人探しは手がかりを元に糸をたぐっていく作業です。どんな方法で探すにしても、手がかりは重要で、質や内容はもちろんですがそれをどう活かすかが大切です。
こちらでは、人探しに必要な手がかりとその活かし方、整理の方法について現役探偵が解説しています。
どんな手段で人探しをするにせよ確実に見つけ出すための重要なポイントを掲載していますので、ぜひ最後までお目通しいただき、お役立てください。
目次
人探しで必要な手がかりとは
人探しの目的はさまざまです。家出や失踪した家族を探すケースや、過去に関わった人物、何かの理由でどうしても見つけなければならない相手を探したいなど。どのようなケースであっても、その人を見つけるにはまずは手がかりを集めることが第一歩です。
人探しで必要になる手がかりには次のようなものがあります。それぞれについてポイントと共にみていきます。
こちらを確認しながら探したい相手について思い出してください。
氏名
探す相手の氏名については、本名やフルネームはもちろん、ニックネームや源氏名など別の名称があるならそれらも手がかりのひとつになります。わかれば旧姓も控えておきましょう。
ハンドルネームやアイコンの名称がわかるなら、ネット情報を得る上での手がかりになる可能性があります。
住所
わかっている最後の住所情報や、過去の住所をリストアップしてください。はっきりとした住所がわからない場合は、最寄り駅や近くにある施設などでもかまいません。
「○○の近くに住んでいた」などの情報があればそれもひかえておくとよいでしょう。
勤務先・卒業校
学校や仕事にまつわる情報があれば、それが手がかりになります。
勤務先や職業については、はっきりとわからなくても「建築関係」「医療に関する仕事」など、わかっている情報だけでもかまいません。既に退職した職場や、卒業校がわかればそれも手がかりになります。
家族構成や出身地
探したい相手の家族構成や出身地はわかるでしょうか。
配偶者や子ども、親兄弟がいるなら、その人について勤務先や学校、習い事がわかればそれを思い出しておきましょう。情報は別居の親兄弟のものであっても有益です。
出身地がわからない場合には、方言が手がかりになることもあります。
その人にまつわるエピソード
探したい相手のエピソードも大切な手がかりになります。
過去に聞いた話の内容や、その人が行ったことのあるお店、行きつけの飲食店など。好きな食べ物や興味を持っていることがわかればそれも思い出しておきましょう。
趣味や嗜好は行動パターンに深く関係しますので人探しを行う上で重要です。
交友関係も重要な手がかり
誰とどんな風に付き合っていたのか、またどんな知り合いがいると話していたでしょうか。当人の交友関係がわかればそこから、居所を探す手がかりが得られる可能性があります。
交流のあった相手について正式な名前がわからなくてもかまわないので、リストアップしてみてください。
本人や関係者の写真
本人の写真は、顔がはっきりわかるものと全身がわかるものを準備しておくとよいでしょう。写り方や服装によって印象がちがうこともありますので、できれば複数枚あるのが理想です。
友人や会社の関係者と写っている写真があれば、それも手がかりになります。
手がかりの整理の仕方
先に挙げた手がかりを思い出しながら、ノートやパソコン、スマートフォンのメモに記しておきましょう。
思い出したときにすぐに追記できるようにしておくことをおすすめします。
人探しの方法
人探しの方法は3つあります。
- 自力で探す
- 警察に頼る
- 探偵に依頼する
緊急性があったり、探す相手が未成年の家族である場合は、まずは速やかに警察に届け出てください。それから先は警察の判断によって対処されます。
事件性がない場合や、個人的な理由による人探しでも警察を頼ることはできますが、そのケースでは警察が積極的に動くことに期待できないでしょう。そこで、自分で探すか探偵に依頼するかのいずれかになります。
自分で探すのが難しかったり、できるだけ早くみつけたいのであれば、早い段階で探偵に依頼することをおすすめします。
自分で新たな手がかりを見つける方法
自力で新たな手がかりを見つける方法には次のものがあります。
- 知り合いへの聞き合わせ
