出会いを求める男女をターゲットに、金銭をだまし取る結婚詐欺の被害が増えています。警視庁の統計によると、令和6年度の被害総額は581億円を超え、被害件数は1万8,127件にものぼります(※1)
「まさか自分が」そう思っていた方が被害に遭うケースが後を絶ちません。今回は結婚詐欺の手口と、証拠の集め方を詳しく解説します。
※1 特殊詐欺の認知・検挙状況等について(令和6年1月~11月)
目次
あなたも結婚詐欺のターゲットに?相談事例
「交際相手が結婚詐欺師かもしれない」Aさん(30代前半女性)から相談を受けました。
※守秘義務に反しないよう、内容の一部に改変を加えております。
出会いから婚約
32歳のAさんは、結婚願望を胸に婚活アプリに登録。そこで出会ったのが、5つ年上のBさんでした。Bさんはプロフィール写真もかっこよく、メッセージのやり取りも知的でユーモアがありすぐに惹かれました。共通の趣味も多く、まるで長年の親友のように会話が弾みます。
最初のデートは、雰囲気の良い高級レストラン。「実は今日、僕の誕生日なんだ。一緒にお祝いしてもらえると嬉しいな」と言い、予約困難な人気店をさりげなく予約していました。「私のために」と感激するAさんに、「誕生日に好きな人と過ごせるなんて最高だよ」と微笑みます。
Bさんは、Aさんの容姿や性格を褒めちぎり、会計時にAさんが財布を出そうとすると「ここは僕が出すよ。でも、今度素敵なお店に連れて行ってくれると嬉しいな」とスマートに支払いを済ませます。Aさんは、Bさんの紳士的な振る舞いと、自分を特別扱いしてくれる態度にすっかり心を奪われました。
BさんはAさんが理想とする結婚後の生活を語り「子供は2人欲しいね」「犬も飼いたいね」と、具体的な未来の話をします。Aさんは「こんな素敵な人となら、本当に幸せな家庭を築ける」と確信するようになります。
そして、数回目のデートで、真剣交際を申し込まれます。Bさんは電話でAさんの両親にあいさつもしており、実家へ結婚の報告を予定していました。
婚約後
ご両親への面会の日時が決まっていたころ、Bさんの様子が変わります。「実は、新しい事業を始めるための資金を今まさに集めていて、今月の支払いが間に合わないんだ。もうすぐ大きな契約が取れるから、必ず返す」と、お金を無心するようになりました。
Bさんは仮想通貨やFXに投資をしていることを明かし「事業ももうすぐ軌道に乗る」「必ず返す」と力説し、Aさんを安心させます。「もうすぐ大きな利益が出る予定だから、心配しないで」と、仮想通貨の取引画面を見せることもありました。Aさんは最初20万円ほどの「一時的な貸付」に応じました。
さらに「両親が入院して医療費が必要になった」という切実な事情も告げられ、Bさんを信じたい気持ちと、このままの関係を壊したくない一心で、要求に応えました。年齢的にも介護世代のご両親だからとBさんを信じ貯金を切り崩すことになります。
Bさんの無心は次第にエスカレート。Aさんも怪しいと思い始めますが巧みに言い訳をし、Aさんの不安を払拭しようとします。「今、銀行口座が凍結されていて…」というBさんの言葉に「なぜ?」と疑問を持ちながらも、「大きなお金が動く事業だから、一時的に凍結されることもあるのかも」と、Bさんの言葉を信じようとしました。
結婚を控えているBさんを信じたいけれど、不安がぬぐい切れません。Aさんは違和感を覚えます。Bさんの話す経歴や勤務先の様子が、インターネットで調べた情報と微妙に食い違っていたのです。
Aさんの依頼は主に2つ
- Bさんの言っていることが真実なのか確認してほしい
- 勤務先や家族構成など、Bさんの素性を詳しく調べてほしい
入籍する前の、早期の段階で真相を明らかにしたいと考えておられました。「もし彼が結婚詐欺師だったら」「でも、私の勘違いかもしれない」と、Aさんは不安と期待が入り混じった複雑な心境で調査を依頼しました。
