配偶者が浮気をしていたり、その行動に不安があるとき、個人で調査をするには限界があります。的確かつスピーディに真実をつかむには探偵への依頼が望ましいのですが、そこで気になるのが費用ではないでしょうか。
浮気調査にかかる探偵費用は、ホームページなどを見てもわかりにくいため不安に感じる方もいらっしゃるでしょう。
今回の記事では、浮気・不倫調査の費用と相場について、現役の探偵にお話しを伺いました。
こんにちは。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
今日は浮気や不倫の調査を探偵に依頼した場合、おいくらくらいかかるのかについて教えていただけますでしょうか。
承知しました。まず、浮気・不倫調査の費用は、案件により開きがあります。ですので、基本の費用についてご説明しますね。
調査費用は基本として「タイムチャージ」と「調査経費」がかかります。
「タイムチャージ」とは、いわゆる人件費で、実際に調査員が張り込みや尾行などの業務を行ったことに対する報酬となります。
探偵社にもよりますが一般的に時間換算ですので、調査した時間分をお支払いいただくという形になります。
なるほど。調査にかかるメインの費用ということですか。
そうですね。それともうひとつ「調査経費」についてですが、こちらは交通費や車両費など。尾行や張り込みなどの、調査にかかった実費を計上させていただきます。
加えて「報告書作成費」が必要になることがあります。
こちらは、その名の通り調査で確認できた内容についての報告書を作成するための費用ですが、浮気・不倫調査では一般的には別途で費用をいただかないのが通常です。
もし、計上されているのであれば詳細を確認されることをおすすめします。
また、調査において特殊な機材を使用した場合は「特殊機材費」を請求することがあります。
それと、まれにですが特殊な調査が必要になった場合は「特殊調査費用」がかかることがあります。
例えば、潜入調査や、特殊なデータベース利用などがこれにあたりますが、どちらも通常の浮気・不倫調査では必要になることはほとんどありません。
もし、計上されているのであればこちらも必ず詳細を確認されることをおすすめします。
なるほど。では通常は「タイムチャージ」と「調査経費」が請求されるということですね。
はい。従って、一般的な見積もりとしては、
- 「タイムチャージ」…調査員1名の費用×実働時間×実働人数
- 「調査経費」…調査員の人数×移動にかかる交通費、調査員の人数×尾行等にかかる交通費
プラス、必要があれば「特殊調査費用」等、の合計料金が請求額となります。
わかりました。なんとなく費用についてのイメージはついたのですが、実際にいくらかかるのかが知りたいですね。概算で構いませんのでざっくりと聞かせていただけますか?
そうですね。
案件内容によって掛かる費用は変わってきます。調査対象者の行動や条件、それから依頼者さまからお預かりできる事前情報によっても異なってきます。
例えばですが、調査対象の方が広い範囲で移動されていれば調査側の実費交通費もかさみます。
また、行動パターンが読みにくい場合や警戒度が高いケースなどは、調査に時間がかかる可能性がありますし、そうなるとタイムチャージが大きくなりますね。
それと、依頼者さまの事前情報も費用に関係します。
依頼者さまが事前に、「配偶者がこの日に浮気をしそう」という情報を的確につかめているなどであれば、スムーズに調査できる可能性が高いため、費用は抑えられます。
ご説明ありがとうございます。それらを踏まえ具体的な例で実際の費用を教えていただけますか。
わかりました。実際に当社で扱った「50代夫婦、夫の浮気調査」事案についてご紹介しますね。
この依頼者と夫は都心のマンションに二人暮らし。
夫は都内の企業に勤務する営業マンで、通勤には電車を利用していました。
営業という職種柄、時間の自由がきくようで、日中に浮気相手と密会をしていることを依頼者が夫のLINEを見て確認しているという事案です。
依頼者から「浮気がわかる証拠」に加え、接触した人物との会話もできるだけ集めて欲しいという希望をお聞きしていました。
依頼者が夫のLINEを見ているということは、浮気の予定をあらかじめつかんでいるということですか?
はい。ですので、このケースでは、事前にLINEを見ている依頼者からの情報を元に動くことができました。
また、夫がサラリーマンで通勤時間や経路が概ね定まっていたので、無駄なく調査が進みました。
具体的な調査内容ですが、調査当日は事前情報の通り、8時にマンションを出た依頼者の尾行を開始し、会社に移動。
その後しばらく動きはなく、16:00頃になって会社を出た夫は、電車で移動して飲食店に入りました。
飲食店で女性と落ち合った夫が食事をする間、調査員は近くの席で会話の聞き取り調査をしています。
約1時間の食事を経て飲食店を出た夫と女性は、徒歩でラブホテルに移動。
証拠としてラブホテルの出入りを写真に収めました。
1時間ほどでホテルをでた二人は駅に向かい、そこで別れました。
その後、調査員は、女性を尾行し自宅を確認しています。
以上の内容を報告書にまとめ、依頼者にお渡しして任務が完了いたしました。
この調査にかかった具体的な費用ですが、本案件は調査員2名で10時間稼働しましたので、
- 「タイムチャージ」…2名×8500円/1時間×10時間→170,000円
- 「調査経費」…移動に伴う調査員2名分の交通費3980円+飲食店で張り込みの際の飲食費用9760円→13,740円
当社では、報告書作成費はいただいておりませんので、合計183,740円のご請求となりました。
なるほど。このケースはトントン拍子と言いますか、うまくいった感じですね。今回はラブホテルに入ったところを撮影されたということですが、もしこれがビジネスホテルやシティホテルだったらどうでしょう。
はい。
今回のようにラブホテルに入れば、それは「性行為目的」での利用と断定されますので、ホテルのエントランス部分への出入り写真のみでも証拠となり得ます。
しかしこれが、ビジネスホテルやシティホテルですと、「ホテルのエントランスに一緒に入った」というだけでは、会議室や共用部分での打ち合わせを行っただけ、などと言ってごまかされる可能性もあり得ますので、客室に一緒に入る瞬間の写真を撮影するなどもう少し踏み込んだ調査が必要になるでしょう。
そうであれば、ターゲットと同じフロアに部屋をとるための費用などがかかりますね。
ほかにも、費用がかさむのは、どのようなケースがありますか?
そうですね。実際にあったのは、調査対象である夫が自営業者で行動範囲や行動時間が定まっていなかったケースです。
この調査には、3名の調査員を動員し24時間体制で数日かかりましたのでタイムチャージがその分、必要になりました。
ほかにも、依頼者と調査対象である配偶者が別居中であるご依頼では、依頼者からの事前情報が期待できないため、調査に時間がかかりその分、費用が必要になりました。
なるほど。よくわかりました。浮気・不倫調査の費用は対象者の行動パターンや、それを依頼者がどの程度把握しているかにもよって大きく異なってくるということですね。
はい。ですので、まずは事前に見積もりをご依頼ください。
お話をお伺いしてシミュレーションした金額をご提示いたします。最初にも申し上げましたが、必要経費などは探偵社によって異なるところがあります。
適正な料金でご利用いただくために、いくつかの探偵社で合い見積もりを取られることをおすすめします。
ありがとうございました。