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上司との不倫が発覚 社内不倫を見破る方法と対処法

職場不倫は、パートナーの浮気・不倫の中でも対応が難しくなるものです。特に不倫相手が上司の場合、パートナーの評価や昇進、給与や待遇、仕事内容や勤務地などにも多大な影響を及ぼす可能性があり、関係性によってはパワハラやセクハラと判断されるケースもあります。そこでこの記事では、上司との職場不倫のきっかけや見破り方、証拠を集める方法、発覚した時の対処法について解説します。パートナーの職場不倫を疑っている方や、対応方法が分からない方はぜひ参考にしてください。離婚に進む場合でも、再構築を考えている場合でも、役に立つ内容になっています。

パートナーの職場不倫が発覚したら

もしパートナーが職場で不倫していると分かったら、信頼を裏切られたことに大きなショックを受け、怒りや悲しみの感情が湧いてくるでしょう。しかし、自暴自棄になって職場に乗り込んだり、上司や同僚に郵便や電話で不倫の事実を暴露したりするのは得策ではありません。逆にプライバシー侵害や名誉毀損罪、侮辱罪、業務妨害罪などで訴えられる事態にもなりかねません。パートナーや不倫相手に対する慰謝料請求、パートナーとの離婚や再構築などにおいて有利に進めていくため、まずは冷静に事態を把握し証拠を集め、今後どのように対応していくか考えましょう。

職場不倫の相手は

最初に職場不倫の相手について把握しましょう。同じ職場不倫と言っても、相手がパートナーとどのような関係性なのか、社内でどのような立場、役割なのかによって、その性質や影響、対応方法が異なってきます。

上司・部下との不倫

パートナーの不倫相手が上司や部下の場合、双方にとって職場での関係性を維持するのが難しく、リスクが高い職場不倫となります。上司と部下の間には、明確な上下関係や信頼関係があり、ここから不倫関係に発展することがあります。上司と部下は、仕事の打ち合わせ、残業や出張、飲み会など、二人きりになる機会が非常に多く、仕事のことで相談をしているうちに親密になることがあります。上司が部下に対して庇護欲を掻き立てられたり、部下が上司に対して憧れや尊敬の念を抱いたりすることで、恋愛感情が生まれて不倫関係が始まることもあれば、年若い部下と関係を持ちたい上司と、評価や昇進などの見返りを求める部下の利害が一致して、不倫関係を始めることもあります。

また、上司が部下への支配欲から権力を利用してパワハラ・セクハラを行い、部下は仕事を失う恐怖や上司に気に入られたいという思いから、上司の誘いを断り切れずに不倫を受け入れるというケースもあります。この場合は、部下はむしろ被害者に当たり上司を訴えることができます。

不倫関係が続いている間は、上司は部下に対して仕事上で優遇をしたり、個人的に経済的援助やプレゼントをしたりすることで上司に依存していきますが、破局すると、上司との関係が悪化することで仕事の効率が下がるなど業務に支障をきたしたり、精神的に不安定になることで周囲との人間関係に影響を及ぼすことがあります。

さらに、上司や部下との不倫が社内で発覚した場合、双方とも職場での信用や評価を一気に失う可能性が高くなります。上司との不倫により、部下が評価や昇進、給与や待遇、仕事内容や勤務地などで特別扱いを受けていた場合は、同僚の不満や不信感を招き反感や嫉妬の感情を持たれることもあります。どちらも懲戒処分として減給、降格、異動、解雇などのリスクがあり、上司はさらにパワハラ・セクハラの加害者として訴えられる可能性もあります。万が一、上司の部下への特別扱いが、情報漏洩、経費や勤怠の不正報告など、不正行為に発展していた場合は罪に問われることにもなります。配偶者も当然のこととして、有責配偶者や不倫相手に対して慰謝料請求や離婚請求をすることも可能です。

