子供の家出は珍しいことではありません。ただし、それが長引けば大きな問題に発展することもありますので、もしもの場合には適切かつ速やかに行動することが望まれます。
今回は、子供が家出したときに親はどのように行動するべきかについて、現役探偵が解説します。
年頃の子供を持つ親が気にかけておきたいことについても記載していますので、ぜひ最後までお目通しください。
目次
未成年の子供の家出は速やかに警察に届け出を
子供の家出に気づいたら、まずやるべきことは警察への届け出です。
友達や親類の家にいるなど、居場所が明らかな場合を除いて、できるだけ速やかに警察に相談して、その上で子供が行きそうなところを探してみるなど、できることから順番に行っていきましょう。
一般的な家出人について、基本的に警察が捜査を行うことは望めませんが、万が一、事件や事故に巻き込まれた場合に備えて届け出をしておくことは大切です。
また、13歳以下の子供であれば、特異行方不明者として警察の捜査対象となりますので、必ず警察に相談してください。
家出した子供はできるだけ早く見つける必要がある
家出した子供はできるだけ早く見つけることが大切です。いなくなってからの時間が長くなるほど、事件に巻き込まれる可能性や、望ましくない相手と関係してしまう可能性が高くなるからです。
女子であれば、不純異性交遊の危険も考えられます。
親としては非常に心配ですが、ここでやみくもに行動したり感情が先走ってしまうと、子供との関係や、子供の気持ちをこじらせる可能性があります。
慎重かつ速やかに行動する必要があるでしょう。
子供の家出の対処で気をつけること
親にとって子供の家出は一大事です。穏やかな気持ちではいられませんが、冷静に行動することが大切です。
子供の家出の対処で気をつけることについてみていきます。
子供を優先し帰ってきた後のことを考えて行動する
子供が家出したときに、何よりも優先すべきはできるだけ早く見つけることです。ですが、同時に子供が帰ってきたあとのことを考えることも大切です。
多くの場合、子供の家出は一時的なもの。ここで騒ぎを大きくすると、子供が帰ったときに日常生活に戻りづらくなります。親類や学校関係者、子供の友達や近所の人などに知れることで、子供の今後の生活に支障が出ることも考えられます。
家族だけでは探し出すのに不安があったとしても、本当に親身になって捜索の協力をしてくれる人以外には、知らせない方がよいと考えることもできます。
そのあたりのバランスを考えて、適切に対処するように心がけましょう。
自分や子どもを責めずに捜索に専念する
子供のトラブルに直面すると、その理由を親自身や子供に求めて考えすぎることがあります。また、悪い想像をして気持ちが落ち着かないこともあるでしょう。
確かに、今回の家出について理由を把握することは大切ですが、それは優先事項ではありません。ましてや、まだ起きていない心配ばかりしても意味がありません。
それよりもまずは、子供の行方を捜さなければなりませんので、自分や子供を責める気持ちは抑えて捜索に専念してください。
家出した子供を自力で探す方法
家出した子供を探す方法は、自力で行うかプロに頼むかのいずれかの方法をとることになります。まずは、自力で子供を探す方法について解説します。
行動範囲を探す
まずは子供の行動範囲を探すことになります。学校や塾の周辺にある行きそうな場所や、友人の家など。子供の友達に尋ねるときは、大げさにならないよう上手に対処してください。
子供のパソコンやタブレットが見られるなら、検索履歴を確認するのもひとつです。遠方の知人や親類がいる場合は、路線検索の履歴も確認しておきましょう。
同時に、子供のスマートフォンや携帯電話に、連絡するようにメッセージを残すことも大切です。返事や確認記録がなかったとしても、後で何かの手掛かりになる可能性もありますので、定期的に連絡しておくことをおすすめします。
協力者に力添えを頼む
家出した子供捜しは簡単ではありません。
特に当事者である親は、体力だけで無く精神的にも疲弊しますので、できるなら協力者がいると心強いもの。可能であれば、信頼できて行動力のある人に協力をお願いしても良いでしょう。
子供の家出はできるだけ大事にしない方が望ましいのですが、その一方で人探しは人手がある方が解決の可能性が高まります。
探偵に家出した子供捜しを頼むタイミングとメリット
子供とはいえ連絡のとれない人を探すのは難しいのが現実です。そんなとき相談や活用を検討したい存在が探偵です。探偵に家出した子供捜しを頼むタイミングとそのメリットについてみていきます。
探偵に子供探しを依頼するタイミング
既に記載している通り、家出した子供はできるだけ速やかにみつけることが重要です。時間が経過すれば、その分、見つかる可能性が下がり同時にリスクも上がります。
そう考えると、探偵への依頼はできるだけ早く行う方が良いでしょう。もちろん、時間が経過していたとしても、探偵に依頼した方が自力で探すよりは早く見つかる可能性は高まります。自分たちで探してみたけれど見つからなかった場合にも、迷うよりもまずは探偵に相談してみることをおすすめします。