探偵の調査
探偵の調査は、状況によって異なります。
- まだコンタクトがとれる段階の「だまされる前の調査」
- 金銭のやり取り後に音信不通になった「だまされた後の調査」
Aさんのケースではまだ、連絡を取り合っていました。
一度、Bさんとデートしてもらいそこから対象者を尾行します。
普段の素行調査では、勤務先やほかの女性との関係、友人知人など、伏せられていたことが判明していきます。ほかの女性と喫茶店などにいるときは、カップルを装った調査員を配置。可能な限り音声や写真も撮り証拠を集めました。
結果、Bさんは複数の女性と同時進行で交際し、それぞれから金銭を騙し取っていた事実が判明。さらに、Bさんのプロフィールは全て虚偽で、実態は定職にも就いていないことがわかりました。探偵が集めた証拠を元に、Aさんは警察に相談。Bさんとはきっぱり関係を精算したそうです。
巧妙化する結婚詐欺の手口
結婚詐欺の手口は年々巧妙化しており、マッチングアプリやSNSの普及により、新たな手口も登場しています。特に、オンラインでの出会いが増加している現代においては、誰もが被害に遭う可能性があります。出会う環境の違いやその特徴も見ていきましょう。
マッチングアプリでよくある手口
マッチングアプリではオンラインの特性を利用し、詐欺師は複数の偽装アカウントを使い分けます。同時に多数の被害者にアプローチすることができ、最初はメッセージのやり取りだけで信頼を得ようとします。マッチングアプリは手軽に出会える反面、匿名性が高く身元確認が難しいという特性から、結婚詐欺師にとって格好の狩場となっています。
特徴
マッチングアプリでの結婚詐欺の手口は、巧妙な嘘とスピード感です。まず、魅力的なプロフィール写真と、高収入・高学歴を謳う完璧な経歴でターゲットの目を引きます。メッセージでは、相手の話に共感し、褒め言葉を巧みに使い、まるで運命の人かのように錯覚させます。「私も〇〇が好きなんです!運命感じちゃいますね!」といった具合です。
対面でデートに至るまで、言葉巧みに信用させ金銭を出させようとします。最初は小額から始め、いったん返金する。信用したうえで再度、金銭の要求がされます。
婚活パーティーでよくある手口
参加者同士の情報が限られているため、相手が本当に結婚相手を探しているのか、詐欺師なのかを見分けるのは困難です。また、パーティーという限られた時間の中で判断を迫られるため、冷静さを欠き、詐欺師の巧みな話術に騙されてしまうケースも少なくありません。
婚活パーティーでも、短期間での金銭のやり取りは特に注意が必要です。
特徴
婚活パーティーは、最初の対面から信頼を築く特徴があります。パーティー中に親密な関係を築き、連絡先を交換。その後、デートを重ねて信頼関係を深めます。
短い時間の中で「今度二人で食事に行きましょう」「連絡先交換しませんか?」と積極的にアプローチし連絡先を交換。パーティー後、すぐに連絡を取りデートの約束を取り付けます。そして、一度会って親しくなった後「実は今、困っていることがあって…」と金銭的な相談を持ちかけます。
結婚相談所でよくある手口
結婚相談所は、その規模や審査も事業所によって異なります。会員同士のトラブルはマッチングアプリや婚活パーティーよりも低いといえます。結婚を前提としたお見合いのため、入会費もかかり安心できると思われがちですが、詐欺はその信頼を逆手に取ります。
特徴
真剣な結婚が前提のため、結婚後の生活に必要だったり、結婚してから返金してもらえばいいと思わせ誘導していきます。
「結婚準備の一環だから」「あなただけに教えてあげる」など、お金を使う話や高額なプレゼントを購入させられることがあります。
結婚詐欺師の心理とは?