同僚との不倫

パートナーの不倫相手が同僚のケースでは、入社の同期、同じ部署や同じプロジェクトなどで親密になっていったと考えられます。仕事上、特定の相手とやり取りが密になることはよくあることです。また同じプロジェクトだった場合、休憩時間や仕事の終わる時間が重なることが多く、仕事の合間や外出先で一緒に食事をしたり、仕事後に一緒に会社を出たり、軽く飲みに行ったりすることも少なくないでしょう。仕事の苦労や喜びを分かち合い、悩みを相談できる身近な相手として、長い時間を共にすることで親しみを感じ、恋愛感情が生まれて不倫関係が始まることがあります。最初は複数人で会うような関係だった場合でも、次第に相性の良さを感じて二人きりで会うようになり、関係が進むということもあります。

同僚との不倫が発覚した場合、双方とも、職場での信用や評価を失う可能性が高く、懲戒処分として減給、降格、異動などのリスクがあります。上司と部下のような特別待遇は発生しにくいですが、業務上知り得た情報の漏洩や、不倫行為のために勤怠を不正に報告していたなどの場合は、罪に問われることもあります。配偶者もパートナーや不倫相手に対して、慰謝料請求や離婚請求ができます。

職場不倫のきっかけは

職場不倫が始まるきっかけはいくつもあります。職場は家庭以外で最も長い時間を過ごす場所であり、職場の人とは、仕事の苦労や喜びを分かち合うことができ、話題が尽きないため人間関係も濃密になっていきます。相談に乗ってもらうことで優しさや安心感を覚えたり、一生懸命働く姿にときめきや信頼感を抱いたりと、相手の魅力を感じる場面が多く、二人きりになる機会もあります。ここでは、仕事に関する部分とそれ以外で、どのようなきっかけがあるか見てみましょう。

仕事に関する部分で親密になる

  1. 職場で同じ部署になる

通常の恋愛関係においても同様ですが、単純接触効果により、物理的に距離が遠い人よりは近い人に対して好意を感じやすくなります。パートナーと同居していても、お互い忙しくしていると、一緒に食事をしない、コミュニケーションを取らない、寝顔しか見ない、休日はばらばらということもあるのではないでしょうか。毎日顔を見て挨拶し、食事も休憩も飲み会も共にする職場の人に親近感を覚えるのは、とても自然なことです。親しみの感情から恋愛感情に発展して不倫関係につながります。

  1. 職場で上司と部下の関係になる

上司と部下の関係になることで、さらに一緒に過ごす時間が長くなります。時間が長くなるにつれて、仕事以外の家庭や趣味の話などにも話題が広がり、相手への興味から恋愛感情に発展していくこともあります。また、上下関係があるため上司からの一方的なアプローチで不倫関係が始まることもあります。

  1. 職場で同じプロジェクトメンバーになる

同じプロジェクトメンバーになることで、会議や外出・出張、残業など、常に一緒に行動するような状態になることも多くなります。同じ目標を持つことで仲間意識や信頼感が芽生えたり、打ち合わせなどでお互いの深い考え方を共有していくうちに、個人への関心も高まることがあります。仕事の苦労を共に乗り越え喜びを分かち合うことで、親密さが増していきます。恋愛感情から来る親密さかどうか判断がつきにくく、不倫関係に進むハードルを下げています。

  1. 仕事の相談をする

業務の進め方、上司・同僚・部下との人間関係、取引先や顧客への対応方法、キャリア形成、技術や知識の習得など、職場ではさまざまな悩みが生じます。家庭に仕事を持ち込まないというポリシーや、パートナーに仕事のことを相談しても分かってもらえないという思いから、職場の悩みは職場の人にするという考え方も多いです。話を聞いてもらいアドバイスをもらううちに信頼や感謝の念を抱き、相談を受ける側も、相手を助けたい守りたいという情が湧き、恋愛感情に発展することがあります。

  1. 仕事で二人きりになる

職場にはたくさんの人が働いているとは言え、仕事で密に関わる人は限られてきます。打ち合わせや外回り、残業や出張などで二人きりになる機会は多くあり二人きりになることで、自然と話す時間も増え個人的な内容にも及び、仕事が終わった後に食事や飲みに行ったりすることもあります。仕事中とは異なる顔が見えることで新たな魅力を感じて恋愛感情を抱くこともあれば、酔った勢いや、出張先など周囲に知り合いがいないことで開放的な気分になって一線を越えてしまうこともあり、長期的な不倫関係に発展することもあります。

