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夫が突然失踪したらどうする?妻がとるべき対応や消える夫の特徴とは

「夫が失踪したらどうすればいい?」

「何年も帰ってこない夫と離婚できる?」

こうした疑問にお答えします。

突然いなくなってしまった夫を待ち続けるのはとても辛いものです。

まして原因がわからないと、何が悪かったのか、家族に不満があったんじゃないか…とさまざまな思いが浮かんでくるでしょう。

しかし、何もせず悲しんでばかりもいられません。家庭を守り、毎日を生きていかなければならないのです。

この記事では、夫が失踪に際しての対応や失踪の原因、失踪を選ぶ夫の特徴について解説しています。

法的な手続きについても紹介しているので、よければ最後まで読んでみてください。

夫が失踪したときの対応

夫が失踪したと感じたときにおこなうことは以下のとおりです。

  • 最後に連絡がとれたときの状況をまとめる
  • 警察に届け出る
  • 親しい人に連絡をとる
  • 家の中に手がかりがないか探す
  • 夫がよく行く場所を探す
  • 夫のSNSを確認する
  • お金の流れを確認する
  • 探偵に調査を依頼する

失踪とみなされないケースも解説しているので、あわせて読んでみてください。

最後に連絡がとれたときの状況をまとめる

失踪直前に連絡がとれたときの状況を整理しましょう。

具体的な情報を集めることで、捜索活動をより効果的に行えます。

以下のような点についてまとめると良いでしょう。

  • 日付
  • 時間帯
  • 夫がいた場所
  • どのような状況だったか
  •  連絡手段(電話・メール・SNS)
  •  会話やメッセージの内容
  • 夫の様子

この情報は警察への届出や探偵への依頼に際しても非常に重要な手がかりになります。できるだけ詳しく書き留めておきましょう。

警察に届け出る

夫が失踪した場合、すぐに110番するもしくは警察に行方不明者届を提出します。

行方不明者届を出すと、警察のデータベースに情報が登録され、目撃情報が得られる可能性があります。

届け出る警察署は以下のとおりです。

  • 行方不明者の住所または居所を管轄する警察署
  • 行方不明となった場所を管轄する警察署
  • 行方不明者届を提出する人の住所・居所を管轄する警察署(遠方の場合)

警察に届け出る際には、夫の詳しい特徴を伝えましょう。

背格好だけでなく、健康面や精神面の特徴もまとめておくことが大切です。警察がより深く状況を把握できるため、捜索活動が進めやすくなります。

  • 氏名
  • 年齢
  • 身長
  • 体重
  • 髪型
  • 服装

こういった細かい情報を、できるだけ警察に伝えられるようにしておきましょう。

親しい人に連絡をとる

夫が親しくしていた人々に速やかに連絡を取り、情報収集をしましょう。

友人や同僚などから話を聞いてみることをおすすめします。家族が知らない夫の一面を知っている可能性があるからです。

以下の情報を集めてみましょう。

  • 最後に夫に会った日時や場所
  • 最後に会った時の様子
  • 最後に会った時に話した内容

失踪直前の様子を親しい人から聞くことで、夫の置かれていた状況がわかり、失踪の直接的な原因が見える場合があります。

家の中に手がかりがないか探す

家の中に残っている手がかりを探してみましょう。夫が普段使用する場所には、彼の行動や心理状態に関連する手がかりが残されている可能性が高いためです。

手がかりが見つかる可能性が高い場所は以下のとおりです。

  • 寝室
  • 書斎
  • 車の中
  • 机の引き出し
  • ゴミ箱

このような場所を探すと、メモやレシート、手紙などが見つかる場合があります。失踪の前後に何が起こっていたのか、どのような計画があったのかなどがわかるかもしれません。

失踪の動機を知るためにも、家の中を徹底的に確認すると良いでしょう。

夫がよく行く場所を探す

夫が頻繁に通っていた場所も探し、夫の行動パターンを掴みましょう。

日常のルーティーンや交友関係を知ることで、最近の夫の状況や心理状態を捉えやすくなるためです。

たとえば、以下のような場所が挙げられます。

  • カフェ
  • 本屋
  • 居酒屋
  • スポーツジム
  • 趣味のスクール

こうした場所には、夫の言動に異変を感じた人がいる可能性があります。思いつく場所を訪ねて、話を聞いてみましょう。

「夫が誰と交流していたのかわからない」という人は、まず店員に話を聞いてみることをおすすめします。夫が常連であれば、何かしら会話しています。その中で失踪の原因に結びつく内容があったかもしれません。

