妻が浮気をしているのではないかと一度疑い始めてしまうと、早く問題解決したいと誰しもが思うことでしょう。そのため気が急いて焦ってしまい自分自身でなんとかつきとめたいという気持ちが生まれてきます。
しかしながら、自己流の素人調査をしてしまうと、問題がよけいにこじれて取り返しのつかなくなる場合があります。まずは怪しいと感じたらなるべく早く探偵に相談することをおすすめします。
そこでこの記事では自己流の浮気調査が危険な理由と、探偵に依頼すべき理由を現役のプロの探偵にインタビューしました。妻が浮気かもしれないと気になって依頼すべきかどうかと悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
本日はよろしくお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
妻が浮気や不倫しているかのような素振りを感じたら、夫としてはすぐに調べて事実かどうかを確認してみたいものです。なかには自分自身の手で妻の浮気や不倫の証拠を手に入れたいと思う人もいるでしょう。
信じていたパートナーに裏切られたと感じたら精神的なダメージは計り知れないでしょう。早く証拠を手に入れたい気持ちはわかります。
しかし、素人が独力で浮気調査をすることはあまりおすすめしません。大きく分けて五つの理由が挙げられます。
まず、素人の尾行や張り込みはバレやすい。次に肉体的にも疲れる。そして精神的ダメージも大きくなる可能性があります。そんな状態では最悪の場合、違法行為をしてしまうかもしれません。
最後にそもそも有効な証拠を確保するのが難しい。この五つが挙げられます。
それではそれぞれ一つずつ詳しく教えてください。まずは素人の尾行や張り込みはバレやすいことについてですね。
尾行と聞くと単に後をつけるだけと考えている人は多いでしょう。もしも誰でも簡単に尾行できるのであれば、探偵会社はいらないと思いませんか?
仮に徒歩で尾行する場合は対象者との距離感に気を配る必要があります。依頼者と対象者はもちろん顔見知りなので、一度でも顔を見られてしまうと尾行は失敗に終わります。顔がバレないようにマスクやサングラスで変装すればいいと考えるでしょうが、場所に応じた変装を学んでいない素人の変装や態度は違和感があり逆に目立ってしまうでしょう。
では距離をとって離れて追跡してみるのは駄目でしょうか?
たしかに距離が離れていれば、対象者にバレる確率は下がります。しかし今度は見失う可能性も高くなりますよね。たとえば対象者と浮気相手が人混みに紛れてしまったり、閑散な場所で距離を離さざるをえない状況になる場合もあります。尾行や張り込みに慣れていない一般の方は、一度見失うとそれ以上の追跡は難しいでしょう。
徒歩での尾行が難しいとされるのは、この尾行中の距離感と咄嗟の対応の経験値が足りないためです。尾行一つにとっても臨機応変な対応が求められます。
そしてバレてしまうと夫婦関係が悪化する可能性が非常に高くなります。場合によっては、妻側から尾行を理由に離婚を切り出されてしまうかもしれません。
さらにこの状態で探偵会社に浮気調査を依頼したとしても、妻の警戒心が非常に高い状態ですので調査は難航するでしょう。
それでは次は、調査の過程で肉体的に疲れることについてお話ください。
浮気調査というのは実は結構体力を使います。先ほどの対象者に気を配った尾行も大変ですが、その後に粘り強く張り込みを行い証拠写真を撮影する必要があります。
ホテルの前で張り込みをするのであれば、何時間も入口で待つことはよくあります。天候が悪いと雨が降りますし、熱帯夜や極寒の時期であればなお大変な作業です。対象者と浮気相手は快適な部屋の中にいますが、二人がいつ出てくるのかを注意しながら厳しい環境で耐えるのです。
尾行や張り込みは、探偵であっても基本は二人以上でチームを組んで調査するのに、それを一人で経験も知識も道具もない人が行うのは無謀と言わざるをえません。
想像してみると地道でハードな作業ですね。じっと耐えることが苦手な人にはつらいかもしれません。
