パートナーの浮気が疑われる場合、できる限り事実を早期に確認しておくことが、自身のメンタルやパートナーとの関係の今後を考える上でも大切な取り組みです。
ただ、確固たる証拠がないにもかかわらず、浮気の有無を勝手に判定するというのは早合点ということもあります。また、例えパートナーに浮気をしているかどうかを問い詰めたとしても、感情的に尋ねるだけでは期待しているような成果が得られません。
この記事では、パートナーの浮気が疑われる際、どのような問い詰め方が適切なのかについて、解説します。浮気の事実確認を一刻も早く行いたい、事実確認を確実に行いたいなどの場合は、ぜひ参考にしてください。
目次
浮気を問い詰める前の準備
浮気を問い詰める必要がある場合、まずはそのための準備を徹底して行うことが大切です。具体的には、以下の2つの手順をこなしておくようにしましょう。
今後の関係をどうしたいか考えておく
浮気を問い詰める前に、今後パートナーとどのような関係性を結びたいのかを整理しておきましょう。浮気を問い詰める前に今後の関係性についても考えておかないと、納得のいく着地点へ導くことが難しくなってしまうからです。
浮気を問い詰め、パートナーから事実確認がとれた場合、あり得る展開としては以下の3つが挙げられます。
- パートナー関係の継続
- 別居
- 離婚
最終的にどのような道を辿ることになるかはその後の展開を実際に追いかけてみなければわかりませんが、自分としてはどうしたいのかを整理しておくと、話をスムーズに進められます。
また、自分がどうしたいのかを整理しておくことにより、パートナーに言いくるめられるような事態も回避できます。自分の身を守ったり、裁判を有利に進めたりする上でも、関係の整理や自分なりのシナリオを描いておくことは忘れないようにしましょう。
言い逃れされないよう確実な証拠を集める
浮気の問い詰め方を考える上で、最も重要なのがパートナーの確実な浮気の証拠を集めておくことです。どれだけ強く浮気を問い詰めたとしても、肝心の証拠がなければ言い逃れの機会を許してしまうこととなります。
また、浮気が原因で離婚に発展した場合、パートナーには慰謝料の請求を行えます。ただ、その際には不貞行為の証拠、つまり浮気相手とホテルに入っていく様子を捉えた写真などがないと、満足のいく金額を請求することが難しくなるかもしれません。
一度浮気を問い詰めてしまうと、そのような決定的な証拠を得られる機会がほとんど失われてしまいます。このような事態を避けたい場合は、やはり浮気を問い詰める前に十分な証拠を集めておくことが大切です。
浮気の問い詰め方4ステップ
それでは、実際にどのような浮気の問い詰め方をするのが効果的なのか、順番に解説します。浮気の問い詰め方は、主に以下の4つのステップに則って実行するのが効果的です。
1.唐突に、浮気しているかどうか聞く
浮気を問い詰める上で最も効果的なのが、唐突にパートナーへ浮気をしているのかどうかを聞いてみることです。唐突に浮気を疑う質問を投げかけることで、相手を動揺させ、本心を問いただすことができます。
浮気の有無をやんわり聞いていても、相手になんとなく交わされてしまったり、話を変えられたりしてしまい、核心に迫ることが難しくなるものです。浮気を問い詰めたい際には、思い切って唐突に質問し、イエスかノーかを迫ることが最も効果的です。
浮気の有無について問い詰める場合は、どのような関係をパートナーと築いていくにせよ、浮気があったことを相手に認めさせ、反省を促すことも必要です。自分から浮気していることを認め、反省させる機会を設けるという意味でも、唐突な質問で切り出すのが良いでしょう。
2.浮気の証拠を見せる
浮気の有無について問い詰める際には、あらかじめ用意しておいた浮気の証拠を用意しておくことも大切です。浮気の証拠を相手に提示し、説明を求めることで、より効果的に反省を促せます。
浮気の証拠がない、あるいはその証拠を見せずに問い詰めてしまうと、相手に言い逃れの機会を与えたり、かえって逆上されてしまったりすることも少なくありません。
弁明のしようがない証拠を用意し、それを相手に突きつけることで、はぐらかされたり嘘をつかれたりするような猶予を与えないようにすることができます。
また、浮気の証拠を用意する場合は、相手にどさくさで証拠を処分されたりしないよう、コピーを用意しておく・データとして保管しておくなどの措置も忘れず行いましょう。
3.浮気を認めさせる
浮気を問い詰める際には、パートナーにその事実を認めさせることが大切です。浮気を認めさせないと、なぜ浮気をしてしまったのか、これから自分はどうしていきたいのかを話し合うことができないからです。
浮気を認めさせた後は、その反省を促すとともにどのような経緯で事態に至ったのかを尋ねましょう。浮気の理由によっては自分が今後どうしたいのかを考えなおすこともできるかもしれません。