会社の行事などで親密になる

  1. 社員研修

社員教育の一環で、業務に必要な技術や知識に関する研修を行う企業も多くあります。会議室や研修センターなどに定期的に集まり、時には宿泊を伴って長い時間を一緒に過ごします。ワークショップ形式やフィールドワーク形式のものもあり、協力し合い教え合ったりして仲間意識が芽生えたり、お互いの人間性に触れることが増え、その中から恋愛感情が生まれることがあります。

  1. 飲み会

日本の企業文化では、仕事の打ち上げや年末年始、季節の行事など、さまざまな理由から飲み会が開催されています。仕事が終わった解放感や酔った勢いで身体的な距離を近付けたり、淡い感情を抱いていた相手に気持ちを打ち明けるなど、仕事の時は話せないプライベートな悩みを相談したりするうちに親密になり、不倫関係が生まれることがあります。

  1. 社内サークル活動

福利厚生の一環で、社内のサークル活動や部署を超えた交流の機会を積極的に提供している企業もあります。部署内では業務に支障が出るため恋愛感情を持たないようにしていても、知り合いのいない場では社内とはいえ気持ちが緩んでしまう人もいます。また、共通の趣味を通して楽しく過ごすうちに恋愛感情が湧いてしまうこともあります。

パートナーの職場不倫を疑うきっかけは

パートナーと職場が同じなのか違うのか、パートナーの職場に知人や友人がいるのかいないのか、職場が近いのかそれとも遠いのかなど、それぞれ状況は異なると思いますが、職場不倫を疑うような場合、あなたがパートナーと同じ職場・部署で目の前で働いているということは少ないでしょう。いつも一緒にいる相手の変化には気付かないのに、久し振りに会う人の変化には気付くことがあるように、パートナーのことが見えない時間や場所があることで、相手のわずかな言動の変化に気付ける場合があります。少しの違和感や直感から疑いを持ち、それが真実だったということはよくあります。以下ではパートナーの職場不倫を疑うきっかけを見ていきましょう。

社内で噂が立っている

パートナーと同じ職場だったり、パートナーの職場に知人や友人がいたりする場合、社内で噂が立てば自然と耳に入ることになるでしょう。職場の人が不倫に気付きやすい言動には、次のようなものがあります。

・有給休暇の取得タイミングや出社・退社の時間がよく重なる

・一緒に残業や外回り・出張をすることが多い

・同じプロジェクトを担当することが多い

・相手に対してだけ話し方や態度が違う、以前と変わった

・相手をよく褒める、相手の話題が出ると嬉しそうにする

・相手の話題になるとぎこちなくなる

・相手と仕事で関わる異性に対して厳しい態度を取る

・口調や癖が似てきた

・よくアイコンタクトをする、一瞬のアイコンタクトで分かり合っている

・ボディタッチが多い、距離感が近い

・相手とのチャットやLINEの内容を見られた

・SNSアカウントを知られていて、投稿内容をチェックされた

・お揃いのものを持っている

・同じ匂いがする

・同じ場所に遊びや旅行に行ったことを知られた

・不倫の相談をしているところを聞かれた

・社外でのデートや親密な会話をしている様子を見られた

残業や出張が増えた

不倫相手に会うために仕事を口実にするのは常套手段です。今までと同じ部署・職種・立場にもかかわらず急に変化があった場合や、次のような変化があった場合には注意深く観察してみましょう。

・残業や休日出勤、外回り・出張、飲み会などが増える

・帰宅時間が遅くなったり、外泊をしたりすることがある

・お弁当を持って行かなくなる、夕飯を食べないことが増える

・仕事や職場の話を前よりもしなくなる、詳細を話したがらなくなる

・以前は愚痴をこぼしていたのに言わなくなる、むしろ積極的に出かける

行動パターンから職場不倫以外に考えられない

仕事と関係がない部分で浮気や不倫を疑うきっかけがある場合も、もちろんあります。しかしパートナーの交友関係やこれまでの経歴などからプライベートで不倫相手と知り合う機会が考えにくいケースや、自分が把握していたパートナーの性格や行動パターンの変化から職場不倫と確信できることもあるでしょう。以下ではそのような行動の変化などを見ていきます。

・態度が変わる(会話が減る、冷たくなる、無関心になる、セックスレスになる、帰宅すると不機嫌になるなど)