- 関連箇所への問い合わせ
- インターネット検索
探したい相手の交友関係がわかっているなら、その周辺で尋ねてみたり、本人が関係していた職場やお店などに聞き込んでみるのも良いでしょう。そのときは、録音機を使うなど後で確認できる方法をとっておくと役立つことがあります。
インターネットを使った場合、探したい相手の年齢や環境によっては有効な手がかりが得られる可能性があります。
自力での手がかり探しは慎重になるべき理由
自分で人探しを行うと、気持ちがはやってそれ以外のことに目が向かないことがあります。調査に不慣れな人の自力による手がかり集めは思わぬリスクがありますので、そのことを頭の片隅においておくと安心です。
ここからは、手がかりを探すときのリスクについてみていきます。
探していることが本人や他者にバレる
知り合いや関連箇所に聞き合わせをすれば、当然ですがあなたがその人を探していることは相手に知れてしまいます。そのことで探している当人が、その後、元の生活に戻りにくくなる可能性があります。よって、探している相手が家族や近しい関係者であれば、聞き合わせには慎重になるべきでしょう。
また、相手が意図的に姿を隠しているケースであれば、こちらが探していることが相手にわかると、逃げられることや、何か先手を打たれることもあります。
危険な相手や場所に行き着く可能性
聞き込みする相手や、行った場所が必ずしも安全で親切であるとは限りません。普段、交流のないタイプの相手や、問題のある場所にはさまざまなリスクがつきものです。
探したい相手のためと思う気持ちはわかりますが、そこにつけ込まれる可能性もあるので、くれぐれも注意して行動する必要があります。
真偽の見分けが難しい
人からの情報にしろ、インターネットの情報にしろ、それが必ずしも本当の情報なのかどうかはわかりません。嘘の情報でなかったとしても、仲介者のバイアスがかかって微妙にゆがんだ情報になっていることもあります。
探したいという思いが先行することで、余計に真偽の見分けがつきにくくなりますのでご注意ください。
本気で見つけたいなら探偵に依頼すべき理由
相手を本気で見つけたいと思うなら、探偵に依頼することも検討する価値があります
自力でとりかかったもののうまくいかず、時間が経過したり、周辺をかき回したりすれば探し出すのが困難になります。そうなってから探偵に頼むことも可能ですが、できるだけ素早く探したいなら早い段階で探偵を頼ると良いでしょう。また、手がかりがまったくないケースなどでも探偵に相談することで糸口がみつかることがあります。
探偵は人探しのプロです。プロにはプロのノウハウがありますから、調査にあたっては、デメリットやリスクを抑えて、より質の良い手がかりをつかみます。
また、第三者の視点で改めて事情や手がかりに触れることで、当人では気づかなかったことが見えてくることもあります。
探偵を利用することで、自分で探す手間と費用を省くことができるのも大きなメリットです。
探偵に手掛かりを渡すときのポイント
探偵に調査依頼するときは、その人を探す事情と共に、わかっている手がかりについてお話ください。
そのときには、できるだけわかりやすく、わかっていることを全て話すことで調査はスムーズに進みます。
中には、これは調査には関係ないと自分で判断してしまわれる方もありますが、関係ないかどうかの判断は探偵に任せる方が失敗がありません。
調査対象者が家族や近い関係の相手である場合は、依頼者や家族の許可を得て、当人の自宅の部屋や持ち物から直接手がかりを探すこともあります。
もちろん、望まないことや触れられたくないことについて無理に何かをお願いすることはありません。また、調査で知り得た情報を外部に漏らすようなことは絶対にありません。
探偵は、依頼された方の目的を遂行すべく全力でサポートします。
まとめ
人探しの手がかりとなりうるものやその整理の仕方、注意点などを現役探偵が解説しました。
冷静なときにはわかっていることでも、問題を抱えているとうまく進められないこともありますので、確認しながら行動することをおすすめします。
人探しにおいて手がかりは重要です。できるだけ速やかに探したい相手がみつかるよう、こちらのページがお役に立てれば幸いです。