、ひとりの相手に集中するのではなく、複数の相手と同時に関係を持つこともできます。
マッチングアプリで夫が浮気しているか確認する方法
夫がマッチングアプリで浮気しているという疑いを持ったら、まずは次のような方法を使って、自分で調査することができます。
スマホの通知をチェックする
夫のスマートフォンの通知をチェックしてみましょう。マッチングアプリからの通知が頻繁に届いている場合、アプリを利用している可能性が高くなります。特に、新しいメッセージやマッチングの通知が多い場合や、夫が通知を頻繁に確認している場合は、注意が必要です。
自分もマッチングアプリに登録する
自分もマッチングアプリに登録してみましょう。夫が利用しているアプリが分かっている場合はそのアプリを、分からない場合は有名なものや、夫にとって使い勝手が良さそうだと思われるアプリを複数登録することをおすすめします。
夫にバレないようにプロフィールを作成し、近くにいるユーザーを探すことで、夫が同じアプリを利用しているかどうかを確認できます。夫のプロフィール内容を見たり、夫と直接やり取りしたりすると、浮気の事実を確認できる可能性が高まります。
尾行で追跡する
夫を尾行して、行動を追跡してみましょう。尾行することで、夫がどこに行って誰と会っているか、マッチングアプリでマッチングした浮気相手と実際に会っているか、不審な行動がないかについて、直接自分の目で確かめることができます。ただし、プライバシーの侵害になる可能性があるため、法的な制約を守って行動する必要があります。
それと同時に、夫の言動に変化がないかについても、注意を払うと良いでしょう。スマホを家の中でも肌身離さず持ち歩く、スマホの通知が画面を隠す、急に予定が入ることが増えた、外出先や相手など予定の内容を言いたがらない、スマホを見る表情がいつもと違うなどには気を付けましょう。
マッチングアプリで浮気をした証拠となるもの
夫がマッチングアプリで浮気をしている疑いが濃厚になったら、次のような証拠を集めましょう。
証拠収集の後に、夫との話し合いを有利に進めたり、慰謝料請求や離婚を視野に入れたりする可能性も考えて、法的に有効な証拠を収集しておくと良いでしょう。できるだけ複数の種類の証拠を複数回集めることをおすすめします。
なお、自分で情報収集する場合は、プライバシーの侵害などに注意し、法に触れない方法を取りましょう。
マッチングアプリでのやりとり
夫のスマートフォンで、マッチングアプリ上でのやりとりを確認します。メッセージの内容から浮気の動機や経緯が分かったり、相手のプロフィールから浮気相手が分かったりと、浮気の証拠が見つかる可能性があります。メッセージの履歴やプロフィールを保存しておきましょう。
具体的には、次のようなものが浮気の証拠になります。
- 浮気相手と密会する日時や場所
- 浮気相手と行くホテルの予約内容
- 浮気相手と二人で写っている動画や写真
- 浮気相手の個人情報(名前、住所、電話番号、勤務先など)
- 浮気相手との頻繁な連絡が分かる記録
- 浮気相手への愛情表現や肉体関係の存在の示唆
- 浮気関係の継続希望や離婚の意思表示
- 妻に対する愚痴や不満
LINEやSNSでのやりとり
夫のスマートフォンで、LINE、XやInstagramなどのSNSのDMでのやりとりを確認します。マッチングアプリ上でのやりとりから親密になり、連絡手段を移行している可能性があります。
移行の経緯が分かるものも含めてメッセージの履歴を保存しておくことが大切です。浮気の証拠になるものの具体例は、マッチングアプリでのやりとりの場合と同様です。
浮気を示す動画や音声
夫のスマートフォンに保存されている動画や音声を確認します。スマートフォンやビデオ通話アプリの通話履歴を確認することでも、浮気の証拠が見つかる可能性があります。動画や音声、通話履歴を保存しておきましょう。具体的には、次のようなものが浮気の証拠になります。
- 浮気相手とのデートの様子が分かる動画や音声
- 浮気相手とホテルにいる時の動画や音声
- 電話やビデオ通話の通話履歴、通話を録音した動画や音声
