夫や妻に不倫の疑いがある。でも、思い過ごしかもしれない。
そんなときこそ、信頼できる探偵社に調査を依頼し、真相を明らかにすることをおすすめします。早い段階で不倫の事実を知り、確認をすることで、夫婦関係を再構築できる可能性が高まるからです。本記事では再構築を成功させるポイントや難しいケース、不倫調査を探偵社に依頼するメリットなどについて解説します。
目次
不倫問題があった夫婦の再構築が可能なパターン
夫婦関係を再構築するには、不倫をした側が心から反省し、夫婦とも「もう一度やり直す」という強い意志を持つことが第一歩になります。もちろん、再構築は簡単な道のりではありません。怒りや悲しみ、後悔に正面から向き合う長い旅路となるでしょう。
ここからは、夫婦関係の再構築が可能なのは、どのようなパターンなのかを見ていきましょう。
夫・妻への愛情が残っている
不倫をしたパートナーを許すことは、口で言うほど簡単ではありません。裏切られ失いかけた愛情を立て直すより、嫌いになるほうが楽だと思う人もいます。
急いで結論を出そうとせず、ご自身の感情を静かに見つめてみましょう。落ち着きを取り戻した後で「もう一度パートナーを信じたい」という気持ちが芽生えたら、そのときが夫婦関係を再構築するタイミングです。
相手が不倫を悔いて誠心誠意謝罪している
不倫をされてしまった側には、どうしてもパートナーへの不信感や拒否感が芽生えます。それはとても強烈で、謝罪だけで消えるものではありませんが、夫婦関係を再構築する際に、不倫をした側の反省は絶対条件です。パートナーが誠心誠意の謝罪をしているのなら、信頼関係を築き直せる可能性があります。
パートナーの話を聞くことは、今後の対応を模索するヒントになります。怒りや不信感をいったん抑えて、耳を傾けてみましょう。
再構築に時間がかかると覚悟ができている
一度は崩れた信頼関係を取り戻すのは、容易なことではありません。裏切られてしまった側には、根強い嫌悪感や不信感が残るものです。心にこびりついた負の感情を払拭するには、長い時間がかかります。
どれくらいの時間が必要かは、人によって異なります。関係が落ち着くまでは、お互いに不倫の事実を思い出し、穏やかに過ごせない時期もあるでしょう。しかし長い時間が必要だと覚悟を決め、どんな荒波も乗り越えると腹をくくれば、再構築の可能性はぐっと高まります。
お互いにしっかりと話し合える関係性を保てている
夫婦関係の再構築とは、信頼関係をつなぎ直すことです。だからこそ、本音で話し合う必要があります。
・どうして不倫に至ってしまったのか
・今後どのような夫婦を目指していくのか
・いま思っていることは何か
この他にも、様々な問題があることでしょう。ひとつひとつ、本音でしっかりと話し合える関係性があり、相手が心を開いていると感じられるなら、再構築は可能です。
夫婦関係を再構築するメリット・デメリット
パートナーの不倫を知った直後は、どうしても冷静さを失いがちです。ショックと悲しみや怒りのあまり、解決方法は離婚一択と思い込む方もいます。
しかし、離婚には大きな精神的労力と困難を伴います。感情だけで結論を出さず、怒りや衝撃が落ち着いてから、再構築のメリットとデメリットを考えてみましょう。
メリット|経済的に不安を持たずにすむ
当然のことながら、離婚を選択すると世帯が分かれます。これまでは協力し合えた、生活費などの経済的な事情も、離婚後はそれぞれが解決しなければなりません。
厚生労働省「令和3年度 全国ひとり親世帯等調査の結果」によると、ひとり親世帯の約89%が母子世帯となっており、一方で、母子世帯における母自身の平均年間収入は272万円※となっています。ひとり親世帯に対する政府や自治体の支援があるとはいえ、決して十分な金額とは言えません。
また、世帯の働き手が1人しかいなければ、病気やけがなど、不測の事態への対応も難しくなります。夫婦関係を再構築することは、経済的な部分を含め、協力関係を再構築することでもあるのです。