浮気を認めさせる過程は、相手に反省や罪悪感があるのかを確認するという意味でも、大切なプロセスです。
4.今後についての希望を伝え、話し合う
浮気の事実確認が取れた後は、今後自分はどうしたいかの希望を相手に伝えます。あらかじめ考えていた関係性のあり方を話すことで、相手がどう考えているのかを伺いましょう。
大きなポイントとなるのは、結局相手と別れるのか、別れないのかというところになりますが、感情的な会話になってしまうことを避けるのは難しいです。
あらかじめ考えていた自分の希望する方向性をそのまま進めるか、浮気の事実確認を通じて検討が必要な場合は改めて時間を設けるのも良いでしょう。
浮気を問い詰める際の重要なポイント
浮気を問い詰める際、大切なのはパートナーに素直に浮気を認めさせ、その経緯の把握や今後の関係性のあり方についての話し合いなどを円滑に進めていくことです。
計画的に浮気を問い詰め、あらかじめ想定していた通りに進行していくためには、以下の3つのポイントを踏まえた問い詰め方を意識すると良いでしょう。
予告せず突然問い詰める
まず意識すべきことは、予告や予兆を与えることなく浮気の有無についてを問い詰めることです。このことは上のステップ紹介でも触れていますが、やはり一番効果的に反省を促すことができるのが、唐突な浮気の確認です。
予告せずに問い詰めることで、相手に弁明の余地を与えず、ひとまず浮気を認めさせることができます。どのように今後の関係を考えていくにせよ、浮気を認めないことには話を前に進めることができません。
突然浮気の有無を問いただし、言い訳ができない証拠を突きつけることで、話し合いを有利に進めましょう。
感情的にならず、事実に基づいて冷静に話し合う
実際に当事者となってみると難しいものではありますが、できるだけ感情的にならずに話し合うことも大切です。浮気を問い詰める段階では、事実の確認とその後どうしていくかの希望をお互いに話し合うことがまず求められます。
感情的になってしまうと、事実と憶測が混在してしまい、必要な話し合いを進めることが難しくなることもあります。相手に意見を述べる機会を与えてしまい、浮気があったことについての反省が有耶無耶になることもあり得るでしょう。
このような事態を回避するためにも、まずは事実に基づく冷静な話し合いの場を設け、その後について考えることが大切です。
第三者を交える
パートナーと二人きりだと冷静さが保たれず、感情的な話し合いになってしまう可能性や、逆上されてしまうリスクが伴います。
そんな時は第三者を交えて浮気を問い詰めるための場を設けることが効果的です。誰か一人でも当事者ではない人物がその場にいることで、調停者としての役割を果たしてもらうことができます。
第三者を交えて浮気を問い詰める場合、ある程度信頼のおける人物にその旨を伝えた上で同席してもらってください。パートナーとも面識のある自身の友人や会社の同僚、あるいはお世話になっているカウンセラーや、今後の離婚も視野に入れた弁護士の仲介も良いでしょう。
ただ、お互いの両親のような親族を交えた第三者の同席は、その関係性の都合上、冷静な話し合いの場が保たれない場合もあります。できる限り親を第三者として招くのは控えるべきでしょう。
浮気を問い詰めた後の対応方法
浮気を問い詰めた後は、パートナーがどのような態度をとるかによって、こちらの出方も変えざるを得ないことがあります。浮気を認めた場合と、浮気を認めなかった場合の両方のシナリオを検討しておき、どの様に対応すべきかを考えておきましょう。
浮気を認めた場合
相手が素直に浮気を認めた場合は、そのことを証明するために音声を録音したり、書面に署名をしてもらったりしてください。
というのも、相手が浮気を認めた場合であっても、その場しのぎだけの場合があるからです。それだけでなく、後から浮気を認めない態度をとることもあります。
また、相手が素直に浮気を認めた場合、それに免じて許してあげたくなる気持ちが生まれることもあります。相手を許してあげるかどうかは個人の匙加減ですが、自分が浮気によって精神的に傷つけられた事実は変わりません。
加えて、簡単に許してしまうと再度浮気をしてしまう可能性もあることから、浮気を認めた場合でも、相応に代償を払ってもらうよう、シナリオを考えておきましょう。
浮気を認めない場合
浮気を認めない場合、確固たる証拠を突きつけて弁明の余地を与えないことが大切です。浮気について問い詰める際には、あくまで浮気を認めるまでは許さないという姿勢を貫かなければなりません。
相手の性格や行動パターンから、どうすれば認めざるを得ない状況に追い込むことができるかまでを考えておく必要があります。浮気の確固たる証拠は、そういった意味でも必ず用意しておかなければなりません。