- 浮気相手の個人情報に言及している動画や音声
- 浮気相手への愛情を示す動画や音声
- 浮気相手との肉体関係を示唆する動画や音声
- 浮気関係の継続希望や離婚の意思表示をしている動画や音声
- 妻に対する愚痴や不満を浮気相手に話している動画や音声
ホテルに出入りしている写真
夫と浮気相手がホテルに出入りしている写真があれば、浮気の直接的な証拠になります。
特に深夜の出入りや長時間の滞在であれば、浮気の疑いがさらに強まります。浮気相手とホテルに出入りする瞬間の写真を自分のカメラで撮影することは少ないでしょう。ドライブレコーダーに記録されているものや、浮気相手が撮影したものも、併せて確認するといいでしょう。
具体的には、次のようなものが浮気の証拠になります。
- 夫の車がホテルに出入りする写真
- 夫の車がホテルの駐車場に停まっている写真
- 夫と浮気相手がホテルのロビーにいる写真
- 夫と浮気相手がホテルのエレベーターに乗る写真
- 夫と浮気相手がホテルの部屋に入る写真
- ホテルのルームキーの写真
- ホテルの領収書・レシートの写真
ホテル内での写真
夫と浮気相手がホテル内にいる写真があれば、さらに重要な浮気の直接的な証拠になります。ホテルの出入りよりも人目が少ないため、ホテルの中に入ってしまうと警戒心が薄れやすくなります。浮気相手との写真を積極的に自ら撮っている可能性があります。具体的には、次のようなものが浮気の証拠になります。
- 夫と浮気相手がホテルのベッドルームにいる写真
- 夫と浮気相手がホテルのバスルームにいる写真
- 夫と浮気相手が入浴している写真
- 夫と浮気相手が服を脱いでいる姿や脱いだ服の写真
- 夫の時計や浮気相手のアクセサリーが外されてベッドサイドに置かれている写真
- 夫と浮気相手の持ち物がホテルの部屋に置いてある写真
- ホテルの名前と場所が確認できる写真
友人や知人など第三者の証言
夫の浮気を知っている、または目撃したことがある友人や知人の証言も、重要な浮気の証拠になります。利害関係者である妻ではなく、第三者が客観的な立場から行う証言は、浮気の証拠として有力です。具体的には、次のようなものが浮気の証拠になります。
- 夫と浮気相手が手をつなぐ、腕を組む、抱き合う、キスをする様子を目撃した証言
- 夫の車に浮気相手が乗り込む様子を目撃した証言
- 夫と浮気相手のデートしている様子を目撃した証言
- 夫と浮気相手がホテルに入る様子を目撃した証言
- 夫が浮気相手の自宅に、浮気相手が夫の自宅に出入りする様子を目撃した証言
- 夫が残業、休日出勤、出張をしているはずの日時に、浮気相手といた様子を目撃した証言
マッチングアプリでの浮気を調べる時の注意点
マッチングアプリでの浮気を自分で調べる時には、次の点に注意して調査を進める必要があります。
無断ログインはしない
夫のスマートフォンに無断でログインして、マッチングアプリを確認することは避けましょう。
婚姻関係にある配偶者のものであっても、夫のスマートフォン、タブレット、パソコン、SNSアカウントなどに無断でログインして情報を収集する行為は、プライバシーの侵害や不正アクセス禁止法に抵触する可能性があります。
また、このような方法で取得した証拠は、証拠としての信頼性を損なうだけでなく、逆に法的な責任を問われるリスクを伴います。
夫婦共有のものを使用する、夫婦で話し合い同意を得てログインするなど、法的な問題を引き起こさない調査方法を取ることが大切です。
アプリを入れているだけの場合がある
夫がスマートフォンにマッチングアプリをインストールしていることが分かっても、利用しているとは限らないということを考慮する必要があります。
結婚前に利用していたものがそのまま残っている、友達や趣味の仲間を見つけるためにインストールした、単なる興味本位でインストールした、仕事でアプリの調査が必要だったなど、ただインストールされているだけで利用していない可能性があります。
また、利用はしていても、実際に誰かと会ったりはしておらず浮気に至っていない可能性もあります。