※参考:厚生労働省「令和3年度 全国ひとり親世帯等調査結果の概要」
メリット|周囲に不倫を知られずに暮らせる
離婚という選択は、生活の大きな変化を伴います。親兄弟から親戚、会社の同僚や友人に連絡をするなかで、離婚の原因を訊かれることもあるでしょう。場合によっては、勝手な噂や憶測が独り歩きをするかもしれません。
一方で夫婦関係を再構築する道を選べば、不倫について誰にも話さずに済みます。他人に辛い言葉をかけられたり、噂話の種にされることも避けられるのです。
メリット|子どもに辛い思いをさせずにすむ
不倫発覚後、離婚か再構築かの結論は夫婦のみならず、家族全員の問題になります。子どもにとって、両親の離婚や別居は、父か母と別れて暮らすことを意味するからです。
夫婦関係の再構築を選択すれば、子どもにそのような辛い思いをさせずに済みます。「子はかすがい」ということわざがあるように、子どもの存在が再構築の手助けになることもあるのです。離婚を選ぶかどうか悩んだら、子どものために結論を先延ばしにするのもひとつの手段です。
デメリット|夫・妻に対して不信感が残る
もう一度、夫婦で協力し合いながら暮らすと決めても、一度芽生えた不信感は拭いきれないものです。「不倫をされた」という心の傷は深く、簡単に癒えるものではありません。
どんなに時間が経っても、ふとしたことで不信感がうずくタイミングがあります。それが表に出てしまうと、不倫してしまった側が「いつまで引きずるんだ」と苛立つこともあるでしょう。夫婦関係を再構築するには、消えることがない不信感も含めて、相手を受け入れる覚悟が必要なのです。
デメリット|再構築にかなり時間がかかる可能性がある
時間をかけて育んだ信頼関係も、壊れるときは一瞬です。そして、壊れた信頼関係を再び築くには、さらに多くの時間が必要になります。それほど、信頼関係とは脆いものなのです。
また、時間をかけて夫婦関係の再構築に取り組んでも、上手くいくとは限りません。お互いに気を遣い、心の痛みをこらえながら時間を重ねて、結局は離婚を選ぶこともあり得ます。夫婦関係を再構築する道を選ぶなら、時間をかけてじっくり取り組むと腹をくくりましょう。焦りは禁物です。
デメリット|不倫の再発を想像して心が安定しなくなる
不倫をされてしまった側の心には「パートナーが同じ過ちを繰り返すのではないか」という不安が付きまといます。夫婦関係を再構築できたとしても、過去を消すことはできないからです。
不倫をした側が猛省して、二度としないと固く誓っていても、心を取り出して見せることはできません。だからこそ、たとえば残業や休日出勤を疑われたとしても、仕方がないと割り切る寛容さが必要です。信頼を再構築するのは大変ですが、不可能なことではありません。不安定な心をそのまま受け入れて、できるだけおおらかな気持ちで過ごしましょう。
夫婦関係の再構築を成功させるポイント
夫婦関係の再構築には、成功させるためのポイントが存在します。不倫という大きな危機を乗り越えるためには、再構築のポイントを理解し、それに基づいた工夫が必要です。
不倫の話題を出さない
夫婦で過ごしているときに、不倫の話題は厳禁です。言葉に出てしまうと、不倫されてしまった側は裏切られた痛みを、不倫した側は罪悪感を思い出すからです。
不倫のシーンが出てくるドラマや映画を観たり、有名人の不倫報道に触れたりすることも、できる限り避けるべきです。相手が不倫を思い出さないよう努めることも、夫婦関係の再構築に欠かせない、思いやりの一部だといえます。
お互いの予定を共有する
再び信頼関係を築くまでは、夫婦それぞれの予定を共有することも一案です。仕事や用事で離れているときも、お互いが何をしているか把握できれば、不安感は抑えられます。