普段と違う行動をしていなかったかなど尋ねてみましょう。

夫のSNSを確認する

夫のSNSアカウントをチェックしてみましょう。失踪に至った動機や、人間関係における変化などの手がかりが得られることがあるからです。

特に、夫が最後に投稿した内容は、心理状態や最近の出来事を知るための重要な情報源です。

特定のユーザーと頻繁に交流していないか調べてみましょう。可能であればDMのやり取りも確認すると良いでしょう。何らかの問題や事件を匂わせる内容が見つかるかもしれません。

SNSでは、妻が知り得ない夫の一面が見えることがあるため、調べるにあたって戸惑いがあるかもしれません。

しかし、だからこそ隠された事実が見つかり、失踪の原因がわかる可能性があります。夫の心理状態や交友関係を洗い出し、不審な点などを洗い出してみてください

お金の流れを確認する

銀行口座やクレジットカードの履歴を調べることも大切です。異常な額の出金などがないか確認しましょう。

明らかにお金の流れがおかしいなら、失踪の理由がお金である可能性が考えられます。また、クレジットカードが使用された場所がわかれば夫の所在をいち早く確認できるかもしれません。

クレジットカードの履歴は、以下の書類を提出することで情報開示される可能性があります。

  • 開示請求書
  • 請求者の本人確認書類
    ・運転免許証
    ・パスポート
    ・マイナンバーカード など
  • 本人との関係を証明する書類
    ・ 戸籍謄本・抄本
    ・相続人であると証明できる書類など
  •  開示費用としての切手や定額小為替

必要書類は複数用意する必要があり手続きにも時間が必要です。一度カード会社に問い合わせてみましょう。

クレジットカードの履歴を調べれば、カードが使われた日時や場所などがわかります。夫の捜索に進展が見られるでしょう。

探偵に調査を依頼する

警察に届け出を出しても、なかなか捜索活動が進まない場合もあります。そのようなときは、プロの探偵に話を聴いてもらうのも良いでしょう。

警察とは違ったアプローチや特別なノウハウで、夫の行方を掴んでくれる可能性があります。

できることを少しずつ進めていきましょう。

夫が失踪する原因

夫が失踪する主な原因として、以下の6つが挙げられます。

  • 借金がある
  • 家庭に問題がある
  • 仕事上の問題がある
  • 健康上の問題がある
  • 異性関係に問題がある
  • 事件に巻き込まれている

1つずつ解説していきます。

借金がある

失踪の原因で多いものとして借金が挙げられます。住宅ローンなどの借り入れ、ギャンブルによるものなどさまざまです。

返済計画が立ち行かず、家族にも打ち明けられずに逃げることを選ぶ人もいます。

銀行のほかに違法な闇金業者などから借りている場合、その取り立ては想像以上に過酷なものかもしれません。

催促状や、金融機関・貸金業者とのやり取りがわかるものがあれば、証拠品として確保しておきましょう。

家庭に問題がある

家庭内の問題も失踪に至る動機の一つです。

本来安らげるはずの家庭に何かしらストレスがある場合、居場所がなく孤立感を感じる人もいます。他に逃げ場所がないと失踪につながることもあるのです。

家庭の問題として、主に以下のようなものがあります。

  • 夫婦間の不和
  • 親子間の不和
  • 家族からの暴力
  • 実の親または義理の親の介護問題

家族の問題は非常にデリケートなものです。それゆえに外部の人に相談するのをためらい、どこに助けを求めていいか分からない人もいます。

周囲からの支援が得られないと、希望もなく「逃げたい」と考えることもあるでしょう。日ごろからコミュニケーションが乏しい家庭にいる夫の場合、いっそう問題解決の糸口が見つけにくく、行き詰まる傾向にあります。