マッチングアプリのインストールだけでは浮気の証拠としては不十分です。マッチングアプリ上でのやりとりや履歴、不審な言動や持ち物など、その他の証拠と併せて確認をする必要があります。浮気の事実がないのに、性急な判断をして誤解を招いたり、信頼関係を壊したりしないように注意しましょう。
浮気相手が既婚者だと知らない場合は慰謝料請求できない
夫がマッチングアプリで浮気していることが判明し、浮気相手の情報も把握できた場合でも、夫がマッチングアプリのプロフィールで婚姻状況について明示せず、夫が既婚者であることを浮気相手が認識していなかった場合は、不貞行為があっても、浮気相手に慰謝料を請求することは難しくなります。
ただし、マッチングアプリから個人的なやりとりに移行した後に、既婚であることを伝えていたことが音声やメッセージなどで証明できる場合は、その限りではありません。また、夫自身への慰謝料請求は引き続き可能です。
浮気の証拠をそろえた後の対応
浮気の証拠を揃えたら、その後の身の振り方についてよく考える必要があります。実際に浮気の事実を突きつけられると、動揺して感情的になったり、自暴自棄になったり、事実を認めたくなくて浮気ではないという証拠を探したくなったりすることもあります。
しかし、まずは深呼吸して冷静になり、自分自身の幸せのためにはどのような選択肢が最適か、自分の心とよく相談して慎重に判断しましょう。
客観的な意見が欲しい場合は、親身になってくれる家族や友人に相談するのもいいですし、弁護士や探偵など浮気問題に詳しい専門家に相談して、証拠の有効性や、法的な手続きと必要な書類や金額などについても。併せて確認するのもいいでしょう。
夫に浮気の理由を聞く
浮気をする人々の背景には、さまざまな事情や理由が存在します。
夫にも、浮気に至った原因やきっかけがあるかもしれません。なぜ浮気をしたのか、夫に浮気をした経緯や動機を聞く機会を設けましょう。家事や育児、仕事の忙しさからコミュニケーション不足となり、孤独や夫婦関係の行き詰まり、欲求不満を感じて浮気に走る例はとても多いです。単に刺激が欲しい、異性遊びをやめられないという例も、残念ながらもちろんあります。
話し合いの際は、非難する言葉は避け、冷静に言い分を聞くのが賢明です。信頼関係を取り戻し、夫婦関係を修復するためには、お互いの気持ちを正直に共有することが不可欠です。言い分を聞いた上で、問題解決の糸口を一緒に探り、解決に向けて前向きに話し合うことが大切です。
夫婦関係を再構築するか決める
浮気の事実を受け止めた上で、夫婦関係を再構築したいかを検討し、再構築できるかを判断する必要があります。
一度失った信頼関係と夫婦の絆を取り戻すためには、長い時間と根気強い努力が必要です。夫が深く反省し、関係修復への強い意欲を示した場合は、必要に応じてカウンセリングやカップルセラピーを受ける、信頼関係回復のための具体的な行動計画を立てるなど、再構築を目指します。
浮気が突発的で一過性のものだったのか、再発する可能性はあるか、浮気相手との間に望まない妊娠や性病の感染はなかったかなども考慮する必要があります。夫のその後の態度や行動を見守りながら、再構築に向けたステップを継続するか、離婚に向けて動くか、判断しながら進めましょう。
マッチングアプリから退会させる
夫婦関係の再構築を希望する場合、その行為を止めさせることが重要です。夫に証拠を提示して浮気の事実を認めさせた上で、マッチングアプリから即座に退会することを要求します。現在の浮気相手との関係を速やかに終わらせて、新たな出会いが発生する可能性を断つことができます。退会手続きは夫任せにせず、二人で一緒に行うことが大切です。
また、アプリを複数利用していたり、LINEやSNSでやりとりしたりしている可能性もあるため、抜け道がないように併せて確認する必要があります。
夫が心から反省し、再発防止と信頼関係の回復に協力する意志があることを確認しましょう。退会を拒否する場合は、運営会社に通報して強制退会を求める、弁護士を立て法的措置を検討すると伝える、離婚を視野に入れることを伝える、などの選択肢もあります。