スケジュールを共有することで、束縛されているような気持ちになるかもしれません。しかし、一度崩れた夫婦関係の再構築は困難を極めます。関係が安定するまでは「相手に不安感を与えないこと」を最優先に考えましょう。
会話する時間を増やすよう意識する
夫婦関係を再構築するには、会話の時間を増やすことがとても大切です。不倫が発覚した直後は、顔を見るのも嫌な心境に陥りがちですが、お互いを無視するのは禁物です。
心の中を直接見せることはできませんが、言葉を通じて気持ちを伝えることはできます。逆に考えると、話さなければ何もわかり合えないのです。重い話が苦痛なら、今日の出来事を報告するだけでも構いません。会話自体が気まずい場合は、時間ごとのあいさつから始めるのも良い方法です。
スキンシップを徐々に増やす
崩れてしまった夫婦関係をつなぎ直すには、スキンシップの機会を持つことも大切です。お互いの体温を感じ合っているうちに、冷えた関係や心が少しずつ温まっていきます。
「不倫をしたパートナーとスキンシップを取るなんて」と、抵抗感を覚えるかもしれません。まずは、小さな触れ合いからで大丈夫です。キッチンに並んで食器を洗う、おはようと言いながら肩に触れるなど、無理のないところから始めましょう。手をつなぎたくなる頃には、再構築後の夫婦像が見えてくるはずです。
子どもを加えた家族の時間を増やす
夫婦の時間がぎくしゃくしていても、子どもが加われば雰囲気が和らぎます。「子はかすがい」であると同時に、夫婦以外の誰かが一緒にいることで、緊張感を抑えられるからです。
子どもがいれば「夫婦」と同時に「家族」という単位が存在します。家族関係を温めることで、夫婦関係にもぬくもりが伝わっていきます。家族がいることは、離婚ではなく再構築を選ぶ理由のひとつです。2人でいると緊張感を覚えるなら、家族の時間を増やすところから始めましょう。
お互いに至らないところがなかったか振り返る
どうして今回、不倫という事態になってしまったのか。夫婦関係の再構築を始めるなら、不倫をした側もされた側も、しっかり考えてみる必要があります。
夫婦間のコミュニケーションが図れていたか、家事の分担は適切だったか、お互いに思いやりを持っていたか。いずれも再構築に必要なことです。2人で話し合いながら振り返っても良いですが、辛くなってしまうなら、それぞれが1人で考えても構いません。まずは、しっかりと自分自身を振り返ることが大切です。
将来の家族像を前向きにイメージする
努力には「目標」が必要です。夫婦関係の再構築という努力を始める際も、将来の家族像をしっかりとイメージして、それを目標に頑張っていきましょう。
典型的なのは、進学や結婚という節目を迎える子どもを夫婦で見守っている姿です。まだ子どもが小さいなら、学校行事や家族旅行のイメージはいかがでしょうか。大きい子どもがいる場合は、孫を想像するのも効果的です。
夫婦関係を再構築する時にしてはいけないこと
夫婦関係の再構築には「タブー」も存在します。些細に思えるようなことが、パートナーの胸を締め付けるかもしれません。人の心は繊細なのです。相手に対する思いやりがあれば、次のようなタブーは防げます。夫婦関係を再構築するなら、温かい気持ちをもつことが基本です。
話を蒸し返す
2人で話し合った結果「もう一度やり直そう」と決めたなら、不倫の話を蒸し返すのはやめましょう。不倫をしてしまった側の罪悪感や、された側の心の傷をえぐるに等しい行為だからです。
パートナーの不倫は、トラウマになるほど衝撃的な出来事です。その痛みを思い出し、何度も責めたくなるのは自然なことですが、夫婦関係の再構築には悪影響を及ぼします。話を蒸し返したくなったら、落ち着くまで1人で過ごしたり、別なことで気を紛らわせたりするのも良い方法です。
相手に対してそっけなく接する
夫婦関係を再構築すると決めたなら、相手に対してそっけなく接するのはNGです。前述のとおり、やり直すためには会話の時間が必要になります。どちらかがそっけない態度を取ってしまうと、話しかけること自体が難しくなってしまうのです。