結婚詐欺師は、ターゲットの感情を巧みに操り、金銭を騙し取るために様々な手法を使っています。
なぜこのような手口を使うのか?結婚詐欺師の思考回路
結婚詐欺師は、金銭目的であることがほとんどです。彼らは、他人を騙して金銭を得ることに罪悪感を感じず、むしろ「楽して稼げる」と考えています。また、自分自身を「魅力的で賢い人間」だと過信しており、ターゲットを騙せることに優越感を感じている場合もあります。
結婚という願望を餌に、相手を依存させて心理的に操作しやすい状況を作ります。
依存させる心理テクニック
理想のパートナーを演じる
ターゲットが求める理想の男性像を演じます。優しく、思いやりがあり、相手を特別な存在として扱うことで心をつかみます。相手は詐欺師に対して強い魅力を感じ、信頼を寄せるようになります。
聞き上手になる
詐欺師は、ターゲットの話をよく聞き、共感を示します。女性は自分の話を聞いてくれる人に心を開きやすいため、この特性を利用して信頼関係を築きます。自分を理解してくれる、受け止めてくれる人だと感じ、心をひらき始めます。
感情的に頼りにさせる
詐欺師は「君が必要だ」「君といると前を向いて生きていける」といった言葉を使い、感情的な依存を抱かせます。この人なしではいられないと感じ、冷静な判断が難しくなります。
未来への期待を持たせる
もともと結婚に興味がある相手なので「幸せな結婚生活」を想像させる話術に長けています。結婚後の理想の生活を想像させることで自分との関係に執着し、現実を冷静に判断できなくなってしまいます。
金銭的な要求をするための信頼
信頼関係が築かれた後、詐欺師は金銭的な要求を行います。相手は感情的に依存しているため、金銭を要求されても抵抗を感じにくくなります。これから結婚する相手だから、必要なお金だからと、自分を助けることが当然だと感じるように仕向けます。
結婚詐欺師の特徴と見抜き方
結婚詐欺師は、ターゲットの感情を利用して金銭を騙し取る存在です。特徴を理解し、見抜くためのポイントを押さえることで、被害を未然に防ぐことができます。
プロフィールでわかる特徴
ハイスペックすぎるプロフィール
結婚詐欺師は、理想的な条件を持つ人物を装います。高学歴や高収入、魅力的な職業など、あまりにも完璧すぎるプロフィールは注意しましょう。
個人情報の不透明さ
結婚詐欺師は、自分の個人情報を隠す傾向があります。住所や職業について具体的な情報を提供しない場合や、曖昧な説明には注意しましょう。
急な結婚の提案
出会って間もない段階で結婚の話を持ち出します。これは、ターゲットの判断力を鈍らせるための手口です。
メッセージのやり取りでわかる特徴
過度な愛情表現
相手を夢中にさせるために、メッセージの中で極端な愛情表現やロマンチックな言葉を使います。「運命の人だ」といった表現が頻繁に見られる場合は注意が必要です。
緊急性を訴える
「今すぐお金が必要」といった緊急性を強調するメッセージが多い場合、詐欺の可能性があります。冷静な判断を妨げるための手口です。
同情を引くストーリー
過去の苦労や困難な状況を語り、同情を引こうとする傾向があります。これにより、ターゲットの感情に訴えかけ、信頼を得ようとします。
デート中の言動でわかる特徴
頻繁に会うが家族や友人に会わせない
デートを重ねる中で、よほど事情がない限り相手が家族や友人を紹介しないのは不自然です。結婚を考えているなら、通常は周囲に紹介することが一般的です。
お金の話を持ち出すタイミング
デート中にお金の話を持ち出すことが多い場合、特に金銭的な問題を訴える場合は注意が必要です。最初は小額の要求から始まり、徐々に金額を増やしていく手口のひとつです。
不自然な行動や言動
相手の言動に不自然さを感じた場合、特に矛盾が多い場合は疑うべきです。例えば、職業や過去の話がコロコロ変わる場合です。
結婚詐欺を疑うべき10のサイン(チェックリスト)
よく見られる結婚詐欺を疑うポイント10のサインです。多数該当する場合には、注意して対処しましょう。
- プロフィールがハイスペックすぎる
- 理想的すぎる人物を演じている
- 出会ってすぐに結婚前提の交際を申し込む
- 家族や友人に会わせない
- 仕事内容がよくわからない・はぐらかす
- お金を貸すように頼む
- 突然連絡が取れなくなる