再構築を希望しているからと言って、有責配偶者に遠慮したり忖度したりする必要はありません。喧嘩腰ではない毅然とした態度で臨みましょう。
浮気を認めない場合は離婚も視野に入れる
浮気の事実を証明する証拠を提示しても、夫が浮気の事実を認めず、反省の態度を示さない場合や、夫婦の話し合いに応じない場合、関係修復が困難を極めることになるため、離婚を検討することも一つの選択肢です。ただし、性急に物事を進めるべきではありません。相手に伝える前によく検討し、離婚の準備を始めましょう。
離婚には、示談や調停、裁判を通じた離婚申立てなど、法的な手続きが必要になります。無料または有料で弁護士など専門家に相談し、浮気の証拠の法的な有効性、慰謝料請求の方法、財産分与の有利な進め方などについて確認することをおすすめします。
自力で掴んだ情報を元に探偵に相談して有効活用する方法とは
浮気の証拠収集には、専門的な知識や経験が必要なこともあり、法的なりスクを伴うこともあるため、すべてを自分で行うことが難しい場合もあります。
そのような時は、調査のプロである探偵に依頼することも検討するといいでしょう。最初から依頼する必要はなく、自分の力で集めた情報を有効活用して、探偵と協力体制を作ることで、時間やお金を節約して確実な証拠をつかむことができます。
探偵に依頼することで、次のようなことが可能になります。
1. 相談内容の明確化
まず、探偵に詳しい状況、調査の目的、予算や期限などを明確に伝え、自分で収集した証拠を提示します。具体的な相談内容を伝えることで、効率的な調査を行うことができます。
2. 証拠の精査
探偵は、自分で収集した証拠をプロの目線で精査し、自分では気付けない点を指摘します。証拠を分析し、信憑性を検証して法的に有効なものかどうかを判断します。また、証拠の種類、量や質に不足がないかについても検討して、現在の証拠の状況について説明します。
3. 証拠の追加収集
探偵は、自分で集めた情報を無駄にすることなく、専門的な知識と経験を活かして的確なアドバイスをします。証拠が不足している場合には、どのような証拠をどれくらい集めればいいか説明し、追加収集が自分では難しい場合は、探偵が依頼を受けて証拠収集することも可能です。
探偵は、関連するさまざまな法律に抵触しない形で調査を行います。尾行や張り込みなども駆使して、一瞬のチャンスを見逃さずに、質が高く量も十分な動画や写真を効率的に撮影することができます。このような証拠は、裁判でも認められる証拠となります。
4. 法的手続きのアドバイス
探偵は、調査のプロであり、調査内容に関する法的な知識を持っています。浮気の証拠収集をする時に問題になりやすい法的な制約や注意点をアドバイスできます。調査が原因で相手に逆に訴えられることのないように、アドバイスをしっかりと守ることをおすすめします。
浮気の証拠が揃い、相手との話し合いに進む際にも、状況や希望に応じてどのような選択肢があるか、それぞれのメリット・デメリット、それぞれに必要な手続き、証拠を開示する場合は、どのようなものをどの順番ですると効果的かなどのアドバイスをします。
話し合いで解決しない場合や、慰謝料請求や離婚訴訟を行う場合は、手続きの専門家である弁護士と相談しながら進めるのが望ましいでしょう。離婚を進めるに当たっては、財産分与、年金分割、親権、養育費など、細かい条件をしっかり検討した上で進めることが重要です。離婚手続きの流れに関するアドバイスや、書類作成手続きの代行、相手との代理交渉などを依頼することができます。
なお、探偵に依頼する場合は、信頼できる探偵事務所を選ぶことが非常に重要です。探偵事務所の評判や実績、得意分野、調査対象地域、料金体系などをよく調べて、他社とも比較し、信頼性が高く自分の希望に合う探偵を選びましょう。
マッチングアプリの浮気が離婚に至った事例
マッチングアプリの浮気が原因で、探偵への調査依頼を経て、離婚に至った事例をご紹介します。
- 調査依頼者:妻Aさん
- 調査対象者:夫Bさん