・様子がおかしい(残業で疲れているはずなのに顔色が良く元気、飲み会なのにお酒臭くないなど)

・予定や行動を細かく確認してくるようになる

・連絡がつきにくくなる(電話やメールに出ない、LINEの返事が遅いなど)

・帰宅後すぐにお風呂に入る

・匂いに敏感になる

・外見や服装に気を遣うようになる(新しい洋服・下着を買う、ダイエットする、体を鍛え始めるなど)

・スマホやパソコンの扱い方が変わる(肌身離さず持つ、ロックをかける、画面を隠す、履歴を消すなど)

・お金の使い方が変わる(出費が増える、クレジットカードの利用明細に見覚えのないものが増えるなど)

・車の様子が変わる(走行距離やガソリンの残量が変わる、車内に異性の忘れ物や匂いが残るなど)

職場不倫の見破り方

職場不倫を疑い、パートナーの言動の変化を慎重に注意深く観察するようになると、不倫を見破れることがあります。同居している配偶者という立場を有効に活用するといいでしょう。

以下ではその方法を見ていきましょう。

行動履歴を確認する

職場不倫をしていると、注意深く演技力のあるパートナーであっても、やはり行動の変化を完全に隠すことはできません。言葉や態度に関しては主観や先入観が影響することもありますが、次のような客観的事実から分かる変化については、不倫の可能性を疑ってみる必要がありそうです。

・スマホやパソコンで、サイト閲覧履歴を確認する(レストラン・ホテル・旅行などの予約サイト、電車の乗換案内、道路のルート検索など)

・スマホやパソコンで、通話履歴やメッセージのやり取り(メール・LINE・SNSのDMなど)を確認する

・パートナーの持ち物(財布、名刺入れ、ポーチ、バッグ、洋服のポケットなど)を調べる

・ゴミ箱に細かく千切ったり、ぐちゃぐちゃに丸めたり、奥に押し込んだりしている紙類がないか調べる

・パートナーが自分で購入したと言っているものがあれば、購入日・購入店を調べる

・銀行の入出金・引き落とし・振込履歴を確認する

・クレジットカード・交通系ICカード・ポイントカードの利用履歴を確認する

残業や出張の事実確認をする

仕事を持ち出されるとパートナーの行動を追及しにくくなることから、不倫の口実として、残業、休日出勤、出張などが頻繁に使われます。パートナーの行動を怪しいと感じたら、その言葉を鵜呑みにせず事実確認することが大切です。また、職場の人間関係について普段から話して把握しておくと良いでしょう。特定の人物に関して急に言及しなくなったり、前に聞いていた話が不自然に変化したと感じることで、不倫相手を絞り込めることもあります。また、それが可能な状況であれば、職場の上司や同僚と知り合いになっておくことで、監視役・調査役をお願いすることもできます。

・給与明細で残業時間と残業代が合致するか調べる

・勤務表などで外出や出張の事実があるか、休日出勤日数が正しいか確認する

・パートナーの職場や出張先に直接電話をかける

・パートナーの上司や同僚に直接問い合わせる

・行き先や会った人、したことや食べたものなど詳しく聞き、矛盾がないか確認する

趣味や交友関係などから推測する

浮気・不倫で恋愛関係が始まると、好きな相手からの影響で、趣味や交友関係が変化することがあります。以下のような変化に気を付けて観察しましょう。

・新しい趣味や習い事を始める

・新しい趣味や習い事について話したがらない、秘密にする、嘘をつく

・今まで全く興味のなかった分野なのに、始めた理由が曖昧

・交友関係が急に変わる、仕事で関わりのない部署の人と親しくなった

・親しくなった人がいるのに紹介したがらない、名前や特徴などを教えてくれない

このような時には、パートナーのスマホやSNSを確認して、新しい趣味や習い事、交友関係に関する写真やDMがないか確認したり、職場の同僚に聞いたりすることで、ヒントが見つかるかもしれません。浮気調査アプリやGPSなど、手軽に手に入るグッズがたくさん販売されているので、それらを活用して追跡するのも有効です。