また子供の状況や性格によっては、いち早くプロに任せるのが望ましいケースがあります。そのケースとは、
- 子供が悩みを抱えている
- 友達が少ない
- 良くない仲間がいる
- 真面目
- 過去に自殺未遂などの行動をしたことがある
などが挙げられます。
特に悩みについては、大人からみればたいしたように思えなくても、子供本人は深刻に考えていることがありますので注意してください。
探偵に依頼するメリット1:誰にも知られずに子供を探すことができる
探偵に家出した子供探しを依頼するメリットのひとつは、家族以外に知られずに捜索できる点です。
大人からすれば、まずは子供を見つけることが大切ですから、なりふり構わず協力を仰いで探したいところ。ですが、子供にしてみれば、家出したことを誰彼なく知られるのは面白いことではありません。
場合によっては、普段の生活に戻ってからの友人関係に支障を来したり、親戚や近所の人に知られていれば、そのことで何か言われることもあります。
また、学校であれば、家出が知れることで今後の対応で何かと不利になることもありえます。
その点、探偵の捜索であれば知り合いに子供の家出がバレることはありません。先々のことを考えると、家族以外に知られずに捜索できることは大きなメリットです。
探偵に依頼するメリット2:第三者が介入することで冷静でいられる
探偵を入れることで、冷静に子供探しができます。
子供のトラブルは家族内では大事です。そのことばかりを考えることになり、悪い想像をしてしまったり、将来を憂うこともあるでしょう。
そこにプロである第三者探偵を挟むことで冷静さを取り戻すことができます。探偵・調査員はたくさんの事例をみていますので、経験則と職業勘を元に客観的に判断して捜索に挑みます。親御さんのお気持ちに寄り添いつつ、適切に動く様子をご覧になれば、ご安心いただけることもあるでしょう。
プロの先導があるかないかで、気持ちがずいぶん違ってくるケースも多いのです。
探偵に依頼するメリット3:子供にコトの重大さをわからせられる
子供の性格や年齢にもよりますが、家出したことの重大さをわからせることが、今後の家出や問題行動の抑制になることがあります。
直接、子供を叱ったり諭すこともその手段ですが、中にはそれに反発する子供もいるでしょう。それよりも探偵に探してもらったという事実のほうが、コトの重大さや親がどれほど心配したかという気持ちが伝わることがあります。
探偵に家出した子供探しを頼むデメリット
探偵に家出した子供を探してもらう場合のデメリットですが、それはお金がかかることです。
調査には一定の費用がかかりますので、それをデメリットとみることができます。
子供探しの調査依頼の流れと準備したいもの
家出した子供の捜索を探偵に依頼する場合、まずはメールや電話で連絡して相談してください。すぐに動いた方がよいケースなどは、依頼者さまの事情によって電話でお話を伺うこともできます。
ご事情を元に、捜索プランとお見積もりを作成しますので、こちらに納得すれば契約して調査開始です。
契約はその場でする必要はありませんが、家出人捜索など急ぎの事案であれば、あまり時間をおくことはおすすめできません。
捜索依頼時には、子供の氏名、年齢、学校や職場の名称と住所、顔のはっきりわかる写真(データでも可)が必要です。
普段お子さんが使用しているパソコンなどがあれば、手掛かりがあるかもしれませんので、それをお持ちいただいてもよいでしょう。ご相談時に、お子さんの性格や最近の様子を伺うことがありますので、できるだけ丁寧にお話ください。
探偵に調査を頼むときのコツ
インターネットなどで調べると、探偵社はたくさんみつかります。この際、子供を探すときは地域に強い地元の探偵社に依頼することをおすすめします。
大手の探偵事務所はネット広告に力を入れているため、その地域に拠点を持っていなくても上位に表示されることがあります。大手が悪いわけではありませんが、家出した子供を探すなら、できるだけ地元に強い小回りの利く探偵社が向いているといえます。
また、子供の家出は非常に繊細な問題ですので、家族の事情に配慮して寄り添いながら対処してくれる探偵であれば、より望ましいでしょう。
繰り返す子供の家出を甘く見てはいけない
子供の家出は場合によっては繰り返すことがあります。それは、子供からのサインであったり、問題のきっかけになることも。
子供の家出だからといって甘く考えずに、今後について対策しておくことが大切です。できるなら、もしもの場合に助けてくれる協力者がいれば安心です。
子育ては思いがけないことの連続ですが、常日頃から子供の行動を気にかけることが、もしものときにも役に立ちます。
まとめ
子供が家出したときに、親としてどう行動すべきかを現役探偵が解説しました。
ある程度の事情がわかるケースであれば、親が自力で子供を探すのもひとつの方法です。しかし、どう探せば良いのかがわからなかったり、心配の種があるなら、できるだけ速やかに探偵に依頼することをおすすめします。
家出した子供は極力早く見つけることが大切です。探偵はそんなときの大きな味方になります。
まずは無料相談を解決の糸口にお役立てくだされば幸いです。