もしも社内不正疑惑がある場合、どうすれば問題が解決できるのかわからなくて悩むのではないでしょうか。疑惑はあっても確たる証拠がなかったりこれ以上噂を広めたくないなど悩みは尽きません。そこで、20年以上の探偵歴を誇るプロの現役探偵にインタビューを行いました。社内不正疑惑がある場合の対応についてお話を伺います。
よろしくお願いします。
こちらこそよろしくお願いします。
まず最初にお聞きしたいのが、社内不正の種類についてです。社内不正には具体的にどんなものがあるのでしょうか?
社内で起こった不正のすべてが対象ですね。たとえば横領や背任行為、競合や下請けとの癒着、社員の素行不良による風評被害などがあります。他にも最近話題のパワハラやセクハラなどのハラスメント行為、管理している個人情報の流出なども社内不正に含まれるといえるでしょう。
事件としてメディアで報道されるケースもありますから、一般の方にとっても身近ですね。
規模に関係なくどのような会社でも、社内不正は起こる可能性があります。また、社内不正は対応が決して簡単ではありません。そのため、社内不正に直面しても、なかなか行動を起こせないケースがよくあります。結果的に状況が悪化し、解決するのがより難しくなってしまうのです。
確かに一般の方では社内不正にどう対処すれば良いのかわかりませんよね。プロの探偵はどのように対応していくのでしょうか?
やみくもに調査しても社内不正の問題は解決しませんので、まずは状況の把握から始めます。社内不正の全体像をつかみ、誰が関わっているのかを突き止めます。事実関係を明らかにしないことには、前に進みようがありませんよね。事実を客観的に把握する初動対応が、問題解決への一番の近道だと考えています。
まずは初動対応が大切ということですね。他に重要なことはありますか?
社内不正の問題を解決するには、証拠が非常に重要です。物的証拠はもちろんですが、関係者の証言を録音した音声データなども残しておくことが大事です。そうすることで問題を迅速に解決できますし、それ以上被害が拡大するのを防げます。証拠は問題を完全に解決するために必要不可欠です。
なるほど。証拠があれば言い逃れできませんよね。問題解決のチームはどのように組まれるのでしょうか?
チームは最少人数で編成します。社内不正が起こっていることを、多くの社員に知らせる必要はありませんよね。問題を知る社員を増やせば、情報漏洩のリスクが高まります。噂が広まれば風評被害を受けますので、最少人数で無駄なく解決する方針です。
わかりました。では、どのように行動して問題を解決するのでしょうか?
迅速な問題の解決を目指しますが、軽率な行動は慎みます。社内不正の当事者に接触して話を聞くのは、確たる証拠をつかんでからです。もしも証拠がない段階でコンタクトを取ったら、証拠を隠滅されたり偽装工作されてしまうかもしれません。そうなれば言い逃れを許しますので、必然的に問題の解決が遅れてしまいますよね。証拠をつかむために意図的に接触しないこともあります。
あえて接触しないこともあるんですね!決定的な証拠をつかんだらどうするのかを教えて下さい。
決定的な証拠をつかんだら、自ずと社内不正の全貌が明らかになりますよね。その段階までくればもう待つ必要はありませんので、当事者への接触を試みます。場合によっては刑事告発の準備をしたり、損害賠償の請求について具体的に検討していきます。証拠が肝なのでもちろん細心の注意を払って保全に努めますし、パソコンを解析することもあります。当事者への対応や処分を積極的に進めていきます。
実際に今までどのような社内不正の問題を解決したのでしょうか?
さまざまな問題を解決してきました。たとえば大企業の幹部社員と下請け企業との癒着問題を調査し、解決に導いたことがあります。依頼を受けて幹部社員の行動を調査したところ、下請け企業から過剰接待を受けていたことが判明しました。最初は土日だけに絞って行動を追っていたのですが、それだけでは決定的な証拠がつかめませんでした。そこで、平日もスケジュールに加えて徹底的に調査したのです。その努力が実り、行き過ぎた接待の証拠をつかみました。幹部社員は会社を去ることになってしまいましたが、癒着問題は解決しました。
ドラマのような展開が現実でもあるんですね!驚きました。他にもありますか?
これも大企業の幹部社員の話になるのですが、社内リークを受けて取引先との金銭的な癒着を暴いたケースもあります。その幹部社員は秘密の隠し口座を開設していて、取引先から金銭を受け取っていたのです。不正をする際、自分が給与を受け取る口座を使用するケースはほとんどありません。もしもメイン口座を使用したらバレやすいですよね。後ろめたいお金を受け取るために隠し口座を開設するわけですが、該当する口座を突き止めて記録を照会すれば社内不正の決定的な証拠になります。隠し口座は横領でも使われることがありますので、見つけたら入念に調査します。
隠し口座の存在は知りませんでした。貴重なお話ありがとうございます。もしも社内不正の相談をしたい場合はどうすれば良いのでしょうか?場合によってはまだ疑惑を抱いている段階で、詳細な情報は伝えられないこともあると思うのですが。
まずはお電話で気軽に相談していただきたいです。相談への対応、調査の提案、見積もりまでは無料で対応させていただきます。まだ疑惑を抱いたばかりで探偵に依頼するかどうか決めかねている場合でもまったく問題ありません。うかがった内容をもとに、ベストの提案をさせていただきます。
とりあえず相談するだけでも良いのですか?
たとえば簡単な調査などご依頼者様自身で試せそうなことがあれば、代金はいただかずにアドバイスだけさせていただきます。それで解決したら依頼する必要はありません。まずは気軽に頼っていただければと思います。
それなら気軽に相談できますね!もし調査の提案をしていただいたら、その後の流れはどうなりますか?
もちろんすぐに答えを出す必要はありません。調査の提案を社内に持ち帰り、担当者とじっくり相談して依頼するかどうかを決めてください。調査のためにどんな情報が必要なのかも、あらかじめお伝えします。もし依頼を前向きに考えていただける場合は、準備を進めていただけると助かります。見積もりに納得いただいて依頼される場合は、契約手続きに入ります。
契約して調査になった場合と、調査終了後の対応についても教えて下さい。
調査の進捗状況は随時報告いたしますので安心してください。状況次第ですが、調査方法を臨機応変に変更することもあります。また、弁護士などの専門家とも連携を図りながら、問題の解決を目指していきます。調査が終了した後も、できる限りサポートいたします。弁護士などの紹介もしています。
ありがとうございました!最後にメッセージをお願いします。
社内不正は意外と身近な問題です。問題の性質上社内で抱え込んでしまうケースが多いですが、手遅れにならないよう早めに相談することをおすすめします。まずは電話相談だけでも構いません。親身になってアドバイスさせていただきます。困った時は、弊社まで一度お問い合わせください。
※企業調査専門サイトでも社内不正について詳しく解説しております「企業調査ドットコム」