探偵に浮気調査を依頼しているときには、依頼者が取ってはいけない行動があります。
そうした依頼者の行動により、大きな問題が起こる可能性があるからです。
依頼者にとっては良かれと思う行動かもしれませんが、結果的にスムーズに進んでいた浮気調査が失敗してしまうことも少なくありません。
この記事では、浮気調査中に依頼者が取ってはいけない行動とは何か、そしてその行動によりどういったリスクがあるのかについて詳しく解説していますので、浮気調査を検討中の方はご参照ください。
目次
浮気調査を成功させるために
浮気調査は一般の方が考えるより簡単ではありません。
浮気調査は最終的に裁判で争うことになっても必ず勝てるように、依頼者が有利になる証拠を収集するという目的のために行われます。
その為には対象者に気付かれることなく調査を進め、確実な証拠を収集する必要があり、状況に応じた臨機応変な判断や確かな技術、十分な知識と経験がなければ行うことはできません。
裁判で有利になる証拠の収集については、張り込み・尾行を駆使して対象者の行動を把握し、決定的な場面の写真や動画撮影を行なう必要があります。
調査経験のない方が知識もなく進めることは簡単ではなく、さらにそうした証拠収集を気付かれることなく行うには、数々の経験を踏んだプロの力が必要でしょう。
浮気調査を実施している際に依頼者が行ってはいけない行動とは
前述した通り、調査経験のない方が自身で調査を行ない結果を出すのは至難の業と言えます。
ですが、自身で可能な範囲のみ情報収集をして、その情報を探偵と共有することで効率的に浮気調査を進めることは可能です。
お客様の中にはそのようなやり方で、浮気調査を成功させる方もいらっしゃいます。しかし、逆に浮気調査時に依頼者が行ってはいけない行動もたくさんあります。
これから浮気調査を依頼したいと考えている方は、以下の行動に気を付けてください。
情報収集のために対象者に質問攻めにしてしまった
探偵に調査依頼を行うときには、その対象者の多くの情報を提供した方が効率的に浮気調査を進めること可能となるのは前述したとおりです。
しかし、そうした情報を少しでも多く提供しようと対象者に必要以上に質問してしまうと、浮気調査していることに感づかれる可能性があります。
対象者がおかしいと感じた時点で警戒心が高まり、より慎重に浮気相手と密会するようになるかもしれませんので、対象者から情報を収集する場合は少しずつ、自然な会話で聞き出す必要があります。
下記のような例があります。
- 調査前日や当日に対象者の行動を探りすぎてしまう
調査前日に当日の行動を確認するために、また調査当日の朝に必要以上に対象者の予定を探ったりと、無意識のうちにやりすぎてしまう方がいます。
勘が鋭い対象者や、自身がやましいと自覚しており、ネットなどで知識を付けている場合は何か怪しいと感づかれてしまう危険があります。
- スマホを見ようとしたり写真を撮ったりする
調査前日に当日の行動を確認するために無理にスマホを見ようとしたり、当日に服装や持ち物を写真に撮ろうと無理をしたりしてしまう方がいます。
もちろん調査が効率よく進むために、調査員に対象者を分かり易く教えるための、善意の行動なので大変ありがたいですが反面リスクも伴う行動と言えます。
対象者に必要以上に優しくしてしまった
意外に多いのが、対象者に必要以上に優しくしてしまったという失敗です。
対象者はいつもと違う依頼者の言動を不審に感じる可能性があります。
勘の鋭い対象者の場合は、何かを企んでいるのではと考え、ネットなどで知識を付けている場合は、もしかすると探偵に依頼しているかもしれないと考えるようになる可能性もあり得ます。
そこから万が一を考え、密会の頻度を減らすなどの行動に移るかもしれません。
そもそも、対象者のほとんどは浮気をしていることが発覚しないように注意しています。
依頼者の言動により、何かしらの異変に気付いた場合は、その後の調査に支障をきたす可能性がありますので、不自然な行動には注意してください。
探偵に依頼していることを話してしまった
依頼者が探偵に依頼していることを他人に話してしまうことも、やってはいけない行動の一つです。
これは女性の依頼者が起こしやすい失敗ですが、例えば今まで浮気について相談していた友人などに、探偵に依頼したと話したことで、どこからか情報が洩れ対象者にバレたという事例があります。
女性の場合、誰かに相談したい、誰かに今の状況を伝えたいという気持ちが強いため、うっかりと相手を信頼して話してしまうようです。
もし対象者に探偵が調査している事が知れ渡ってしまうと、今までの浮気調査が台無しになる可能性があり、今後の調査も継続する事が難しくなるでしょう。
少なくとも調査が終わるまでは、探偵に依頼していることは誰にも伝えない方が良いでしょう。
探偵がきちんと仕事をしているか過剰に確認してしまう
依頼者は、探偵がしっかりと仕事をしてくれているのか気になるでしょう。
早く裁判をしたい、早く離婚したいという思いが強く、探偵の仕事の進め方をチェックしたいという気持ちになるかもしれません。