探偵社へ依頼する

職場不倫をしている場合、配偶者はもちろん職場の人にも知られないように、さまざまな対策を講じていることがあります。職場に乗り込んだり、無関係の人を巻き込むような行動をするなど、強硬な手段を取ると逆に訴えられかねません。自分で証拠収集するのが難しいと感じた場合は、調査のプロである探偵に依頼する方法もあります。顔を知られている配偶者には難しい尾行や張り込みを代わりに行い、有効な証拠となる写真や動画を提供してくれます。

探偵に依頼する場合はある程度の費用や時間が必要です。探偵は数多くいて、経験や実績などに違いがあります。確実な証拠を得るためにも、費用を無駄にしないためにも、焦らないで信頼できる探偵を探すことが重要です。

探偵社の職場不倫調査とは

職場不倫の調査や対応には慎重さが求められます。特に上司がパワハラ・セクハラなどの不正行為を行っていた場合は、不倫の調査に加えて、不正行為の事実についても調査が必要です。また、パートナーや不倫相手だけでなく周囲の関係者にも、勘付かれないよう細心の注意を払いながら調査することが必要です。

通常の浮気・不倫調査と手法は同じ

探偵は、探偵業法など法律を遵守して合法的に調査を行います。調査方法は、基本的に職場不倫でも他の浮気・不倫調査でも同じです。何種類もの交通機関を乗り継ぎ、相手に気付かれず見失わない距離から尾行や張り込みを行い、不倫相手とのデートやホテルの出入り写真や動画を、ベストなタイミングと画角で鮮明に撮影します。探偵が提供する証拠は、裁判や示談の際にも有効となります。

同じ職場なので行動パターンが読みやすい

職場不倫の場合、会社という組織や建物に守られているため、調査がしにくいようにも見えますが、実は逆で、不倫の証拠は掴みやすくなります。

その理由として「不倫相手と接触する機会が多いため写真や動画を撮るタイミングが増える」「業務内容や不倫相手との関係性などの背景情報を入手しやすい」「不倫相手の勤務時間や出張先など調査に必要な情報を入手しやすい」ということが挙げられます。本人たちは職場で自然に振る舞っているつもりでも、いつも一緒にいる同僚には完全にお見通しということはよくあることです。そこから噂が広まったり情報が漏れ出たりということもあります。

比較的証拠は掴みやすいがその後の対応が重要

職場不倫では証拠収集が比較的容易な反面、その証拠の取り扱いや職場への対応が難しい一面があります。不倫の事実を確認したことを伝える相手(パートナー自身、不倫相手、不倫相手の配偶者や家族、職場の上司や人事部など)伝える方法(書面、メール、口頭)求める対応(不倫関係の解消、慰謝料請求、離婚請求、異動や退職勧告など)は、状況や希望によりさまざまです。

職場不倫の証拠を掴んだら

不倫の証拠を掴んだ後には、気持ちを落ち着けて冷静に対応することが何よりも大切です。感情的になってしまい相手に制裁を加えるつもりが、やり方によっては自分が名誉棄損や脅迫などの違法行為を行ってしまうことにもなりかねません。自分は今後どうしたいか、パートナーや不倫相手、職場にどうして欲しいか希望や目的を明確にしましょう。どの道を進む場合でも、確実な証拠収集が重要になります。弁護士や司法書士など、専門家に相談するのもいいでしょう。交渉を有利に進められる証拠の提示の仕方、慰謝料請求の方法、離婚の手続きなどを、安心して確実に進められます。以下では証拠を掴んだ後の対応について見ていきます。

離婚する

離婚を希望する場合、不倫の証拠を基にパートナーに離婚を請求できます(有責配偶者からの離婚請求は原則認められていません)慰謝料や財産分与、親権や子供との面接交渉、養育費などについて、話し合いや示談で合意に至らない場合や、離婚に応じない場合は裁判で解決することができます。子供の親権は子供の利益になる方に与えられるのが基本ですが、有責配偶者が親権を得ることは難しくなります。離婚を決意した以上、一刻も早く離れたい、同じ家にいたくないと考えるのは当然で自然なことですが、離婚後に困ることのないように資産を把握して、仕事や新しい家を探し、助成金などの申請をして新しい生活の準備をした上で離婚を進めましょう。迅速に対応するためには、専門家の助けを借りるのも有効です。