- 金銭の話題が頻繁に出る
- 自分の身元や過去について話さない
- 急な展開を求める
結婚詐欺の証拠を集める方法
もしかして詐欺かも?そう思ったら自分でも証拠を集めることはできます。すぐにできることは5つあります。
メッセージの保存
形
スクリーンショットは、普段のやり取りを素早く形に残せます。特に金銭を要求されたメッセージや、結婚をほのめかす発言は重要な証拠となります。
さらに、メッセージアプリのバックアップ機能を利用して、全ての会話を保存します。これにより、後から必要な情報を簡単に取り出せます。
会話の録音
スマートフォンの録音機能や専用の録音アプリを使用して、会話を録音します。金銭の話や結婚に関する約束があった場合は、証拠として有効です。
写真や動画の撮影
デートした場所での記念撮影など、交際中の写真を撮影します。これらは、交際の実態を示す証拠となります。撮影日時もわかるようにしておきましょう。
金銭のやり取りの記録
振込明細や立て替えた領収書などは残しておきましょう。お金を貸す時もメモでもいいので借用書を用意し、サインをもらっておきましょう。返金を請求するときの証拠になります。
デジタル証拠の複数の保存
保存した証拠は、バックアップを取っておきましょう。万が一、スマホの故障やデータが消去してしまっても取り出せるように、インターネット上のクラウドサービスやPCなど、複数カ所に保存しておくことをおすすめします。パスワードをかけて保存しておくといいでしょう。
証拠集めにおける注意点 (違法行為にならないためのポイント)
証拠集めとはいえ、あなたの身の安全が最優先です。行動によっては法律違反やプライバシーの侵害になる場合もあります。許可なくスマートフォンをのぞき見したりストーキング行為などもいけません。
また、根拠のないウワサや情報も証拠としないこと。事実に基づいた証拠にしましょう。
結婚詐欺の被害に遭ったらどうする?
もしも詐欺の被害にあってしまったら、以下のステップ3つを行いましょう。
- 早急に証拠を集める
- 法的措置も検討する
- 警察へ相談
被害発覚直後の初期対応が、被害回復の可能性を大きく左右します。特に以下の点に特に注意が必要です。
まず、相手との連絡を直ちに切断するのではなく、証拠となるメッセージや通話履歴を保存します。この初期段階での証拠保全が、後の被害回復に大きく影響してきます。
警察への相談では、詳細な被害状況の説明と、手元にある証拠の提示が求められます。警察に相談するメリットは、刑事事件として立件される可能性があり、組織的な詐欺グループの摘発にも繋がる点です。一方で、捜査に時間がかかり、その間に相手の所在確認や資産の特定が困難になるというデメリットもあります。
相手と連絡がつかなくなった場合、SNSのアカウントやマッチングアプリから退会されてしまいます。居場所も分からない、メッセージのやり取りも消えていては、第三者を説得する材料不足となります。まずは早急に証拠を集めることです。
その証拠をもとに、警察への被害届や法的措置をした方が手続きもスムーズです。
相談する前に知っておくべき注意点
結婚詐欺の被害に遭った場合、専門家に相談する前に知っておくべき注意点があります。その後にどうしたいのかによって相談先も異なります。
事件として立証したいのか、裁判でお金を取り戻したいのか?確実に被害を訴えるために、探偵に依頼して言い逃れできない証拠を集めるのか?今後の対処の仕方によって、相談先を選びましょう。
相談先を選ぶ
- 警察 事件性の判断、被害届の受理
- 弁護士 法的アドバイス、損害賠償請求
- 探偵 身元調査、証拠収集
ただし、警察の事情聴取は根掘り葉掘り聞かれます。女性にとって話しづらいことなどもあるかもしれません。そんな時は、弁護士に代理人になってもらう方法もあります。
相談内容の整理
時系列で情報をまとめておくと、どこに相談しても相手も理解しやすく、こちらの被害も上手に伝わります。
- 被害にあった経緯
- 被害金額や日時
- 相手の情報
どこで会ったか?証拠の写真の日時はいつか?マッチングアプリでのやり取りの詳細、被害金額など、経緯や金額、相手の情報は事前に整理しておきましょう。
家族や職場に知られたくない場合の対応