さらにはその後に、今度は浮気相手を尾行して誰なのかをつきとめる調査もおこなう場合もあります。
依頼者は当たり前ですが普通に働いている方たちです。本来の自分の業務の他にこれらのような調査を行うのは、なかなかハードでしょう。尾行や張り込みをしてヘトヘトになって、本来の仕事のパフォーマンスが落ちては元も子もなくなってしまいます。しかもそれだけではありません。精神もヘトヘトになるでしょう。
肉体的にもダメージがあるし、精神的にもダメージがあるのですね。
そうです。想像してみてください。妻が浮気相手と連れ添って歩いているところを一人で追跡して、仲良くホテルに入るところを写真に撮り、出てくるのを何時間でも待つ。
待っている間はとても悲しい気分になってしまうでしょう。妻を思う愛情が深ければ深いほど精神的なダメージは大きく傷口が広がっていきます。仮に調査を成功させたとしても、ショックで日常を過ごせなくなるかもしれません。
依頼者は何も悪くないのに悲しい気分になってしまいますね。そんな精神状態では、違法行為をしてしまいやすくなってしまうものなのでしょうか。
愛情が裏返って憎しみに転じてしまうととても厄介です。
妻と浮気相手の浮気を絶対につきとめて、証拠を確保して制裁してやるという感情に支配されてしまいます。
証拠を見つけるために、妻のスマホやパソコンのメールを勝手に見る、バッグや服に発信機をつける、浮気相手の家に侵入して盗聴器をしかけると段々と行為がエスカレートしていくこともあるでしょう。そうなるとプライバシーの侵害や、不法侵入などの違法行為になる可能性があります。逆に妻や浮気相手の方から損害賠償請求をされることもあるでしょう。明確な犯罪行為の場合は逮捕されてしまいます。そもそも一般の人は尾行や張り込みといった調査は認められていないのです。
一般の人は尾行や張り込みをしては駄目なのですね。それでは最後に、有効な証拠をつかむのは難しいことについてお話しください。
国に認められた探偵は探偵業法に基づき調査をすることができます。届出を出していない探偵は一般人と変わりません。
仮に一般の人が浮気調査をして確実な証拠を手に入れたとしましょう。しかし違法な調査で得た証拠というのは、裁判では有効と認められず慰謝料請求に使えません。そもそもどんな証拠が有効な証拠になるのか一般の方は知識が少ないでしょう。
その他にもラブホテルに出入りする写真などは、対象者と浮気相手の顔が鮮明に映る場所で写真を撮る必要があります。普通のカメラやスマホカメラでは相手に知られずに鮮明な写真を撮ることは難易度が高いです。せっかく、それだけの苦労をしたのに証拠能力がないと言われてしまっては努力も報われません。
努力が無意味になってしまわないためにも探偵会社に浮気調査を依頼した方がいいですね。つまり今までお話ししていただいた理由をすべて反転させると、探偵会社に依頼すべき理由になるということですね。
その通りです。ひとつひとつお話ししましょう。
それではまずは探偵だと尾行や張り込みがバレにくいについて話してください。
浮気調査を得意としている探偵であれば、尾行や張り込みは日常的に行っているので経験豊富で知識もあります。調査に特化した道具も取り揃えています。
さらに常に対象者と浮気相手に気を配って追跡できます。対象者や浮気相手と探偵は顔見知りではないので、お店やホテルの受付などに近づいても怪しまれません。場所に応じた変装や、咄嗟の対応を心得ているのでバレる確率は非常に低いです。
調査の過程で肉体的に疲れることについてはどうでしょうか。
探偵は基本的には最低二人以上で尾行や張り込みを行います。最悪の場合、一人がバレてしまってももう一人が近づいて尾行することができますよね。
しかもチームで対応しているので、交代でトイレに行ったり休憩をはさめるので、体力が維持できて結果的に調査の精度も高くなります。
ホテルの前で張り込みをするのも、日々の業務なので耐えることには慣れています。依頼者として肉体的な疲労を探偵が肩代わりしてくれるので、本来の仕事に取り組むことができるので安心です。
精神的なダメージはどうでしょうか?