妻Aさんと夫Bさんは30代後半の共働き夫婦で、小学生の子どもが一人います。Aさんは、Bさんの仕事が忙しくなり出張が増えた頃から、Bさんの行動に違和感を感じるようになりました。スマホを家の中でも、入浴中も肌身離さず持ち歩くようになり、かなり頻繁に通知をチェックしており、通知によれば、複数の異性からメッセージが届いていることが分かりました。その際に表示されている見慣れないアイコンを調べてみると、マッチングアプリのようでした。
ある時、Aさんがそばにいることに気付かないまま、Bさんがマッチングアプリでのやりとりを行っていたため、Aさんはやりとりの内容を確認することができました。Bさんを問い詰めたところ、浮気の事実を認め、反省と関係修復の意思を示しました。しかし、その後も出張の頻度は増すばかりで、行動に変化は感じられませんでした。
AさんはBさんのスマートフォンにログインして、マッチングアプリでのやりとりを詳しく知ることができないため、プロの探偵事務所を頼ることにしました。それまでの経緯と自分で集めた動画や写真、領収書や通話履歴などを探偵に提出した上で、改めて浮気の有無について追加調査を依頼しました。
調査の結果、Bさんは複数の浮気相手と関係を持っており、Aさんとの話し合いの前から長く続いている相手もいました。また、Bさんには出張と偽り、会社には家庭の事情を理由にして、業務時間中に浮気行為に及んでいたことも判明したことから、妻は再構築を諦め、離婚を選択することにしました。
AさんはBさんに対して、離婚と慰謝料を請求しましたが、Bさんが慰謝料の支払いを拒否したため、話し合いは決裂し、離婚訴訟へと発展しました。Aさんの主張と証拠が全面的に認められ、高額の慰謝料の支払いと子どもの親権がAさんに認められる形で、無事に離婚が成立しました。
まとめ
近年、マッチングアプリを利用した浮気が増加しています。マッチングアプリは、共通の趣味を持つ人々や将来のパートナーを見つけるための、手軽で便利なツールですが、匿名性が高いため、既婚者の浮気や不倫の手段として悪用しやすい面もあります。
男性が浮気をする理由は多岐にわたり、手間がかからず欲求を簡単に満たせること、プライバシーが守られていること、短時間で複数の女性とマッチングできることなどが挙げられています。
夫のマッチングアプリでの浮気の疑いがある場合、無断でログインして直接確認するのはプライバシー侵害になる可能性があるので避けるべきです。代わりに、通知やアプリの利用状況、不審な行動に注目し、自分でもアプリに登録して夫のアカウントを探すなどの調査ができます。
確実な証拠としては、アプリ上のメッセージ履歴、LINEやSNSのやり取り、浮気相手との写真や動画、第三者の目撃証言などがあります。
証拠を集めた上で、まずは夫に浮気の理由を聞き、夫婦関係の再構築を検討します。再構築を望む場合は、マッチングアプリから退会させ、カウンセリングなども活用しながら信頼関係の修復に努めます。しかし浮気を認めない場合は離婚も視野に入れる必要があり、弁護士に相談しながら適切に手続きを進めることが重要です。
自力で十分な証拠が集められない場合は、探偵事務所に相談し、協力して確実な証拠収集や法的なアドバイスを受けるのがよいでしょう。離婚を進める場合は、弁護士と相談しながら、財産分与や親権、養育費などの条件を検討することが重要です。
手軽なツールの普及により浮気が簡単に行えるようになった一方で、プライバシーの侵害など違法行為への取り締まりが厳しくなっており、調査が困難を極めることも珍しくなくなりました。自分でできること、専門家に依頼することを見極め、適切に使い分けることが大切です。
配偶者の浮気は、心身共に非常に大きな負担となるものです。調査に当たっては、相当の時間やお金もかかってきます。感情的になってしまうのは当然ですが、相手に暴言を吐いたり、浮気相手の職場に乗り込んだりして、訴えられることがないように、十分に注意しましょう。
そして、浮気の事実が判明した場合に、配偶者とその後どのような方向に進みたいか、どのような条件が整えば幸せな生活を取り戻すことができるかに意識を向け、精神面においても、実務面においても、悔いのない選択ができるように冷静に対処することをおすすめします。