不倫の事実が許せなかったり、過去は変えられないと開き直ったりすることもあるでしょう。しかし夫婦関係を再構築するには、マイナスの感情を抑えることも必要です。そっけない態度を取りたくなったら、逆転の発想で笑顔を作るのがおすすめです。
激しく束縛して不信感をあらわにする
「再び不倫をされるのでは」「相手も不倫をするのでは」という不信感から、パートナーを束縛するのは逆効果です。束縛という行為は、相手を精神的に追い込んでしまいます。
不倫の事実を消すことはできないため、時にはパートナーがスマートフォンを見ているだけで、不安が心をよぎることもあるはずです。しかし、崩れてしまった絆をつなぎ直すことは、もう一度相手を信じることでもあります。束縛ではなく、お互いが不安にならない方法を探していきましょう。
不倫を食い止めるための方法
夫婦関係の再構築には、安心感が必要です。お互いを信じる気持ちを持ちつつ、不倫再発の防止策を考えておくと、不安な気持ちが楽になります。
ここでは、不倫を食い止めるための方法を見ていきましょう。大袈裟なものではなく、小さな約束事ばかりです。
夫婦間の決まりを作る
お互いが安心できるルール作りは、夫婦関係の再構築にとても有効です。約束を守ることで、パートナーの安心感と信頼が深まります。
残業や出張時の連絡方法と頻度、飲み会を切り上げる時間など、様々なルールが考えられます。職種やそれぞれの事情に応じて、お互いの不安を解消できる決まり作りが大切です。
スケジュールを把握する
夫婦間でスケジュールを共有し合うことも、信頼関係の安定につながります。この日は出張、この夜は飲み会とわかっていれば、もともとの予定だからと安心できるのです。
パートナーのスケジュールに疑問点があれば、あらかじめ確認するのが効果的です。納得のいく答えを得られれば、相手を気持ちよく送り出すことができます。スケジュールの共有は束縛ではなく、マナーのひとつと考えましょう。
コミュニケーションを密にとる
どのような人間関係でも、コミュニケーションは基本です。お互いにあいさつや会話を心がけ、同じ時間を過ごすことは、夫婦関係を滑らかにしてくれます。
夫婦で過ごす時間が快適なら「この関係を壊したくない」という気持ちが生まれます。その思いは、不倫の誘惑や衝動を和らげてくれるはずです。
相手への思いやりを忘れない
お互いに思いやりを持つことは、夫婦関係を再構築する最善の方法です。思いやりは、相手を傷つけないようにしようという「気遣いの心」も育んでくれます。
わだかまりが消えなくても、相手が思いやりある行動を取ったときは、素直に感謝を口にしましょう。ありがとうの言葉を伝えることは、思いやりを返すことでもあります。
夫婦の再構築が難しいケース
残念なことに、どんなに片方が夫婦関係の再構築を望んでも、パートナーの同意が得られないケースが存在します。一度崩れた信頼関係を回復するのは、時間も労力もかかることです。不倫とは、それだけ大きな代償を求められる行動なのです。
DVやモラハラがある
不倫した側が開き直って、DVやモラハラに走ってしまうと、夫婦関係の再構築はほぼ不可能になります。不倫されてしまった側が、暴力的な言葉で責め続けた場合も同様です。
もし不倫の発覚以前から、DVやモラハラが存在していたなら、再構築どころではありません。今までの我慢と不倫問題があいまって、一気に離婚へと発展する可能性が高まります。夫婦関係の再構築に、最も大切なのは思いやりです。DVやモラハラなどは論外です。
不倫相手が妊娠した
不倫をしたのが夫で、その相手が妊娠・出産した場合、夫婦関係の再構築は難しくなります。子どもがいれば、不倫相手との絶縁が不可能だからです。
離婚を回避して、今後も夫婦関係を続ける決断をしても、夫には相手の子どもに対する責任があります。それを承知で再構築を選ぶには、相手の子どもに対して、思いやりを持つ覚悟が必要です。