探偵は第三者なので客観的に業務を遂行することができます。冷静に対象者と浮気相手が連れ添って歩いているところを尾行して、淡々とホテルに入るところを写真に撮り、出てくるのを何時間でも待つことができます。
さらに依頼者は、親族や友人には妻の浮気を話すことは中々難しいでしょう。身内の恥を晒すことになってしまうからです。
しかし守秘義務がある探偵は第三者にもかかわらず話すことができます。誰かに悩みを話すというのは、実はとても大きな意味があります。ある意味では、探偵は依頼者の精神的なカウンセラーの役割を果たしているのかもしれません。
なるほど。では探偵は経験や法律知識が豊富で、違法行為にならない調査ができることについてお話しください。
探偵ではない人が尾行や張り込みを行うと、つきまといや監視などの行為が各自治体の迷惑防止条例違反に該当する可能性が高くなります。また恋愛感情が絡んだ場合は、ストーカー規制法に該当する場合があります。
先ほどもお伝えしたように、正規の探偵は探偵業法により尾行や張り込みをすることが国に認められています。
つまり探偵が正式に依頼者から依頼を受けた場合、業務として尾行や張り込みをするので違法にはなりません。ただし、対象者に恐怖や不安・不快感を与えるような尾行・張り込みはしてはなりません。もちろん不法侵入などの犯罪行為は探偵であっても駄目です。
探偵ではない人がにわか調査の過程でうっかり違法行為を犯してしまう可能性がありますが、プロの探偵であれは法律を熟知した調査を行うことができます。
最後に、探偵なら有効な証拠を確保できることについて教えてください。
違法な調査で得た証拠というのは裁判では有効と認められていません。慰謝料請求に使えませんので、その点を探偵はよく理解して調査報告書を作成します。
探偵が作った正確で詳細な調査報告書は裁判の浮気の証拠として認められます。第三者であり調査の専門家である探偵が作った報告書は、事実を客観的に捉えており、説得力のある証拠として裁判において重要視されます。さらに対象者と浮気相手の顔が明確に写っているツーショットの顔写真などを添付しますので、浮気や不倫行為を言い逃れできない証拠となります。
自分で自己流の調査は危険ということと、探偵に依頼すべき理由についてお話ししていただきました。それでは依頼者は依頼さえすれば何もしなくても大丈夫ということでしょうか?
いいえ。依頼者の方にもお願いはあります。それは妻の浮気行為について事前にある程度の情報を調べておくことです。
探偵は依頼者から指定された日を調査するので、事前に次に妻が浮気しそうな日を特定する必要があります。不自然なスケジュールや行く先を把握することができれば探偵はスムーズに調査が進められます。調査期間が短くなれば費用も安くなるので、事前の行動把握はするようにしましょう。
ありがとうございました。最後に、妻が浮気しているかもしれないと思い、自分で調査しようか探偵に依頼しようか悩んでいる方に向けてメッセージをお願いします。
妻の浮気を疑ってしまうと心が落ち着かなくなることでしょう。何としても自分の力だけで解決したいと考えてしまうかもしれません。しかし探偵ではない方が行う調査は、証拠能力がない場合もあります。体力的にも精神的にもつらいことになってしまいます。最悪の場合、逮捕されたり損害賠償請求されたりしてしまうかもしれません。
そんな最悪の事態を防ぐためにも、浮気調査を得意とする探偵にまずは相談することをおすすめします。経験や実績が豊富で守秘義務を守る探偵に相談するだけでも、きっと心が軽くなるはずです。あとは調査方法や予算が自分の懐事情と会えばその探偵に依頼してみてください。きっと問題を解決してくれることでしょう。