仕事上の問題がある

仕事上の問題も失踪の一因です。業務上のストレスや上司からのプレッシャー、リストラへの恐れなどが原因で、現状から逃れたくなることがあります。

思わぬ失敗や業績の悪化、職場内の対人関係など、仕事上の問題は多様です。このような背景を持つ夫は精神的に追い詰められ、失踪する可能性があります。

「妻に心配をかけたくない」と考える夫の場合、最後まで悩みを打ち明けないまま姿を消すこともあるでしょう。この場合、失踪の兆候に気付くのは難しいかもしれません。

健康上の問題がある

健康上の問題は、失踪を引き起こす重要な要因の一つです。特に重篤な症状に悩んでいる場合は「すべてがどうでもいい」という感情を引き起こすことがあります。

たとえば重度のうつ病や適応障害など、それまで営んできた社会生活が難しくなると失望したり自暴自棄になるケースも少なくありません。

健康に関する問題は、失踪の理由の中でも特に大きな割合を占めています。家族のサポートや寄り添う姿勢が大切です。

日ごろから穏やかなコミュニケーションを図っている夫婦であれば、妻に黙って夫が姿を消す危険性はある程度低くなるでしょう。

異性関係に問題がある

不倫問題などがこじれて失踪する夫もいます。不適切な関係が原因で夫婦の関係が壊れたり、子供たちからの信頼を失って家での居場所がなくなってしまうケースです。

自業自得とはいえ、これまで築いてきた信頼関係が壊れてしまうと精神的に苦痛を感じる夫は少なくありません。

  • 不倫が家族・会社に知られてしまった
  • 不倫相手が妊娠してしまった
  • 不倫相手に本気になってしまった

こうした理由があると、当然夫は周囲から冷たい目で見られたり妻から問い詰められます。強いストレスや罪悪感などが生じ、半ば衝動的に失踪に至るかもしれません。

異性関係の問題で失踪するのを防ぐためには、日頃から夫と何でも話せる関係性を築き、円満である必要があります。

事件に巻き込まれている

どうしても原因に思い当たらないときは、夫が事件に巻き込まれている可能性も視野に入れましょう。

失踪時に警察に届け出を出しますが、このときに必ず予想出来得る状況、夫に関する情報を提示し、迅速かつ慎重な対応を求めます。一般人ではどうにもならない状況である可能性も否定できないからです。

また、事件に巻き込まれた原因が夫自身にあるケースも考えられます。

  • 違法行為に手を染めた
  • 悪徳業者から借金の返済を迫られている

こうした場合は一緒にいる家族に何らかの被害が及ぶ危険性があり、回避のために失踪する人もいます。

夫が失踪した原因が思いつかないときは、事件に巻き込まれている可能性を疑い、どんな小さな情報でも警察や専門機関に報告することが重要です。適切な措置が迅速にとられ、夫の安全確保に繋がります。

失踪する夫の特徴

失踪する夫にみられる特徴としては以下のようなものがあります。

  • 衝動性が強い
  • 精神疾患がある
  • 失踪癖をもっている
  • 秘密主義の傾向がある

順番にみていきましょう。

衝動性が強い

衝動性が強い人は極端な行動に出る傾向が見られます。計画性が低く、一時の感情や衝動に強く影響されるためです。

夫に以下のような点がみられた場合、衝動的に失踪した可能性が高いと考えても良いでしょう。

  • 即行動する
  • 忍耐力が低い
  • 後悔することが多い
  • 他人と衝突しやすい
  • 感情的になりやすい

予想もしなかった状況や衝突が生じた場合、衝動性が強い人は過剰な反応を示します。突発的に家を飛び出し、姿をくらますこともあるでしょう。

こうした特性がみられる場合は専門的なサポートを必要とするケースがあり、家族の協力も欠かせません。

精神疾患がある

精神疾患を抱える夫が失踪するリスクは高いといえます。家族が夫の症状を早い段階で認識し、専門家が適切に介入することで失踪の予防策となるでしょう。

精神疾患は本人の判断力や現実感を低くしたり、感情の起伏を激しくしたりします。逆に気持ちが落ち込み、極端に表情が乏しくなるケースもあります。

たとえば、うつ病を患っている人は自己価値が極端に低下し、自ら孤独になろうとすることがあります。双極性障害の場合は、躁状態にあるとき「何でもできそう」という全能感に包まれ、思いがけない行動に出る人もいます。

夫に精神疾患の兆候を感じたら、速やかに専門機関と繋がることが大切です。夫の状態を受け入れ、共に立ち向かうことで夫婦の信頼関係が強まり、失踪という行動に繋がりにくくなります。