夫・妻どちらかに再構築する気がない
夫婦関係の再構築は、お互いに努力をしながら、長い時間をかけて行うものです。片方が望んでも、パートナーにその気がなければ、再構築は難しくなります。
不倫の事実を受け入れられないだけでなく、愛情が完全に冷めたり、嫌悪感を拭えなかったりすることもあるでしょう。夫婦関係を再構築するには、双方が「何としてでも絆を取り戻す」という、強い気持ちを持たなければなりません。
再構築はできないと感じたときの対処法
もう夫婦関係の再構築はできない、したくないと感じたら、離婚に向けて動き出すことになります。ここでは、不倫と慰謝料の関係について見ていきます。
不倫した夫・妻に慰謝料を請求して離婚する
パートナーの不倫は、慰謝料請求の対象になります。夫婦関係の再構築を諦めたら、新しい人生を踏み出すけじめとして、慰謝料を請求して離婚するのもひとつの手段です。
慰謝料請求の対象となる不倫は、相手との肉体関係があることが条件です。これが確認されれば、法律で定めた「不貞行為」となり、慰謝料を請求できます。不貞行為がない場合や、確認できないケースは対象外ですので、ご注意ください。
なお、離婚をしなくても慰謝料請求は可能ですが、金額は低くなる場合があります。
不倫相手に慰謝料を請求する
慰謝料請求はパートナーだけでなく、不倫相手に対してもできますが、次に当てはまる場合は不可能です。
・不倫相手に故意や過失がない
自分のしていることが不倫だと知らず、肉体関係を結んでいたなら、慰謝料請求はできません。具体的には、パートナーが既婚者であることを隠し、独身を装って不倫していたケースなどです。
・不貞行為の証拠がない
パートナーと同様に、不貞行為がない場合も、不倫相手への慰謝料請求は不可能です。たとえ肉体関係があったとしても、証拠がなければ同様です。
・不倫以前から夫婦関係が破綻していた
もともと家庭内別居だった、離婚の話が出ていたというケースでは、慰謝料請求をできない可能性があります。
慰謝料請求には弁護士への相談が必要
慰謝料を請求する際は、弁護士へ相談することを強くおすすめします。交渉の素人が、パートナーや浮気相手に慰謝料の支払いを承諾させたり、金額を納得させたりするのは大変なことだからです。
弁護士なら、慰謝料請求の可否判断が可能なうえに、金額の相場や注意点も把握しています。示談で決着がつかず、民事訴訟に持ち込まれても、相手との交渉なども任せられ安心でき、心強く思えるはずです。依頼するしないにかかわらず、まずは相談してみることをお勧めします。
不倫の決定的な証拠を押さえれば慰謝料をもらえる
前述したとおり、慰謝料の請求には不倫(不貞行為)の証拠が必要です。言い換えれば、その証拠さえ押さえれば、慰謝料の請求が可能となり得るのです。では不貞行為の証拠とはどのようなものが必要なのでしょうか?一例を挙げると、下記のようなものが証拠になり得ます。
・ラブホテルに出入りする写真や動画で、双方の顔と日時が明確なもの
・不貞行為を推測できる手紙やメッセージなど
・不倫だと認識していたことが推測できる手紙やメッセージなど
・探偵事務所の調査報告書
※この中で、手紙やメッセージはそれ単体では証拠として弱く、複数組み合わせることで効力を得ることとなります。逆にラブホテルに出入りする写真や、それらを裁判資料としてまとめた報告書は、単体でも強力な証拠となるいわば不倫の証拠の代表的なものと言えます。
不倫現場や証拠を掴むためには緻密な調査が不可欠
不倫の事実や証拠をつかむには、緻密な調査が必要です。例を見てもわかるとおり、不倫の証拠を得るには、繊細な領域に踏み込まなければなりません。調査のノウハウを知らない素人にとって、これはとても難しいことです。生活を共にする夫婦ですので、調査中に顔を見られていなくても、気配だけで察知される可能性があります。