誰にも知られずに問題を解決したい。結婚詐欺のように繊細な問題なら、周りにもバレずに解決したいものです。匿名でも解決の手助けをしてくれる機関はあります。
消費者センター 消費者ホットライン188
国民生活センターの全国共通ホットラインです。お住まいの地域の消費者センターへつないでくれます。ここで解決するというより、今後どうすればいいか相談に乗ってくれます。
弁護士・法テラス
弁護士は守秘義務があるため、相談内容が外部に漏れることはありません。法テラスは、法律に関する無料相談を提供している機関です。
警察相談専用電話 #9110
警察は事件性のある事象に対しての対応です。証拠が少ない、事件に該当するのかわからない場合は、まずは警察専用の相談先「警察相談専用電話 #9110」に相談してみましょう。
探偵事務所への匿名相談
大体の探偵事務所なら、匿名で無料相談ができると思います。被害にあったけれど証拠が少ない、本人の言っていることは本当なのか?聞いていることの事実確認や、証拠集めなど不安な場合は弁護士や警察よりも探偵社の方が適切な場合もあります。
証拠がない場合の対応
証拠がない場合でも、被害に遭った状況を詳細に記録しましょう。覚えている範囲で、詐欺師とのやり取りや、金銭のやり取りがあった場合はその内容をメモしておくことです。
いつ頃出会って、どんなやり取りをして、デートをした。メッセージのやり取りがあるものは保存しておく、なくても思い出せる範囲でメモとして残しましょう。
お金のやり取りも、通帳記帳しておけば、お金を引き出した履歴がわかります。振り込み明細書がなければ、できるだけ詳細にメモにしてみましょう。これにより、後に証拠として役立つ可能性があります。
次に、証拠を集めるために、探偵などの専門家に依頼することも一つの手段です。探偵は、詐欺師の身元や行動を調査し、証拠を収集することができます。
また、証拠が不十分な場合でも、警察に相談することは可能です。被害届を提出する際には、できるだけ多くの情報を提供しましょう。警察は、被害者の証言や状況をもとに捜査を進めることができます。
結婚詐欺から身を守るために
結婚詐欺は、巧妙な手口でその気にさせて金銭をだまし取る犯罪です。自分は大丈夫と思っていても気づいたらトラブルに巻き込まれてしまいます。身を守るための対処を心がけておきましょう。
個人情報を安易に教えない
結婚詐欺の手口の一つは、ターゲットから個人情報を引き出すことです。結婚前提で、信頼しきっているその隙を突かれてしまいます。ネット上で住所や生年月日、勤め先など個人を特定できるものは、安易に教えないことです。
金銭のやり取りは慎重に行う
詐欺師は、信頼を構築してから金銭を引き出そうとします。結婚前にお金の工面をしてほしいと言われたら注意が必要です。二人で協力して幸せになるために、普通なら相手の負担になりたくない、苦労を掛けたくないのではないでしょうか?
「二人の将来のため」「親が病気」など同情を引く理由でも、気軽にお金を渡さないようにしましょう。
親密な関係を急がない
相手は、ターゲットをコントロールしやすいように短期間で距離を縮めようとします。出会ってすぐに肉体関係をもったり、早く両親に合わせてほしいなど、親密な関係を急ぐ正当な理由がない場合、トラブルになりかねません。
違和感を感じたらすぐに距離を置く
発言の矛盾や違和感を感じたら距離を置きましょう。何か不自然な点がある場合は、関係を見直す良い機会です。結婚したい、めったにない人と出会えたと急ぐ気持ちもわかりますが、そんな時こそ冷静に状況を判断しましょう。
周囲に相談する
不安や疑念を抱いた場合は、信頼できる友人や家族に相談してみましょう。第三者の視点からの意見を聞くことで、冷静な判断ができるようになります。また、専門の相談窓口や法律の専門家に相談することも選択肢の一つです。早めに行動を起こすことで、被害を未然に防ぐことができます。
まとめ
結婚詐欺は、被害者の結婚への真摯な願いに付け込む悪質な犯罪です。結婚したい、幸せになりたいという願望を利用し、言葉巧みに近づいてきます。警戒していても、いつの間にか契約していた、いつの間にか高額な金額を渡していたなどの被害はあとを絶ちません。
10のチェックリストや対処法などを参考にしながら、冷静な判断と行動で幸せなパートナーを見つけてください。