浮気を認めてくれないからといって、話し合いを先延ばしにしてしまうと弁明の機会や証拠を隠滅する時間を与えてしまうこととなります。浮気を認めるまで、その日の話し合いを終わらさない覚悟もあらかじめ持っておきましょう。
自身で浮気を問い詰めるリスク
浮気をパートナーに対して問い詰めることは、今後の話し合いを円滑に進めたり、反省を促したりする上で重要なプロセスです。しかし、こういった経験を積み上げることは難しく、誰しもが初めてのシチュエーションでは上手に相手を問い詰めることができず、はぐらかされてしまうケースも少なくありません。
パートナーの浮気を問い詰める上では、以下のようなリスクを背負うことになる可能性があることも、あらかじめ想定しておくと冷静に立ち回りやすくなります。
違法行為になってしまう恐れがある
浮気を自分で問い詰める場合、まず注意したいのが違法行為に抵触する可能性がある点です。浮気を問い詰めるシーンというのはどうしても感情的になってしまいやすく、思ってもいなかったような言動が現れてしまうことがあります。
特に気をつけたいのが、相手に暴力を振るったり、脅迫したりといった行為です。これらはいずれも犯罪行為に抵触する可能性があるため、警察の介入を招いたり、離婚調停の際に不利な立場に置かれたりしてしまうことがあります。
感情的になってしまい、違法な言動が懸念される場合は、安易に相手の浮気を問い詰めるのを控えましょう。自身で浮気を問い詰めるのは、あくまで建設的な話し合いを行える自信や技術がある場合に限られます。
証拠隠滅や言い逃れをされる可能性がある
自身で浮気を問い詰める際、注意すべきは証拠隠滅のリスクです。事実確認を急ぐあまり、十分な証拠がないまま問い詰めてしまうと、浮気を認めさせることができないばかりか、無かったことにするための時間を与えてしまうこととなります。
浮気の証拠を一度隠滅されてしまうと、プロに浮気調査を依頼しても、調査に長い時間がかかってしまったり、証拠と言うには弱い情報を使って相手を問い詰めたりしなければならないケースに陥りかねません。
また、浮気を問い詰めた際に認めさせることができないと、言い訳のための時間を与えてしまうことにもなります。こうなってしまうと有利に浮気を問い詰めることができなくなるばかりか、慰謝料の請求などにも悪影響を及ぼします。
以上のようなリスクがあることから、浮気を問い詰める際には、やはり計画的な実行が鍵を握ります。
逆ギレされてしまうケースがある
浮気を問い詰める際、相手の性格やこちらの問い詰め方によっては、逆ギレされてしまうこともあります。浮気を問い詰めて反省を促すつもりが、かえってこちらの非を指摘されることや、ひどい場合には暴言や暴力を振るわれる可能性もあるでしょう。
このような事態を回避するためには、相手の性格を踏まえて言葉や態度を選びながら浮気を問い詰めたり、第三者を交えて安全に浮気の確認を行ったりすることが大切です。
また、万が一に備えて浮気を問い詰める際に録音をしておくことで、相手に逆ギレされないための抑止力としての役割を果たしてもらうこともできます。
望んだ通りの結末にならない場合がある
浮気を問い詰める場合、相手の出方によっては思い通りに物事を進めることができない場合もあります。精神的に傷ついた状態で計画的に話し合いを進めることは難しいため、思っていたような結末にならないことも珍しくありません。
浮気を問い詰めたいと思った場合でも、自分が感情的になってしまったり、うまく相手と話し合う自信がなかったりする場合は、プロに話し合いの場を設けてもらい、関係の修復や離婚に向けた話し合いを進めていく方が建設的です。
おわりに
この記事では、パートナーの浮気が発覚した際の問い詰め方について解説しました。浮気の発覚には直面したくないものですが、それが確定的である場合は、何らかの話し合いの場を設けることが大切です。
ただ、浮気を問い詰める際にはある程度計画的に進めないと、浮気の事実をはぐらかされたり、証拠隠滅をはかられたり、場合によっては逆ギレされたりしてしまうこともあります。
このような事態を回避するためには、浮気を問い詰める前の準備を怠らない、第三者の協力を求めるなどして、話し合いを有利に進められるよう備えておくことが大切です。
また、浮気を問い詰めることそのものを専門家に任せることもできます。話し合いに自信が無い場合は、探偵や弁護士といったプロに浮気調査や事実確認を任せるのも一つの手です。離婚調停や慰謝料の請求などを見据えた、冷静かつ建設的な話し合いの場を設けられます。
浮気を問い詰める際は冷静でありたいものですが、どうしても感情的になってしまうのは自然なことです。プロの助力も得つつ、前向きに物事を進めていきましょう。