失踪癖をもっている

過去にも失踪した場合、何度も同じことを繰り返すおそれがあります。ストレスやプレッシャーへの耐性が弱く、逃避を繰り返す傾向があるからです。

結婚する以前にも失踪したことがなかったか、夫の肉親に確認してみると良いでしょう。

すぐに逃避するのは、周囲にヘルプを出せない性格が関係しているかもしれません。

何度も失踪した経験がある場合、問題に直面するたびに逃避を選んできたとも考えられます。精神的に不安定で、問題解決能力に乏しいともいえるでしょう。こうした性格は変えづらいため、根気強く向き合う姿勢が必要です。

夫の失踪後にできる手続き

夫が失踪して、時間が経過したらおこなえる手続きについて見ていきましょう。

  • 離婚手続きをする
  • 失踪宣告の手続きをする
  • 役場に失踪を届け出る
  • 生活保護や児童扶養手当を申請する

順番に解説していきます。

失踪して3年後から離婚できる

夫が失踪してから3年が経過したら離婚手続きが可能です。法律でも認められています。

夫が何の前触れもなく失踪し、連絡が取れず生死もわからない状態が3年間続いた場合に、夫の失踪を理由として離婚を申請できます。

夫が失踪して3年が経ったら、新たな人生をスタートするために区切りをつけることができます。もちろん、帰りを待つのも良いでしょう。

失踪して7年経ったら裁判所で失踪宣告の手続きをする

夫が失踪してから7年が経過した場合、家庭裁判所で失踪宣告の手続きを行うことができます。

夫が失踪したとなれば、残された妻や子どもは経済的にも社会的にも不安定な立場に置かれます。失踪宣告は、こうした家族の立場を安定させ、安心して暮らしていくための措置です。

失踪宣告によって、失踪者は法的に死亡とみなされ、相続手続きができるようになります。

申立人

  • 配偶者
  • 相続人
  • 財産管理人
  • 遺言によって財産を受け取る権利を持つ人

必要書類など

  • 申立書
  • 夫の戸籍謄本(全部事項証明書)
  • 夫の戸籍附票
  • 夫の失踪を証する資料
  • 申立人の利害関係を証する資料 ※親族関係の場合は戸籍謄本(全部事項証明書)
  • 800円分の収入印紙
  • 連絡用の切手 ※各裁判所に問い合わせましょう
  • 官報公告料4,816円 ※裁判所からの指示を受けて納付

失踪宣告されたら役場で失踪の届け出をする

失踪宣告の申立人には、戸籍法により届出義務が生じます。失踪宣告がなされたら、10日以内に市区町村役場で失踪を届け出ましょう。

失踪届を出すことで、失踪した本人は死亡者として扱われます。そのため配偶者と死別したとみなされ、婚姻関係の解消となります。

失踪届に必要な書類は以下のとおりです。

  • 失踪届
  • 家庭裁判所の審判所の謄本・確定証明書

失踪届は、役所や役場のウェブサイトから入手できます。

離婚成立前に生活保護や児童扶養手当を申請できる

夫が失踪した場合、離婚が成立する前でも、生活保護や児童扶養手当の申請が可能です。夫の失踪により、妻は実質シングルマザーとなります。収入が減り、生活に困窮するケースも少なくありません。

法律は、こうしたひとり親家庭を救済するための措置を講じています。

すべての申請が認められるかは地方自治体の判断にもよりますが、離婚が成立する前でも役場に申請できるので、一度問い合わせてみましょう。資産状況や就労状況、収入などで生活保護や児童扶養手当が受けられる可能性があります。

まとめ|夫の失踪で困ったときは各所への届出が重要

この記事では夫の失踪に際しておこなうことや失踪の原因、失踪する夫の特徴について解説しました。

突然姿を消してしまった夫に対し、混乱する気持ちが大きいかもしれません。しかし、時間は平等に流れています。いつまでも立ち止まっていたのでは、つらい気持ちが残るばかりです。

まずはできることを、少しずつでも良いのでやってみましょう。自分だけで頑張るのではなく、警察や探偵社に相談して探してもらったり、知人や友人から話を聞いたりしてみてください。これまで見えなかった夫の一面が見えてくるかもしれません。

もし時間が経って夫から連絡がきたら、これまで家庭を支えていたことを伝え、今後どうしたいかを話し合うことが大切です。感情的にならず冷静に対応しましょう。

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