慰謝料請求する

慰謝料請求を希望する場合、パートナーと不倫相手の双方に対して請求することができます。ここでも不倫の証拠収集はとても重要です。証拠が不十分だと言い逃れや反論をされたり、裁判に至っても有利な判決が出ない可能性があるためです。

まずは示談交渉により、主に不倫相手と話し合って解決を図るのが一般的です。合意に至った場合はその内容で示談書を作成します。示談書に記載された内容を相手が誠実に実行しない時は、裁判を起こすことになりますが、予め示談書を公正証書にすることで法的拘束力を持たせることができます。示談交渉で合意に至らなかった場合は裁判により解決することになります。なお、慰謝料請求には不貞の事実と相手を知ってから3年間という時効があります。慎重に進めつつも、できるだけ早く取り掛かることも重要です。

相手と別れさせやり直す

パートナーとの再構築を希望する場合、まずはパートナーとよく話し合うことが肝心です。自分の裏切り行為を真に反省して誠実な態度を見せているか、不倫関係を解消する意志があるか、不倫相手に未練はないか、不倫相手との連絡手段を完全に断ち切ったか、夫婦関係の修復を図る意志があるか、再発防止のためにどのような対策を取るか、再発した場合はどのように償うかなどを遠慮や後回しをせず、納得できるまで話し合いましょう。

その際、パートナーを一方的に責めるのは得策ではありません。相手の気持ちがますます離れ、再構築ではなく離婚に進んでしまう可能性もあります。パートナーが不倫に至った背景に、夫婦間の問題、お互いへの不満や無理解がなかったか、コミュニケーション不足ではなかったかなど、改めて夫婦の在り方について考え二人で協力して改善していく姿勢が大切です。また、忙しくても夫婦の時間を作る努力をして、一緒に過ごす時間を大切にする必要があります。コミュニケーション不足と感じる時は、二人でデートや食事をするのもいいでしょう。

パートナーと再構築の意志があることをお互いに確認できたら、不倫相手との話し合いも必要です。最初に書面通知にて不倫の事実と証拠を示して、不倫関係の解消や慰謝料などを要求しましょう。不倫相手に対しても怒りや感情に任せて一方的に責めたり、理不尽な要求をすることは避けましょう。不倫相手から見れば、騙された、自分も被害者だ、という思いもあるかもしれません。相手が反発したり逆に訴えられたりしないように、お互い冷静に交渉する姿勢が大切です。

パートナーとも不倫相手とも合意に至った場合は、三者間で示談書を作成することをおすすめします。示談書に書いておくといい項目は、次の通りです。その他、個別の事情や条件などについても見ていきましょう。

・不倫の事実とそれを認めること

・不倫関係を解消すること

・不倫当事者の接触禁止

・名誉棄損行為の禁止

・慰謝料の金額と支払い方法

・求償権の放棄

・違約条項

・清算条項

この示談書を公正証書にすることで、法的拘束力を持たせることができます。つまり、示談書に違反した場合には裁判をせずに、その内容を強制することが可能です。慰謝料の支払いや禁止事項の実行に不安がある時は、公正証書化を検討するといいでしょう。

なお、不倫相手の社内処分を強制することは難しくなります。一方または双方が降格、減給、異動などの処分を受けることはありますが、会社が退職を推奨することはあっても、懲戒解雇は滅多にありません。どうしても相手の自主退職や異動を希望する場合は、弁護士を通して依頼する、慰謝料を請求しない代わりに和解条件として提示するという方法もあります。

まとめ

浮気や不倫は、どのような形であっても夫婦関係を悪化させる行為ですが、特に職場不倫は、夫婦関係だけでなく、職場の人間関係にも悪影響を及ぼします。また、信用や評価を失い、減給や降格、異動のリスクがあり、情報漏洩や不正行為、パワハラ・セクハラの事実が認められれば、仕事そのものを失う可能性もある行為です。

パートナーの職場不倫を疑うようなきっかけがあった場合は、早急に事実を確認し、必要に応じて専門家の力を借りながら、関係の解消や対策を講じることをおすすめします。

※こちらから浮気調査の徹底解説記事が確認できます→浮気調査の全体像~調査の基本から探偵に依頼する際の注意点まで【徹底解説】

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