また、上記の例で最も効果的なのは「探偵事務所の調査報告書」です。調査のプロフェッショナルである探偵は、何が不倫の証拠になるのかを熟知しています。
少しでも不倫を疑ったら早めに探偵に相談しよう
パートナーの不倫が露呈して、そこで始めて証拠を集めようとしても、隠される可能性があります。スマートフォンのメッセージを消去し、デートや不貞行為そのものを控えれば、証拠は何も残らないのです。しかしこのような事態は、最初に不倫を疑った段階で、探偵に相談しておくことで防止できます。
初期の段階で浮気調査をすれば再構築の成功につながる
探偵が浮気調査で調べられるのは、浮気の証拠やパートナーの行動、不倫相手の個人情報などです。探偵は「探偵業法」という法律に則って調査を行うので、パートナーや相手のプライバシーを侵害する心配もありません。
不倫関係が長くなると、パートナーの気持ちが相手に傾き、戻れない深みにはまる可能性があります。そうなる前に不倫の事実をつかみ、早い段階でパートナーと話すことが、夫婦関係の再構築につながるのです。
弁護士を紹介してもらえるので法的手続きも安心
探偵には業務範囲があります。慰謝料の交渉などは弁護士の業務なので、探偵が代行することはできません。しかし、探偵が適切な弁護士を紹介することは可能です。実績が豊富な探偵であれば業務で必ず弁護士とのつながりを持っています。
それまで訴訟などに縁のなかった人が、自身で弁護士を探すのはハードルが高いものです。法律事務所はたくさんあり、どの弁護士が適切なのかを判断するのは難しいでしょう。そのようなときは、探偵が強い味方になってくれます。
不倫問題にどう対応すれば良いかアドバイスがもらえる
探偵は、これまで多くの事例を担当してきたプロフェッショナルです。当然のことながら、対応のノウハウについても熟知しています。
探偵社に調査を依頼し、パートナーの不倫が発覚した直後は、冷静な判断が難しくなります。怒りや悲しみ、事実を拒否する気持ちなどで、きっと混乱してしまうことでしょう。探偵は、このようなときのアドバイザーにもなってくれます。
事例
浮気調査を探偵に依頼し、その後再構築を選択した実際のケースをご紹介します。※なお守秘義務に反しないよう、内容の一部に改変を加えております。
Sさんが「夫の様子がおかしい」と気付いたのは、小さなことの積み重ねでした。急に残業や出張が増えた、スマートフォンを手放さなくなった、服のセンスが変わったなどです。そのうち、Sさんは夫の不倫を強く疑うようになり、居ても立ってもいられず探偵社に浮気調査を依頼しました。
探偵の調査の結果、夫がSさんに残業や出張だと嘘をついて、他の女性とデートを重ねていたことが判明したのです。デートの終わりは必ずラブホテルで不貞行為を行っていました。
探偵社の調査報告書を見せられ、夫は機嫌を損ねながらも、不倫の事実を認めました。
Sさんは深く落胆して、離婚の方向で動こうとしましたが、夫婦にはまだ小さな子どもがいます。簡単には離婚を選べない彼女は、夫と話し合いの場を持ちました。
その結果、夫は過ちを心から反省し、Sさんは夫を許すという結論を出したのです。2人はこれまでの生活を見つめ直し、子どものために夫婦関係の再構築を誓いました。
まとめ
夫婦関係の再構築を成功させるには、お互いに思いやりを持ち、コミュニケーションを取ることが重要です。話を蒸し返したり、冷たく接したりせず、前を向いて歩いていきましょう。
パートナーの不倫が疑わしいのなら、できるだけ早く探偵社に相談し、事実関係を把握することをおすすめします。初期の段階で不倫が明らかになれば、夫婦関係を再構築する手掛かりを見つけやすくなります。独りで悩まず、ぜひプロフェッショナルの力を借りてください。
※こちらからは浮気調査の徹底解説記事が確認できます→浮気調査の全体像~調査の基本から探偵に依頼する際の注意点まで【徹底解説】