多いのは自分でも気づかぬうちにLINEや通話など、探偵とのコンタクトが過剰になっている事です。
しかし、こうした行動により対象者に何かを感づかれてしまうケースがあります。
探偵は調査期間中、依頼者の要望には出来るだけ応じようとしています。
しかし依頼者はあまり過剰にならないほうが案外スムーズに物事が進むことが傾向として多いです。
探偵に依頼したあとは、全てを任せるくらいの気持ちでいつも通りの生活を心がけて下さい。
自分で浮気調査をしてしまった
依頼者本人が浮気調査に勝手に参加してしまうことも、調査が失敗する原因になります。
できるだけ早く浮気の実態を掴みたいと考え、勝手な行動に移れば対象者にバレてしまう可能性があります。
また、せっかく掴みかけていた証拠が台無しになることもあり得ます。
依頼者が自分でも調査ができそうだと考え、探偵に相談なく対象者にGPSや盗聴器を仕掛けてバレてしまったという事例もあります。
浮気の証拠を掴む調査は決して簡単なことではありません。
さらに裁判において重要な証拠資料を集めるには、プロの探偵による豊富な知識と経験が必要になります。
もちろん良かれと考え自身で行動をしてしまう事は分からなくもありませんが、探偵に浮気調査を依頼した場合は、その探偵に相談なく安易な行動は取らないことをおすすめします。
実例:無理に情報収集しすぎて相手に気づかれる
依頼者のAさんは、妻のスマートフォンを常日頃から覗き見していました。当然、浮気をしている事もわかっており、ついに離婚を決意し弊社に浮気調査を依頼しました。
当初は密会する日時が分かっている事もあり、証拠は最短で収集できるものと考えていました。そして訪れた調査予定日に、妻は想定通りの行動を取りましたが、密会はあったものの不貞行為は無く解散してしまいました。
当日が妻の生理中だったと推測したAさんは、次は確実に不貞行為の証拠が欲しいという気持ちが強かったのでしょう。以前にもまして妻のスマホのチェックや体調のチェックなども始めたのです。探偵にも「妻が生理かどうかを確認してから依頼する」などと言って、調査予定日の検討が続きました。
探偵はあまり無理はしないようにと忠告しましたが、遂に事故が起きてしまいました。
いつも通りAさんは妻のスマートフォンを覗き見ていましたが、なんとその現場を見つかってしまったのです。妻は自分の生理について確認してくる夫に対し違和感を感じていたようです。
そしてスマートフォンを見られている事にも気が付いて、とうとう現場を押さえる行動に出たのです。
浮気をしていたのは妻ですが、このような場合スマホを無断で見たということを責め立ててくるケースが多く、浮気を追求するどころか論点をすり替えられ、プライバシーの侵害などを訴えてくることも考えられます。
結局Aさんは浮気の証拠を撮る前に別れるという選択を取り、有利な条件で離婚をすることが出来ませんでした。
浮気調査中にやったほうがいい行動もある
浮気調査中に依頼者がやったほうがいい行動があります。
もちろん、そうしたことも探偵と事前に打ち合わせをしたうえで取るべき行動のため、不安であれば必ず担当の探偵に確認しておいてください。
対象者から離婚の提案があっても拒否する
もし浮気調査期間中に対象者から離婚の提案があっても、調査が終わるまでは出来るだけ拒否してください。
離婚を受け入れてしまった場合、後から浮気の事実の証拠が見つかっても既に関係が終わっていたと主張される可能性があるからです。
もしかすると、対象者が不利な状況にならないために離婚の提案していることも考えられますので、そのような提案があっても浮気調査期間中は拒否することをおすすめします。
復縁の提案があった場合は受け入れる
逆に復縁の提案があった場合は、嘘でも構いませんので前向きに検討する姿勢を見せてください。
あまりに頑なに聞く耳も持たない態度はあまり理想的ではありません。もしかすると怪しまれる可能性もあります。
また、対象者からの復縁の提案は、依頼者を安心させ浮気の事実を隠蔽するために行う可能性もあります。
その罠にはまってしまい安心して復縁の提案を受け入れ、もう必要が無いと探偵による調査も打ち切ってしまった場合、結局その後に関係が上手くいかなくなって離婚裁判となったときに、あの時に証拠を取っておけばよかったと後悔する事にもなりかねません。
いずれにしても、まずは復縁の提案は受け入れ、探偵による調査は継続してください。
普段とは違う言動に注意することが重要
対象者が不審がり、調査がバレてしまう原因の多くに、依頼者が普段と違う言動を取ってしまうことが挙げられます。
結婚して長く夫婦生活を続けてきた場合は、そうした些細な言動でも、勘の良い対象者なら勘ぐるケースは多くあります。
そもそも浮気している人は、そうしたことに常に敏感になっている傾向にありますので、浮気調査を依頼している方は普段通りの言動を心掛けましょう。
同記事では、浮気調査を実施している期間に依頼者が取ってはいけない言動などを解説しました。紹介した内容が参考になれば幸いです。